日本映画ぐっちーの2つ星★★

羅生門(1950)、生きる (1952)、二十四の瞳(1954)、用心棒 (1961)、椿三十郎(1962)、
秋刀魚の味 (1962)、切腹 (1962)、日本春歌考(1967)、仁義なき戦い (1973) 、

八甲田山 (1977)、復活の日 (1980)、二百三高地 (1980)、ツィゴイネルワイゼン (1980)、
転校生 (1982)、疑惑(1982)、時をかける少女(1983)、楢山節考(1983)、乱 (1985)、
マルサの女 (1987)、シコふんじゃった。 (1991)、12人の優しい日本人 (1991)、
下妻物語 (2004) 、スウィングガールズ (2004)、時をかける少女(2010)、Shall we ダンス?(1996)、日本のいちばん長い日(2015)

(ぐっちーの映画ランキングは、私が今まで見た映画を、勝手にランキングしたものです。なんの権威も保証もありません。あしからず。) 

羅生門

『羅生門』(らしょうもん)1950年公開日本映画モノクロ
監督 黒澤明

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多襄丸:三船敏郎
金沢武弘:森雅之
真砂:京マチ子
杣(そま)売り:志村喬
旅法師:千秋実
下人:上田吉二郎
巫女:本間文子
放免:加東大介

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 平安時代。打ち続く戦乱と疫病の流行、天災で人心も乱れて荒れ果てた京の都。雨が降る中で羅生門に下人がやって来る。雨宿りのためであったが、そこに杣売りと旅法師が放心状態で座り込んでいた。下人は退屈しのぎに、二人が関わりを持つことになった事件の顛末を聞くと、二人は3日前に起こった恐ろしくも奇妙な事件を語り始める。


 ある日、杣売りが山に薪を取りに行っていると、侍・金沢武弘の死体を発見した。そのそばには、「市女笠」、踏みにじられた「侍烏帽子」、切られた「縄」、そして「赤地織の守袋」が落ちており、またそこにあるはずの金沢の「太刀」と妻の「短刀」がなくなっていた。杣売りは検非違使に届け出た。旅法師が検非違使に呼び出され、殺害された侍が妻・真砂と一緒に旅をしているところを見たと証言した。


 やがて、侍を殺した下手人として、盗賊の多襄丸が連行されてくる。多襄丸は女を奪うため、侍を木に縛りつけ、女を手籠めにしたが、その後に女が「自分の恥を二人に見せたのは死ぬより辛いから、どちらか死んでくれ、生き残った方のものとなる」と言ったため、侍と一対一の決闘をして勝った。しかし、その間に女は逃げてしまったと証言した。短刀の行方は知らないという。


 しばらくして、生き残っていた武弘の妻・真砂が検非違使に連れて来られた。真砂によると、男に身体を許した後、男は夫を殺さずに逃げたという。だが、眼の前で他の男に抱かれた自分を見る夫の目は軽蔑に染まっており、思わず我を忘れて自分を殺すよう夫に訴えたが、余りの辛さに意識を失い、やがて気がついた時には、夫には短刀が刺さって死んでいた。自分は後を追って死のうとしたが死ねなかった、と証言した。


 そして、夫の証言を得るため、巫女が呼ばれる。巫女を通じて夫・武弘の霊は、妻・真砂は多襄丸に辱められた後、多襄丸に情を移し、一緒に行く代わりに自分の夫を殺すように彼に言ったのだという。そして、これを聞いた多襄丸は激昂し、女を生かすか殺すか夫のお前が決めていいと言ってきたのだという。しかし、それを聞いた真砂は逃亡し、多襄丸も姿を消し、一人残された自分は無念のあまり、妻の短刀で自害したという。


 それぞれ食い違う三人の言い分を話し終えて、杣売りは、下人に「三人とも嘘をついている」と言う。杣売りは実は事件を目撃していたのだ。そして、杣売りが下人に語る事件の当事者たちの姿はあまりにも無様で、浅はかなものであった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★ 

みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.38点

Yahoo!映画(5点満点)          4.24点
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 (以下工事中)

生きる

『生きる』1952年日本映画モノクロ
監督 黒澤明

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渡邊勘治:志村喬
木村(市民課員、渾名は「糸こんにゃく」):日守新一(松竹)
坂井(市民課員、渾名は「こいのぼり」):田中春男
野口(市民課員、渾名は「ハエ取り紙」):千秋実
小田切とよ:小田切みき
小原(市民課員、渾名は「どぶ板」):左卜全
齋藤(市民課主任、渾名は「定食」):山田巳之助
大野(市民課係長、渾名は「ナマコ」):藤原釜足
渡邊喜一:小堀誠
渡邊光男:金子信雄
市役所助役:中村伸郎
患者:渡辺篤
医師の助手:木村功
医師:清水将夫
小説家:伊藤雄之助
渡邊たつ(喜一の妻):浦辺粂子
陳情の主婦:三好栄子
陳情の主婦:本間文子
スタンド・バーのマダム:丹阿弥谷津子
陳情の主婦:菅井きん
林(家政婦):南美江
渡邊一枝:関京子
市会議員:阿部九洲男
新聞記者:永井智雄
ヤクザの親分:宮口精二
ヤクザの子分:加東大介
土木部長:林幹
新聞記者:村上冬樹
新聞記者:青野平義
公園課長:小川虎之助
野球場の男:深見泰三
土木課職員:河崎堅男
公園課職員:勝本圭一郎
総務課職員:瀬良明
焼香する警官:千葉一郎
飲み屋の親父:谷晃
下水課職員:長濱藤夫
総務課長:小島洋々
キャバレーの女:登山晴子
キャバレーの女:安雙三枝

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 市役所で市民課長を務める渡辺勘治は、かつてもっていた仕事への熱情を忘れ去り、毎日書類の山を相手に黙々と判子を押すだけの無気力な日々を送っていた。市役所内部は縄張り意識で縛られ、住民の陳情は市役所や市議会の中でたらい回しにされるなど、形式主義がはびこっていた。


 ある日、体調不良で診察を受けた渡辺は自分が胃癌だと悟り、余命いくばくもないと考える。不意に訪れた死への不安などから、これまでの自分の人生の意味を見失った渡辺は、市役所を無断欠勤し、これまで貯めた金をおろして夜の街をさまよう。そんな中、飲み屋で偶然知り合った小説家の案内でパチンコやダンスホール、ストリップなどを巡る。しかし、一時の放蕩も虚しさだけが残り、事情を知らない家族には白い目で見られるようになる。


 その翌日、渡辺は市役所を辞めて玩具会社の工場内作業員に転職していた部下の小田切とよと偶然に行き合う。何度か食事をともにし、一緒に時間を過ごすうちに渡辺は若い彼女の奔放な生き方、その生命力に惹かれる。自分が胃癌であることを渡辺がとよに伝えると、とよは自分が工場で作っている玩具を見せて「あなたも何か作ってみたら」といった。その言葉に心を動かされた渡辺は「まだできることがある」と気づき、次の日市役所に復帰する。


