四字熟語

弄瓦之喜 ろうがのよろこび
女の子が誕生すること。また、そのことへの喜び。

 

弄翰戯語 ろうかんぎご
戯れに書いたものや冗談。

 

老気横秋 ろうきおうしゅう
年をとっても、気力が充実していること。

 

螻蟻潰堤 ろうぎかいてい
取るに足らないような些細なことが大きな問題の原因になることのたとえ。ケラ(螻蛄)や蟻が開けた小さな穴が大きな堤防を決壊させて、洪水が起こる原因になるということから。(1級)

 

螻蟻之誠 ろうぎのせい
螻蛄や蟻のような小さな生物のように小さな誠意という意味。 自分の誠意を謙っていう言葉。(1級)

 

老驥伏櫪 ろうきふくれき
人が年老いても、なお若者と変わらぬ大志を抱くこと。もとは、年老いた駿馬が活躍の場を失い、馬屋に伏していながら、なお若いころの千里を駆ける志を捨てない意。また、能力のある人が、それを発揮しないまま老いてゆくこと。(1級)

 

弄巧成拙 ろうこうせいせつ
うまくやろうとするが、失敗してかえってひどいことになること。

 

螻蛄之才 ろうこのさい
様々な技能をもっているが極めている技能がないこと。または、役に立つ技能が一つとしてないこと。ケラは、飛ぶ、木に登る、泳ぐ、穴を掘る、走るという五つの能力があるが、どれも極めてはいないとされることから。

 

狼子野心 ろうしやしん
凶暴な人のたとえ。または、凶暴な人は教化するのは非常に困難ということのたとえ。狼の子は人に飼われても、生まれついての野生の凶暴さを失わないという意味。

 

聾者之歌 ろうしゃのうた
つんぼの歌ううた。聾者は、自分で歌ってもそれを聞いて楽しむことができないところから、自分で行ないながら、それにより自分を楽しませることのできないことにたとえる。

 

弄璋之喜 ろうしょうのよろこび
男の子が生まれること。または、生まれた喜び。中国では男の子に玉(璋)を玩具として与えて出世を願ったことから、祝辞として使われる言葉。

 

老少不定 ろうしょうふじょう
人の寿命は歳に関係なく一定ではないので予見できないということ。

 

狼心狗肺 ろうしんこうはい
人の心が残酷で、欲深いことのたとえ。

 

鏤塵吹影 ろうじんすいえい
塵に刻み目を入れようとしたり、影を吹き飛ばそうとしたりすることから、無意味な努力のこと。または、やっても充実感がないこと。(1級)

 

老成円熟 ろうせいえんじゅく
経験が豊富で、人格や技能が十分に熟練していること。

 

老成持重 ろうせいじちょう
十分に経験を積んでいて、さらに慎重なこと。

 

老生常譚 ろうせいのじょうだん
古臭くてありふれた話のこと。年寄りの繰り言。

 

籠鳥檻猿 ろうちょうかんえん
自由を奪われて自分の好きなように生きることが出来ない境遇のたとえ。籠の中の鳥と檻の中の猿という意味から。櫪馬籠禽。(1級)

 

籠鳥恋雲 ろうちょうれんうん
捕らえられている者が自由を望むことのたとえ。

 

老当益壮 ろうとうえきそう
老年になっても、ますます盛んな意気を持って困難にも立ち向かうべきであるということ。

 

狼貪虎視 ろうどんこし
野心が旺盛なこと。または、無道で欲が深いこと。(1級)

 

老若貴賤 ろうにゃくきせん
年齢や身分に関係なく、全ての人たちという意味。

 

老若男女 ろうにゃくなんにょ
年齢や性別に関係なく、全ての人たちという意味。

 

老若貧富 ろうにゃくひんぷ
老人・子ども・貧乏人・金持ち。年齢や、貧富の差にかかわらない、あらゆる人々。

 

老婆心切 ろうばしんせつ
必要以上に世話を焼きすぎること。おせっかい。

 

老馬之智 ろうばのち
長い経験によって培われたすぐれた知識や経験のこと。斉の管仲が戦いの帰りに道に迷い、一度通った道は覚えているという老馬の知恵を頼って放り、その後をついていくと無事に帰ることができたという故事から。

 

老病生死 ろうびょうせいし
年とって病気になったり、死んだりすること。ちなみに四苦は生老病死。

 

廊廟之器 ろうびょうのき
天下の政治を行うに十分な才能。大臣・宰相となりうる才能。

 

廊廟之計 ろうびょうのけい
大臣宰相となって政務を執るはかりごと。

 

老蚌生珠 ろうぼうせいしゅ
ごく普通の親から優れた子が生まれることのたとえ。または、年老いてから子を授かること。

 

老莱斑衣 ろうらいはんい
親孝行すること。孝養を尽くすこと。老莱は人の名。楚の老莱は七十歳になっても、子供用の服を着て子どものように戯れ、親を喜ばせて年老いたことを忘れさせようとした故事から。