 それから5か月が経ち、渡辺は死んだ。渡辺の通夜では、同僚たちが、役所に復帰したあとの渡辺の様子を語り始める。渡辺は復帰後、頭の固い役所の上司らを相手に粘り強く働きかけ、脅迫にも屈せず、ついに住民の要望だった公園を完成させ、雪の降る夜、完成した公園のブランコに揺られて息を引き取ったのだった。新公園の周辺に住む住民も焼香に訪れ、渡辺の遺影に泣いて感謝した。いたたまれなくなった助役など上司たちが退出すると、市役所の同僚たちは実は常日頃から感じていた「お役所仕事」への疑問を吐き出し、口々に渡辺の功績をたたえ、これまでの自分たちが行なってきたやり方の批判を始めた。


 通夜の翌日。市役所では、通夜の席で渡辺をたたえていた同僚たちが新しい課長の下、相変わらずの「お役所仕事」を続けている。しかし、渡辺の創った新しい公園は、子供たちの笑い声で溢れていた。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  8.12点
Yahoo!映画(5点満点)          4.49点
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 (以下工事中)

二十四の瞳

『二十四の瞳』1954年日本映画
監督・脚本 木下惠介

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大石先生…高峰秀子
マスノ…月丘夢路
松江…井川邦子
早苗…小林トシ子
磯吉…田村高廣
男先生…笠智衆
大石先生の母…夏川静江
男先生の妻…浦辺粂子
よろずや…清川虹子
飯屋のかみさん…浪花千栄子
校長先生…明石潮
大石先生の夫…天本英世
ちりりんや…高原駿雄
松江の父…小林十九二
小林先生…高橋トヨ子

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1928年(昭和3年)、大石先生は新任の女教師として小豆島の岬の分教場に赴任する。一年生12人の子供たちの受け持ちとなり、田舎の古い慣習に苦労しながらも、良い先生になろうとする大石先生。


 ある日、大石先生は子供のいたずらによる落とし穴に落ちてアキレス腱を断裂、長期間学校を休んでしまうが、先生に会いたい一心の子供たちは遠い道のりを泣きながら見舞いに来てくれる。


 しばらくして、大石先生は本校に転勤する。その頃から、軍国主義の色濃くなり、不況も厳しくなって、登校を続けられない子供も出てくる。やがて、結婚した先生は軍国教育はいやだと退職してしまう。


 戦争が始まり、男の子の半数は戦死し、大石先生の夫も戦死してしまう。また、母親と末娘も相次いで世を去る。


 長かった苦しい戦争も終わり、大石先生はまた分教場に戻り教鞭を取ることになる。教え子の中にはかつての教え子の子供もいた。その名前を読み上げるだけで泣いてしまう先生に、子供たちは「泣きミソ先生」とあだ名をつけた。


 そんな時、かつての教え子たちの同窓会が開かれる。その席で、戦争で失明した磯吉は一年生のときの記念写真を指差しながら(オリジナル版では指差す位置がずれ、涙を誘う)全員の位置を示す。真新しい自転車を贈られ、大石先生は胸が一杯になり、涙が溢れてきた。その自転車に乗って大石先生は分教場に向かう。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.92点
Yahoo!映画(5点満点)          4.57点
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 ぐっちーは田中裕子ファンなので、1987年版もB ★★ 評価。


 (以下工事中)

用心棒

『用心棒』1961年日本映画

監督 黒澤明

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桑畑三十郎:三船敏郎
新田の卯之助:仲代達矢
小平の女房ぬい:司葉子
清兵衛の女房おりん:山田五十鈴
新田の亥之吉:加東大介
馬目の清兵衛:河津清三郎
造酒屋徳右衛門:志村喬
清兵衛の倅与一郎:太刀川寛
百姓の小倅:夏木陽介
居酒屋の権爺:東野英治郎
名主多左衛門:藤原釜足
番太の半助:沢村いき雄
棺桶屋:渡辺篤
用心棒本間先生:藤田進
新田の丑寅:山茶花究
無宿者の熊:西村晃
無宿者の瘤八:加藤武
斬られる凶状持A:中谷一郎
八州廻りの足軽A:堺左千夫
丑寅の子分亀:谷晃
丑寅の用心棒かんぬき:羅生門綱五郎
百姓小平:土屋嘉男
清兵衛の子分孫太郎:清水元
賽の目の六:ジェリー藤尾
清兵衛の子分孫吉:佐田豊
馬の雲助:大友伸

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 空っ風の吹くある宿場町に、ひとりの風来坊の浪人が現れる。郊外の養蚕農家は困窮し、町の通りには人影がなく、犬が人間の手首をくわえて通り過ぎる。誰か出てきたかと思うとならず者の集団で、浪人はからまれるが相手にせず、閉め切られた一杯飯屋の戸を叩き、一食を乞う。金を持たない浪人はこの町でひと暴れして借りを返すというが、飯屋の権爺は驚きあわて、この町は清兵衛と、かつて清兵衛の一の子分だった丑寅の二人の親分が対立抗争しており、町の産業である絹の売買もままならず、儲かっているのは隣の棺桶屋だけなのだと浪人に告げる。


 すぐ町を出るように諭された浪人は逆に腰を据えると言い出し、先ほどのならず者(丑寅の子分)を三人瞬時に斬ってみせ、清兵衛に自分を用心棒として売り込む。清兵衛は、庭の外の桑畑を見やりながら桑畑三十郎と名乗ったその凄腕の浪人を擁して、即座に丑寅へ殴りこみをかけようとする。しかし、ことが終われば自分を斬って報酬も取り戻すという清兵衛親子の企みを盗み聞きしていた三十郎は金を投げ返し、用心棒を喧嘩寸前で降りてしまう。引っ込みがつかなくなった清兵衛と丑寅の子分たちは衝突寸前となるが、八洲廻りの役人が来るとの知らせが届き、喧嘩は中止。両勢力をぶつけあって一掃しようとした三十郎の最初の目論見ははずれ、町の家々は役人が滞在する間、何事もなかったかのように装うのだった。


 やがて清兵衛と丑寅のあいだで、権爺の飯屋に居座る三十郎の奪い合いが始まる。そんな折、丑寅の末弟で切れ者の卯之助が舶来の連発拳銃を懐に帰郷し、清兵衛の息子を人質に取るが、清兵衛の方は丑寅の後見人である酒問屋の徳右衛門の情婦を人質に取る。人質の交換が行われた際、その女が実は小平という百姓の女房で、徳右衛門が強引に奪ったものだと知った三十郎は、自ら進んで丑寅の用心棒となった。


 三十郎は女の監禁先へ加勢に行くとの口実で、単身乗り込むと見張りたちを斬り殺し、彼女を小平とその息子ともども逃がしてやり、駆け付けた丑寅には清兵衛たちの犯行だろうと告げる。しかし卯之助に三十郎の仕業ではないかと疑われ、小平から届いた礼状が見付かってしまい、監禁された三十郎は半殺しの目にあう。なんとか命からがら脱出した三十郎は権爺と棺桶屋に助けられ、町のはずれのお堂にかくまわれる。


 その間に丑寅は清兵衛一派に火攻めをかけて皆殺しにし、ついに抗争に勝利する。その後、権爺は三十郎に食事と薬を持っていこうとするところを丑寅たちに見つかり、縛り上げられる。それを知った三十郎は、出刃包丁を懐に、丑寅一派に殴り込みをかけんと、ひとり風の渦巻く町の通りに戻って来る。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  8.02点
Yahoo!映画(5点満点)          4.57点
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 (以下工事中)

椿三十郎

『椿三十郎』1962年日本映画
監督 黒澤明

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椿三十郎:三船敏郎
室戸半兵衛:仲代達矢
見張りの侍木村:小林桂樹
井坂伊織:加山雄三
千鳥:団令子
次席家老黒藤:志村喬
用人竹林:藤原釜足
睦田夫人:入江たか子
大目付菊井六郎兵衛:清水将夫
城代家老睦田弥兵衛:伊藤雄之助
守島隼人:久保明
河原晋:太刀川寛
広瀬俊平:土屋嘉男
保川邦衛:田中邦衛
関口信伍:江原達怡
寺田文治:平田昭彦
黒藤家三太夫:小川虎之助
足軽:堺左千夫
八田覚蔵:松井鍵三
腰元こいそ:樋口年子
守島広之進:波里達彦
菊井の配下:佐田豊
菊井の配下:清水元
騎馬の侍:大友伸
見張の侍:広瀬正一
騎馬の侍:大橋史典

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 真夜中の森の中。古びた社殿の格子窓の中明かりが灯っている。中では一団の若侍たちが人目を避けて密談をしている。1人の若者が、仲間に語りかける。「次席家老の汚職を城代家老の睦田に告げたが、意見書を破られ、相手にされなかった」。失望の色を浮かべる青年たち。だが、「大目付の菊井さまに話してみると、『共に立とう』と答えてくれた」と続けると、一転して場は喜びに沸く。


 この脳天気に気勢を上げる若者たちの前に、奥の部屋からアクビをしながら流れ者の浪人(三船敏郎)が現れる。謀議を聞かれたと緊張する一同に、どこ吹く風のこの男は、ニヤニヤしながら「岡目八目、菊井の方こそ危ない」と独りごちる。予想通り、悪家老の仲間だった菊井の手勢が社殿が取り囲むが、この浪人の機転で、若者たちは虎口を脱する。自分たちの甘さを後悔する一同だが、あくまで信念を曲げず、命がけで巨悪にたち向かおうとする。


 愚直な若侍たちに、一旦は匙を投げた浪人だが「死ぬも生きるも我々九人」の悲壮な声を聞くと、思わず「十人だっ。お前たちのやることは危なくて見ちゃいられねえ」と怒鳴りつけ、城下へ一緒に乗り込む。しかし、一枚上手の悪党たちは、すでに藩政を掌握し世論を味方につけてしまっていた。悪党一派の手から救出した城代家老の奥方と娘によると、ご本尊の城代は、敵の人質になっているという。


 浪人と若者たちに助けてもらった睦田夫人は、お礼を述べた上で、容赦なく人を斬るこの風来坊の心に、人間同士が作る社会への希望が無いことをたしなめ、希望を持てば必ずよい結果になると優しく語りかける。眩しそうに目を逸らしていた男だが、改めて夫人から名前を聞かれると困った様子になり、「私の名前ですか。…つばき、椿三十郎。いや、もうそろそろ四十郎ですが」と冗談とも本気ともつかない返事で空を見上げている。つられて奥方、娘、若者たちも外を見上げると、塀越しに隣の黒藤屋敷の庭で真っ赤な椿が咲いていた。


 その後、城代が隣の黒藤屋敷に捕らわれていると判明。三十郎は、城代救出の決起の合図を「椿の花」と打ち合わせ、菊井側についたと見せかけて菊井の手勢を陽動する。そして待ち構える若侍の眼前の庭の引き水に、ついに隣の黒藤邸で三十郎が泉に投げ込んだ椿の花が流れてきた。これを見て、一気呵成に城代家老救出へ向かう若侍たち。こうして、三十郎の手助けを受けながら、若侍たちは家老の陰謀を見事転覆させるのだった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  8.25点
Yahoo!映画(5点満点)          4.52点
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 (以下工事中)

秋刀魚の味

『秋刀魚の味』1962年日本映画
監督 小津安二郎
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平山周平:笠智衆
平山路子:岩下志麻
平山幸一:佐田啓二
平山秋子:岡田茉莉子
三浦豊:吉田輝雄
田口房子:牧紀子
平山和夫:三上真一郎
河合秀三:中村伸郎
佐久間清太郎:東野英治郎
河合のぶ子:三宅邦子
バーのマダム:岸田今日子
堀江タマ子:環三千世
堀江晋:北竜二
「若松」の女将:高橋とよ
佐々木洋子:浅茅しのぶ
渡辺:織田政雄
バーの客:須賀不二男、稲川善一
アパートの女:志賀真津子
坂本芳太郎:加東大介
佐久間伴子:杉村春子
菅井:菅原通済
緒方:緒方安雄
(ウィキペディアより)
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 長男の幸一夫婦は共稼ぎながら団地に住んで無事に暮しているし、家には娘の路子と次男の和夫がいて、今のところ平山にはこれという不平も不満もない。細君と死別して以来、今が一番幸せな時だといえるかもしれない。わけても中学時代から仲のよかった河合や堀江と時折呑む酒の味は文字どおりに天の美禄だった。その席でも二十四になる路子を嫁にやれと急がされるが、平山としてはまだ手放す気になれなかった。


 中学時代のヒョータンこと佐久間老先生を迎えてのクラス会の席上、話は老先生の娘伴子のことに移っていったが、昔は可愛かったその人が早く母親を亡くしたために今以って独身で、先生の面倒を見ながら場末の中華ソバ屋をやっているという。平山はその店に行ってみたがまさか路子が伴子のようになろうとは思えなかったし、それよりも偶然連れていかれた酒場“かおる”のマダムが亡妻に似ていたことの方が心をひかれるのだった。


 馴染の小料理屋へ老先生を誘って呑んだ夜、先生の述懐を聞かされて帰った平山は路子に結婚の話を切り出した。路子は父が真剣だとわかると、妙に腹が立ってきた。今日まで放っといて急に言いだすなんて勝手すぎる--。


 しかし和夫の話だと路子は幸一の後輩の三浦を好きらしい。平山の相談を受けた幸一がそれとなく探ってみると、三浦はつい先頃婚約したばかりだという。口では強がりを言っていても、路子の心がどんなにみじめなものかは平山にも幸一にもよくわかった。秋も深まった日、路子は河合の細君がすすめる相手のところへ静かに嫁いでいった。やっとの思いで重荷をおろしはしたものの平山の心は何か寂しかった。酒も口に苦く路子のいない家はどこかにポッカリ穴があいたように虚しかった。
(Movie Walkerより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.49点
Yahoo!映画(5点満点)          4.46点
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 (以下工事中)