 

露往霜来 ろおうそうらい
露の季節が過ぎ去って気が付くと霜の季節が来るという意味から、時の流れが早いことのたとえ。

 

炉火純青 ろかじゅんせい
炉の火炎が純青になると温度も最高に達する。転じて学問や技芸が最高の域に達すること。名人の域に達するたとえ。
 
蘆花浅水 ろかせんすい
あしの花の咲いている水の浅いところ。

 

魯魚亥豕 ろぎょがいし
文字を書き間違えること。(1級)

 

魯魚章草 ろぎょしょうそう
文字を書き誤ること。

 

魯魚之謬 ろぎょのあやまり
「魯」と「魚」の字の形が似ていることから、文字を書き誤ること。

 

鹿死誰手 ろくしすいしゅ
天下は、まだ誰が統一するか不明。勝敗の決まらない状態をいう。

 

六十耳順 ろくじゅうじじゅん
六十歳になると、人の言葉をすぐに理解することができるようになり、異なる考えも素直に受け入れることができるということ。

 

六十六部  くじゅうろくぶ
日本内地の六十六か国の寺に参拝して一部ずつ経を納めること。諸国行脚の僧。雲水。

 

六菖十菊 ろくしょうじゅうぎく
菖蒲は五月五日の端午の節句に飾り、菊は九月九日の重用の節句に飾るが、五月六日の菖蒲と九月十日の菊という意味から、時期が過ぎてしまって、役に立たないもののこと。

 

六道輪廻 ろくどうりんね
仏教語で、この世で生きている全てのものが六道の世界で生と死を繰り返すこと。六道は死んだ後に行く世界のことで、生きている時の行いの善悪によってどの世界に生まれ変わるか決まり、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六つがある。

 

鹿苹之歓 ろくへいのよろこび
太平の宴会をいう。鹿が和らぎ鳴いて野の苹(よもぎ)を食べるさまから、賢人を集めてのなごやかな酒盛りをいう。

 

鹿鳴之宴 ろくめいのえん
科挙に及第して都に行くときの送別の宴。「詩経」の小雅の鹿鳴を歌うところからいう。賓客を迎え、また、めでたいことのあるときの宴会。

 

露宿風餐 ろしゅくふうさん
野宿すること。旅の困難をいう。

 

盧生之夢 ろせいのゆめ
人の世界での繁栄は儚いということのたとえ。または、人の人生が儚いことのたとえ。唐の盧生という人が、旅の途中の邯鄲の町で、道士から出世が叶うという枕を借りて寝ると、出世して財力や権力を手に入れる夢を見た。目が覚めると、宿の主人に頼んでいた、粟のかゆが出来上がっていないほどのわずかな時間しか過ぎていなかったという故事から。

 

路線転換 ろせんてんかん
それまでの行き方を別方向へ切り替えること。


六根清浄 ろっこんしょうじょう
欲望や迷いを断ち切り、心と体を清らかにすること。山参りなどで修行者が山に登るときに唱えていた言葉。六根は眼・耳・鼻・舌・身・意。

 

魯之男子 ろのだんし
賢人の行動の真似をしても意味はなく、賢人の精神を学ぶことに意味があるということ。または、男女の間の礼儀や作法を尊重する男性のこと。または、女性嫌いの男性のこと。魯の国で一人で暮らしている男性の隣に住む女性の家が嵐で倒壊してしまい、男性の家に逃げてきたが、男性は「男女が同じ屋根の下にいることは礼節に恥じる」といい門を開けなかった。女性が「賢者の柳下恵は女性を家に泊めても誰も咎めなかった」と言うと、男性は「自分は柳下恵には遠く及ばなく、その人格を学びたい」と言い、結局家に入れなかったという故事から。

 

魯般雲梯 ろはんうんてい
中国の春秋時代の魯の国にいたすぐれた大工の魯般が作った、雲に届くほどの高いはしごのこと。

 

炉辺歓談 ろへんかんだん
炉端でうちとけて楽しく話し合うこと。

 

炉辺談話 ろへんだんわ
囲炉裏の側でするようなうちとけた話、世間話。

 

驢鳴犬吠 ろめいけんばい
ろばや犬の鳴き声のように、意味の無い話。くだらない文章や、聞くだけ無駄な話。(1級)

 

魯陽之戈 ろようのほこ
戦国時代に、楚の魯陽公が韓と戦って激戦のさなか、日が暮れようとしたとき、彼がほこを上げて日を招くと日は三舎(九十里。軍隊の一日の行程。周尺で36.45粁)ほども返ったという故事。勢威の盛んなことにいう。

 

論功行賞 ろんこうこうしょう
功績や手柄を調べて、その程度に見合う褒美を与えること。

 

論旨明快 ろんしめいかい
議論や主張などの内容が分かりやすいこと。