切腹

『切腹』1962年日本映画
監督 小林正樹 
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津雲半四郎 仲代達矢 (俳優座) 
千々岩求女 石濱朗 
美保 岩下志麻 
沢潟彦九郎 丹波哲郎 
稲葉丹後 三島雅夫 (俳優座) 
矢崎隼人 中谷一郎 (俳優座) 
福島正勝 佐藤慶 
千々岩陣内 稲葉義男 (俳優座) 
井伊家使番A 井川比佐志 (俳優座)
井伊家使番B 武内亨 (俳優座) 
川辺右馬介 青木義朗 
清兵衛 松村達雄 
井伊家使番C 小林昭二 
代診 林孝一 
槍大将 五味勝雄 
新免一郎 安住譲 
人足組頭 富田仲次郎 
小姓 天津七三郎 
斎藤勘解由 三國連太郎(東映)
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 1630年(寛永7年)5月13日、井伊家の江戸屋敷を安芸広島福島家元家臣、津雲半四郎と名乗る老浪人が訪ねてきた。半四郎は井伊家の家老である斎藤勘解由に「仕官もままならず生活も苦しいので、このまま生き恥を晒すよりは武士らしく、潔く切腹したい。ついては屋敷の庭先を借りたい」と申し出た。


 これは当時、江戸市中に満ち溢れた食い詰め浪人によって横行していたゆすりの手法であった。このような浪人が訪れるようになった原因は、ある藩で切腹志願の浪人の覚悟を認められ仕官が適ったという前例があったからであり、それがうわさとなり他の浪人達も同じ手を使って職を求めてくるようになったという経緯がある。当然諸藩はこれらの浪人を皆召し抱えることは出来ない。以後処置に困り、切腹志願者に対しては職を与えるのではなく表向き武士の覚悟を評価するという名目で褒賞として金銭を渡すことで引き取ってもらっていた。藩は実際に切腹する気はないことは十分承知していたが、武士の情けを示したのである。しかしながらこのような浪人の出現がたび重なり藩としても対処に苦難するようになった。温情を掛けることが結果として、切腹志願の浪人を招きよせるという構図が出来上がってしまったのである。


 勘解由はこの悪循環を断つべく、先日、同じように申し出てきた千々岩求女という若い浪人を庭先で本当に切腹させるという挙に出た。ただし世間の倫理的批判を躱すために切腹志願者に対して、礼を尽くした対応をする必要があると考え、求女を入浴させ、衣服まで与えた。その際求女に対し、一旦仕官が適いそうなそぶりをし希望を抱かせ、そのあと切腹に至らせるという念の云った陰険さを示した。切腹に際し求女はいったん家に帰り戻り切腹することを申し出たが、勘解由はそれを逃げ口実と解し許さず直ちに切腹を命じた。実は求女には病気の妻子がおり、最後の別れを告げようとしていたのである。ここに至っては求女は武士の意地を通すために切腹する覚悟を決めた。


 だがもともと切腹する心積もり気はなかったので、腹を召す脇差を準備していなかった。千々岩求女は武士の魂である刀でさえ質草に出さねばならぬほど困窮し、携えていたのは竹光であった。しかしながら勘解由はその事実を知りながら冷酷に竹光での詰め腹を切らせたのである。だがこの判断は世間からの倫理的な批判を招きかねない危険な処置でもあり、部下からも諌められたが耳を貸さずあえて断行してしまった。結果としてこの判断の誤りが事を複雑にこじらせる原因となった。切れぬ竹光を腹に突き悶え苦しむ求女に介錯人の沢潟彦九郎は無慈悲にも首を落とす時間を故意に遅らせ死に至るまで壮絶な苦痛を与えた。勘解由の意を汲んで、藩士においてサディスティックな心理を共有する雰囲気が醸成されてしまったのである。


 だがそのことに勘解由は良心の呵責を感じ、自分がした酷な判断を多少なりとも悔いていた。それゆえに今回は「勇武の家風できこえた井伊家はゆすりたかりに屈することはない」からと、そのいきさつを語り聞かせて思いとどまらせようとした。だが半四郎は動じず、千々岩求女の同類では決してなく本当に腹を切る覚悟であると決意のほどを述べた。こちらの温情を受け入れない頑なな態度に勘解由は腹を立て、同じ過ちを繰り返すことになることを知りながら配下の者に切腹の準備を命じた。実は半四郎は求女の育ての親でありかつ娘の婿であり、求女が冷酷にも詰め腹を切らされたことに遺恨を持っていたのである。半四朗にとって求女の帰宅の嘆願を拒絶したことは、勘解由がその場では事情を知る由もなかったため致し方なくもあると考えたが、竹光での切腹の強要については断じて許すことのできないものであった。


 いざ切腹の時となり、半四郎は介錯人に井伊家中の沢潟彦九郎、矢崎隼人、川辺右馬介を名指しで希望した。しかしその三名は奇怪なことに揃って病欠であった。介錯は誰か他の者にという勘解由に、半四郎は、この切腹の背景となった衝撃的な事実を語りはじめた。三名は実は求女を死に追いやった者たちであり、それを知った剣の達人の半四郎によって復讐として髷を切り落とされていたのであった。武士にとって不覚にも髷を切られるのは万死に値し死を以て恥を雪がねばならないが、卑劣にも三名は命を惜しみ髷が生え揃うまで仮病を偽り出仕しないつもりであった。


 その経緯を知ると勘解由は井伊家の恥が世間に広まることを恐れ、部下に半四郎を取りこめ斬り捨てるように命じた。情け容赦もなく浪人の求女を竹光で切腹させ、かつ家臣が不覚にも髷を落とされたことが世間に知られれば、譜代といえども幕府よりおとがめを受けずにはいられないことを勘解由は知っていたからである。しかしながら半四郎は剣の達人であり、返り討ちに遭い多数の死傷者を出すに至った。結局半四郎は討ち死にしたが、上記の病欠の三名については、沢潟は切腹して果て、他の二人は勘解由によって拝死を受け、返り討ちによる傷者は手厚い治療を受けた。そして公儀には半四郎は見事切腹したとし、死者は病死として報告された。


 管理職の勘解由にとって最優先すべきことは組織(藩)の存続であり、武士道は建前に過ぎなかったのである。だが勘解由の処置は結果的に適切で、井伊家の名誉は守られ、武勇は以前にもまして江戸中に響き、老中よりも賞讃の言葉を賜ったのであった。

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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  8.34点
Yahoo!映画(5点満点)          4.60点
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 (以下工事中)

日本春歌考

『日本春歌考』1967年日本映画
監督 大島渚

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中村豊秋:荒木一郎
藤原眉子:田島和子
大竹先生:伊丹一三
谷川高子:小山明子
上田秀男:岩淵孝次
丸山耕司:佐藤博
広井克巳:串田和美
里見早苗:宮本信子
金田幸子:吉田日出子
池上智子:益田ひろ子

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 前橋から東京の大学に受験に来た男子高校生、中村豊明(荒木一郎)と上田秀男(岩淵孝次)は、試験場で見かけた美しい女生徒、受験番号469番の藤原眉子(田島和子)に興味を抱く。


 2人は同じ高校から別の大学の受験に来ていた広井克巳(串田和美)、丸山耕司(佐藤博)と合流する。4人は雪の中、渋谷で紀元節復活反対の黒い日の丸のデモ行進に遭遇し、デモ隊から、かつての彼らの教師であり、現在は東京で大学院の博士課程に在籍している大竹(伊丹一三)が金髪の女性、谷川高子(小山明子)と一緒に離れてゆくのを認める。


 高子は大竹と別れ、ソ連系の船舶会社(ジャパン・ナホトカライン)のオフィスの中に消えてゆく。4人は同じ高校から女子大に受験に来ていた女生徒たち、里美早苗(宮本信子)・池上智子(益田ひろ子)・金田幸子(吉田日出子)が大竹に会うのについてゆく。大竹と生徒たちはお茶漬屋と居酒屋で飲食をするが、そこでは客たちが軍歌を歌っている。大竹は春歌の「ヨサホイ節」(ヨサホイ数え歌)を歌う。


 生徒たちは宿屋に宿泊する。中村は大竹の下宿(お寺の一部屋)に忘れた万年筆を取りに行き、ガスストーブが倒れて部屋中ガスが充満している状態で大竹が熟睡しているのを発見するが、そのまま立ち去る。大竹はガス中毒で死亡する。


 4人は女生徒たちに「俺たちが大竹を殺した」といい、泣きながら帰郷する女生徒たちを上野駅で見送った後、「ヨサホイ節」を歌いながら早苗や智子を、試験場で眉子を犯すイメージを空想する。


 深谷から引き返してきた金田は、上野駅付近を4人と歩きながら「満鉄小唄」を歌う。大竹の下宿で行われた通夜では大竹の友人たちが革命歌を歌うが、中村が「ヨサホイ節」を歌い始め、乱闘となる。中村は自分が大竹を見殺しにしたことを高子に告げる。(大竹の下宿で中村と高子が性関係を持つイメージ。)


 上田・広井・丸山・金田は眉子が住む邸宅を訪れるが、そこの庭の池の中の舞台では「ヴェトナム反戦フォークソング大会」が開かれている。金田はそこで東京のブルジョワの若者たちが歌うフォークソングの合唱に抗して「満鉄小唄」を歌うが、男たちに邸の方へ連れ去られ、服をドレスに着替えさせられて涙を流しながら戻ってくる(陵辱されたことの暗示)。


 中村と高子も眉子の邸宅にやって来る。詩を朗読し、歌を歌う眉子に対し、中村は「俺たちは空想で君を犯した」と告げる。眉子は一同に「その空想の教室に行きましょう」といい、7人は大学の教室に行く。眉子は男たちに、空想の通りに、本当にできるかやってみろという。「ヨサホイ節」を歌いながら眉子の服を脱がす上田・広井・丸山。白いチョゴリ姿で無言で立ち尽くす金田。騎馬民族説に基づき「日本人のふるさとは朝鮮です」という演説を行う高子。中村は教壇の上に横たわった眉子の首を両手で絞める。(http://www001.upp.so-net.ne.jp/tsuribe/shunka/より)

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雨のショポショポ降るぱんに カラスのまとからのそいてる まてつのきぽたんのぱかやろう
 さわるはこちせん見るはたた  三円こちせんくれたなら かしわの鳴くまで 付き合うわ
 あかるの帰るの とうしゅるの 早く精神ちめなしゃい ちめたらけたもて あかんなしゃい
 お客さんこのころ紙高い ちょうぱの手前もあるてしょう こちせんしゅうきをはちみなさい
 そしたら私はたいて寝て ふたちもみっちもおまけして かしわの鳴くまで ぽぽしゅるわ

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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.00点
Yahoo!映画(5点満点)          3.33点
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 (以下工事中)

仁義なき戦い

『仁義なき戦い』1973年日本映画
監督 深作欣二

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山守義雄・金子信雄
坂井鉄也・松方弘樹
広能昌三・菅原文太
矢野修司・曽根晴美
神原精一・川地民夫
槙原政吉・田中邦衛
山方新一・高宮敬二
新開宇市・三上真一郎
有田俊雄・渡瀬恒彦
岩見益夫・野口貴史
杉谷伸彦・宇崎尚韶
川西保・宮城幸生
山守利香・木村俊恵
新庄秋子・渚まゆみ
土居清・名和宏
若杉寛・梅宮辰夫
江波亮一・川谷拓三
野方守・大前均
国広鈴江・中村英子
寺内八郎・池田謙治
貫田秀男・司裕介
水谷文次・有田剛
松永武・林彰太郎
垣内次郎・国一太郎
打森昇・藤本秀夫
吉永進・西山清孝 
柳田敏治・壬生新太郎  
川南時夫・木谷邦臣
坂井組大竹勇・大木吾郎
高野真二・西田良
西谷英男・笹木俊志
石堂寅雄・松本泰郎
屋代光春・平沢彰
古屋誠・白川浩二郎
倉光正義・藤沢徹夫
有田組横川信夫・志賀勝
下中隆次・福本清二
安条啓介・奈辺悟
広石金作・藤長照夫
新開組脇田登・友金敏雄
矢野組目崎武志・片桐竜次
楠田丈市・北川俊夫
大久保憲一・内田朝雄
上田透・伊吹吾郎
着流しのやくざ・岩尾正隆
金丸昭一・高野真二
中原重人・中村錦司
前川巡査・江波多寛児
けい子・小島恵子
中村捜査係長・唐沢民賢
珠美・榊浩子
山城佐和・小林千枝
国弘とめ・東竜子
加谷刑事 ・山田良樹
小室刑事 ・疋田泰盛
洋品店主人 ・村田玉郎
看守・小田真士・大城泰・松田利夫
三国人・小峰一夫
警官・波多野博
初子・高木亜紀


ナレーター…小池朝雄

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 敗戦直後の広島県呉市。闇市の食堂でレコードを聞いていた広能昌三のもとへ、友人が怪我をして駆け込んでくる。刀を振り回している暴漢に襲われたと言い、山守組へ連絡を頼まれた広能は事務所におもむき大勢で現場にかけつける。そこで広能は暴漢を射殺するが、逮捕され刑務所に収監される。


 そこで土居組若衆頭の若杉寛と知り合い義兄弟になる。まもなく保釈され山守組組員になったが、市議選に絡んで土居組と山守組は敵対するようになる。自ら土居組組長暗殺を引き受け成功させるが、逮捕され刑務所で服役する。


 その間、呉では土居組は壊滅し山守組は大組織になるが、若衆頭の坂井鉄也一派と幹部の新開宇市一派が対立し衝突する。新開宇市一派が壊滅し坂井鉄也一派が勝利するが、そこへ講和条約の恩赦で仮釈放された広能昌三が戻ってくる。さっそく組長の山守義雄が接近し、反逆の意を表す坂井鉄也暗殺を頼み込む。


 しかし偶然出会った坂井にそれを知らせ和解を説くが、坂井はその夜自分を亡き者にしようとした山守宅に乗り込み引退を迫る。そして反対派の幹部の矢野修司も暗殺する。それを広能は旅先で槙原政吉から電話で知らされ呼び出されるがそこには山守がいた。責められ再び協力を迫られるが両方を非難して縁を切る。


 しかし、けじめをつけるために単身、坂井の元へ乗り込むが待ちかまえていた子分たちに取り押さえられてしまう。車に乗せられ本心では弱気になっている坂井の告白を聞き解放されるが、その後坂井は殺されてしまった。広能は大規模な坂井の葬儀に平服姿で式場を訪れるが、敵対した山守たちによって営まれていることへの坂井の無念さを代弁するかのように、銃を供物に向かって乱射する。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.55点
Yahoo!映画(5点満点)          4.38点
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 (以下工事中)

八甲田山

『八甲田山』1971年日本映画
監督 森谷司郎

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友田少将(第四旅団長)(モデルは友安少将):島田正吾
中林大佐(参謀長):大滝秀治
児島大佐(連隊長)(モデルは児玉大佐):丹波哲郎
門間少佐(第1大隊長):藤岡琢也
徳島大尉(第1大隊第2中隊長)(モデルは福島泰蔵大尉)):高倉健
田辺中尉:浜田晃
高畑少尉:加藤健一
船山見習士官(気象担当):江幡連
長尾見習士官(疲労度調査):高山浩平
倉持見習士官(装備点検):安永憲司
斉藤伍長:前田吟
松尾伍長:早田文次
川瀬伍長:吉村道夫
佐藤一等卒:樋浦勉
加賀二等卒(喇叭手):久保田欣也
小山二等卒:広瀬昌助
徳島の従卒:渡会洋幸
津村中佐(連隊長)(モデルは津川中佐):小林桂樹
木宮(きのみや)少佐(連隊本部):神山繁
三上少尉(遭難救助隊):森田健作
花田伍長(遭難救助隊):伊藤敏孝
神田大尉(第2大隊第5中隊長)(モデルは神成文吉大尉)):北大路欣也
伊東中尉(第1小隊長):東野英心
中橋中尉(第2小隊長):金尾哲夫
小野中尉(第3小隊長):古川義範
鈴森少尉(第4小隊長):荒木貞一
中村中尉(第5小隊長):芹沢洋三
野口見習士官(中隊本部):山西道広
藤村曹長:蔵一彦
谷川曹長(第5小隊):森川利一
村山伍長(第5中隊)(モデルは村松伍長):緒形拳
高橋伍長(第1小隊):海原俊介
渡辺伍長(第2小隊):堀礼文
江藤伍長:新克利
平山一等卒:下条アトム
長谷部一等卒:佐久間宏則
裸で凍死する兵卒:原田君事
橇隊の兵卒 最初の死者:大竹まこと
山田少佐(第2大隊長)(モデルは山口少佐):三國連太郎   隊の指揮系統を乱し、結果的に大量遭難の原因を作ることになる。
倉田大尉(モデルは倉石大尉):加山雄三 神田大尉を支える。
沖津大尉:玉川伊佐男
永野軍医:竜崎勝
田村見習士官:日和田春生
井上見習士官:仲野裕
進藤特務曹長:江角英明
今西特務曹長:井上博一
神田はつ子(神田大尉の妻):栗原小巻
徳島妙子(徳島大尉の妻):加賀まりこ
斉藤伍長の伯母:菅井きん
滝口さわ(宇樽部村):秋吉久美子
沢中吉平(熊ノ沢部落):山谷初男
福沢鉄太郎(熊ノ沢部落):丹古母鬼馬二
作右衛門(田茂木野村・村長):加藤嘉
滝口伝蔵(宇樽部村):花沢徳衛
鈴木貞雄(三本木の宿の主人):田崎潤
中里村の老人:浜村純

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 1901年(明治34年)10月、弘前第八師団の第四旅団本部で、旅団長の友田少将と参謀長の中林大佐が青森歩兵第五連隊と弘前歩兵第三十一連隊の連隊長以下を集めて会議を開いた。議題は八甲田の雪中行軍演習であった。日清戦争終了から6年を経て、ロシアの満州への進出で日露関係が緊迫して、もはや大陸での日露開戦は不可避と見られていた。第八師団では対露戦の準備に入っていた。そこで課題として参謀長が挙げたのは寒地装備と寒地訓練の不足であった。相手は零下40度の雪原でも闘えるロシア軍であり、日本軍にはそのような経験が無いので、極寒対策や雪中行軍の注意点及び装備品の研究を行うために厳冬期の八甲田山を行軍して調査を実施するものであった。


 弘前第八師団の友田少将(島田正吾)は、雪中行軍の実績がある青森歩兵第五連隊神田大尉(北大路欣也)と弘前歩兵第三十一連隊徳島大尉(高倉健)に「二人とも雪の八甲田を歩いてみたいとは思わないか」と提案した。これは実質命令であると双方の連隊長は受け取っていた。会議のあとに弘前歩兵第三十一連隊長児島大佐(丹波哲郎)と青森歩兵第五連隊長津村中佐(小林桂樹)はどうせなら八甲田ですれ違う行軍計画にしようと気軽に口約束する。そして出発前、弘前の徳島大尉の私邸で勉強会を終えた徳島と神田は、雪の八甲田での再会を誓い合った。


 徳島大尉は第三十一連隊雪中行軍隊の行軍計画要項を連隊長に提出した。連隊長同士の約束を考慮し、10泊で総距離240kmの強行日程を組み、少数精鋭の27名の隊員(その内訳は兵卒よりも下士官を多くした)で雪中行軍する計画書であった。「このような計画になった責任は連隊長にあります」と説明して雪の八甲田で両隊が合流する約束をしたため、弘前からは南を迂回して十和田湖を東に進んで、東南の方向から八甲田山に入るコースしか選択肢はなかったのである。小隊規模にもならぬと連隊長から指摘されると、兵卒を少なく下士官を多く参加させて万が一の場合でも申し訳が立つと言い、「自分は安請け合いしたことを後悔しています。冬の八甲田は恐ろしい所です。」と連隊長に語るのであった。


 一方神田大尉の第五連隊雪中行軍計画は、弘前とは対照的に青森からいきなり八甲田をめざす3日間の短期日程で、当初は小隊規模を予定していた。ところが、弘前第三十一連隊の小隊にも満たない規模での長い行程を聞いて大隊長の山田少佐(三國連太郎)は、弘前第三十一連隊と比較して、青森第五連隊の内容が貧弱に思えて、規模も行程も特色を出すために中隊規模に拡大した上に大隊本部付きでの大行軍にすることを唱え、実施することになった。


 1902年(明治35年)1月20日午前5時、弘前第三十一連隊雪中行軍隊は連隊本部を出発した。青森第五連隊では雪中行軍計画要項が提出されて、連隊長が大隊本部の随行は雪中行軍とは別だなと念を押して決裁していた。連隊長は大隊長の同行に不安を感じていた。雪中行軍の本隊である中隊編成は196名、別途随行する大隊本部は14名、合計210名の規模となった。問題は物資を運ぶ輜重隊が遅れることが心配された。神田大尉は3日間の行程にはならず5~6日かかることを覚悟していた。


 1月23日午前6時55分、青森第五連隊雪中行軍隊は連隊本部を出発した。この日の行程は田茂木野 - 小峠 - 大峠 - 賽の河原 - 馬立場 - 鳴沢 - 田代(泊)で20kmを予定していた。しかし、行程半ばで天候が悪化、また雪山に慣れない人間の集団で行軍に影響が出始め、さらには単なる雪中行軍調査のための随行で指揮権の無いはずの大隊長の干渉によって指揮系統が混乱。神田大尉が想定していた田茂木野での案内人の雇用もなくなり、道案内がないまま行軍することになる。


 やがて吹雪が吹き荒れて、予断を許さない天候状況に行軍するかどうか判断することになった時、準士官が大隊長に意見具申して大隊長が強行する判断を下した。この時点でもはや神田大尉の指揮権は無かった。輜重隊が遅れたためソリの放棄を大隊長に求めたが大隊長が反対して行軍隊の指揮は決定的に乱れてしまった。そして最初の宿営地である田代への道がどうしても発見できず、日が暮れて暗い雪原の中で寒さに震えながら立ち往生を余儀なくされた。田代までわずか2キロの距離であった。ここでまた混乱が起こる。


 突然大隊長が行軍を中止して帰営を決断する。そして帰営するため行軍を始めると進藤特務曹長が田代への道筋が分かったとして、方向転換して再び田代へ向かうが峡谷に迷い込んでしまった。特務曹長は錯乱して隊から離れていった。峡谷からは登って行かざるを得ず、氷に足を滑らして多数の犠牲者を出した。


 神田大尉は馬立場に戻ればと考えたが、もはや過酷な環境と疲労のために雪中行軍隊は四散し、バタバタと倒れていった。2日目の夜も野営を余儀なくされた。神田大尉は徳島大尉に思いを致していた。そして朝になって天候が回復さえすればと念じていた。しかし3日目の1月25日朝を迎えたが天候は回復しなかった。それを見て神田大尉は「天は我々を見放した」と叫んだ。 村山伍長(緒形拳)はこの時に隊から離れて一人で行動を始めた。


 一方弘前第三十一連隊雪中行軍隊は一人負傷したが案内人を雇い入れて計画通りに行軍を進めていた。1月25日に三本木に到着したが、この日に第五連隊雪中行軍隊も三本木に到着の予定であったことを知って徳島大尉は不安を覚えるのであった。その三本木に電話を入れて来たのは青森第五連隊本部であった。雪中行軍隊の到着の報に一瞬安堵したが、それが弘前第三十一連隊だったと知って、第五連隊長は全連隊に集合をかけた。第五連隊から行方不明になったとの報を受けた弘前第三十一連隊本部は雪中行軍の中止を決断したが徳島大尉に連絡する術がなかった。


 1月27日、賽の河原で神田大尉から先に田茂木野に向かい救援を依頼するように命じられていた江藤伍長を、第五連隊本部から来た遭難救助隊が大峠付近で発見し、第五連隊本部並びに師団本部に第五連隊雪中行軍隊遭難の報が入る。しかし第三十一連隊雪中行軍隊はすでに八甲田山に突入していた。


 第三十一連隊行軍隊は過酷ながらも順調に八甲田を進むが、道中、斉藤伍長の弟である長谷部一等卒(神田大尉の従卒)の遺体を発見する。これで第五連隊行軍隊の遭難を知るが、徳島大尉は不安を押し殺して行軍を続け一気に八甲田の踏破を目指した。猛烈な風雪にたじろぐが前進して行った。


 困難な行軍の途中、賽の河原にて徳島大尉は、多数の第五連隊行軍隊員の死体を発見する。その中に神田大尉を発見する。遭難の責任を取り、神田は舌を噛み切って雪中で自決していたのだった。冷たくなった神田大尉の顔に、生前の彼の笑顔が重なり、八甲田までの苦労をねぎらう言葉を徳島にかけてくるように見えた。既に逝った男の前で、徳島は幻の再会を果たした。


 悲しみと衝撃を受ける徳島大尉だったが、無事に八甲田山を突破、雪中行軍を成功させる。1月29日午前2時に田茂木野に到着する直前、道案内人たちにその労をねぎらい、手当を渡してから「八甲田で見たことは今後一切喋ってはならない」と忠告するのであった。その後に青森第五連隊の遺体収容所に行き、徳島は、収容された神田の遺体と対面。だが第三十一連隊行軍隊が賽の河原に到達する以前、既に第五連隊本部が神田を含む第五連隊行軍隊員の遺体を収容していたことを知り愕然とする。神田の霊が雪中で徳島を待っていたのか、それともあの再会は過酷な寒さによる徳島の幻想であったのか。徳島は神田の妻はつ子(栗原小巻)から、神田大尉が徳島との再会を楽しみにしていたと聞かされ、「会いました。間違いなく自分は賽の河原で会いました」と言って泣き崩れるのであった。


 弘前第三十一連隊雪中行軍隊は負傷者1名を三本木から汽車で弘前に帰した以外は全員八甲田を無事踏破し生還を果たした。一方青森第五連隊雪中行軍隊は大隊本部の倉田大尉(加山雄三)の引率の下、12名しか生還(内1名は生還後に死去)することができなかった。その中には人事不省のまま生還した山田大隊長もいたが、彼は遭難の責任をとり、病室で拳銃で心臓を撃ち抜き自決する。徳島大尉以下の面々と第五連隊で生還した倉田大尉は、2年後の日露戦争の黒溝台会戦において全員戦死を遂げた。


 やがて時が流れて平和な時代が訪れた。青森ねぶた祭の歓声に沸く頃、ロープウェーに乗って、八甲田の自然を窓から静かに眺める一人の老人がいた。足が不自由で杖をついて歩くこの老人は草木に覆われた穏やかな景色の中、八甲田山系の山々をただ見つめていた。青森歩兵第五連隊雪中行軍隊で生き抜いた村山伍長であった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.28点
Yahoo!映画(5点満点)          4.35点
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 (以下工事中)

復活の日

『復活の日』1980年日本映画 英題は“Virus”
監督 深作欣二

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吉住周三:草刈正雄
辰野保男:渡瀬恒彦
中西隊長:夏木勲
山内博士:千葉真一
真沢隆司:森田健作
松尾明正:永島敏行
コンウェイ提督:ジョージ・ケネディ
カーター少佐:ボー・スヴェンソン
サラ・ベーカー:ステファニー・フォークナー(Stephanie Faulkner)
無線係:ニコラス・キャンベル
マリト:オリヴィア・ハッセー
ロペス大尉:エドワード・ジェームズ・オルモス
マクラウド艦長:チャック・コナーズ
浅見則子:多岐川裕美
辰野好子:丘みつ子
辰野旭:加瀬悦孝
土屋教授:緒形拳
田所助教授:木島一郎
助手:野口貴史
別の助手:小林稔侍
病院の母親:中原早苗
リチャードソン大統領:グレン・フォード
バークレイ上院議員:ロバート・ヴォーン
ガーランド将軍(統合参謀本部議長):ヘンリー・シルヴァ

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  生物兵器に使うため弱毒化する過程で出来た、猛毒の新型ウイルス MM-88がスパイによって持ち出される。スパイの乗った航空機は吹雪のため前方視界不良に陥り、岩山に激突し墜落した。


 やがて春が訪れ気温が上昇すると「MM-88」は増殖を始め、全世界に蔓延した。夏には人類を含む脊椎動物の殆どが絶滅し、僅かに生き残ったのは極寒(北半球とは季節が正反対で真冬)の南極大陸に滞在していた各国の観測隊員約1万人(映画では863人)と海中を航行していて感染を免れた原子力潜水艦「ネレイド」号のマクラウド艦長以下乗組員だけであった。アメリカ合衆国の最後の大統領リチャードソンは「その聖域を離れてはいけない、外部の人間を入れてはならない、一致協力して生き延びる努力をして欲しい」と各国の南極基地に伝えて息絶えた。


 絶望の中から再建の道を模索して「南極連邦委員会」を結成した彼らだったが、日本隊の地質学者・吉住がワシントンへの巨大地震の襲来を予測する。この地震による被害を「敵国」の核攻撃と誤認する米の「ARS(自動報復装置)」によってソ連本土に核ミサイルが撃ち込まれ、更には、これを受けてソ連の「ARS」も作動し南極も含めた全世界に核弾頭付き ICBM が降り注ぐ危険が判明する。


 狂信的な反共派軍人ガーランド統合参謀本部議長とランキン大佐による「フェニックス計画」と細菌兵器「RU-300」こそが世界に蔓延した「MM--88」の正体だった。バークレイ上院議員はその事実を突き止め、彼らを告発しようとして精神に異常をきたしたとされて監禁されたマイヤー博士を救出し大統領の前で真相を明らかにした。


 ウィルスにより世界が滅びてもガーランドの暴走は止まらず、反共主義の反動政治家だった前大統領シルヴァーランドと共に造り上げたホワイトハウスの大統領危機管理センターにある切り替えスイッチにより作動するシステムを後任のリチャードソン大統領は廃棄しようとしたが、ガーランド以下、軍内部の反共勢力の強硬な反対により果たせず、全面軍縮を実現させてから「ARSシステム」を無用の長物と化してしまおうと目論んでいた矢先に世界は「MM-88」によって滅亡したが、その「MM-88」の蔓延をソ連の生物兵器による攻撃であると頑なに信じ込んだガーランドは死の直前に「ARSシステム」のスイッチを入れ起動させていたのだった。


 ホワイトハウスに詳しいカーター少佐と彼の助手を志願した吉住はホワイトハウス・イーストウイング内危機管理センターのスイッチをオフにするべく、再び死の世界に赴く。「ネレイド」号の協力を得て海中からワシントンに上陸し核ミサイル発射の阻止に全力を尽くす2人だったが、地震により厳重な扉を破壊しようと使った爆弾の爆発でカーターは死亡し、吉住もスイッチオフに失敗して核ミサイルの自動発射によるシステム同士の攻撃で世界は2度目の死を迎えた。


 数年後、南米南端のチリに移り集落を構えた南極基地の人々は食料が乏しくなったことでウィルス感染の危険を覚悟で北上するか餓死するかの決断を迫られていたが、ある日、服がボロボロになり髪や髭がボサボサになった男が現れる。それは任務に失敗しながらも南極を目指して南米縦断を敢行した吉住だった。死を賭した任務に赴いた吉住の帰還に彼を愛するマリトと人々は歓呼で迎えるのだった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.86点
Yahoo!映画(5点満点)          3.86点
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 (以下工事中)

二百三高地

『二百三高地』1980年日本映画
監督 舛田利雄

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 仲代達矢 乃木希典
あおい輝彦 小賀武志
夏目雅子 松尾佐知
永島敏行 乃木保典
村井国夫 沖禎介
野際陽子 乃木静子
新克利 相野田是三
湯原昌幸 梅谷喜久松
新沼謙治 木下九市
名和宏 中村覚
浜田寅彦 大迫尚敏
須賀良 若い衆
河原崎次郎 ガレ場の日本兵
尾形伸之介 松川敏胤
久地明 落合泰蔵
武藤章生 竹下少佐
南廣 軍曹
市川好郎 志水実
船戸順 白井二郎
川合伸旺 小村寿太郎
高月忠 七海周六
近藤宏 大島久直
相馬剛三 豊島陽蔵
玉川伊佐男 松村務本
愛川欽也 卯吉
桑山正一 赤丸巡査
赤木春恵 木下モト
北林早苗 木下トミ
佐藤允 牛若寅太朗
神山繁 山県有朋
矢吹二朗 久司大尉
石橋雅史 福島安正
稲葉義男 伊地知幸介
平田昭彦 長岡外史
天知茂 金子堅太郎
中田博久 奈良少佐
長谷川明男 米川乙吉
金子吉延 喜多庄助
河合絃司 金沢の小学校校長
浜田晃 大庭二郎
原田力 渡辺大佐
榊原良子 
伊沢一郎 友安治延
青木義朗 井口省吾
原田清人 神鞭知常
久遠利三 桂太郎
オスマン・ユセフ 司祭
松尾嘉代 昭憲皇后
丹波哲郎 児玉源太郎
森繁久彌 伊藤博文
三船敏郎 明治天皇


内藤武敏 ナレーション

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 十九世紀末。ロシアの南下政策は満州からさらに朝鮮にまで及び、朝鮮半島の支配権を目指す誕生間もない明治維新政府の意図と真っ向から衝突した。開戦か外交による妥協か、国内では激論がうずまいていた。軍事力、経済力ともに弱小な日本にとってロシアは敵にするには強大すぎた。しかし、幾度となく開かれる元老閣僚会議で、次第に開戦論がたかまっていくがロシアの強大さを熟知している伊藤博文は戦争回避を主張していた。


 巷でも、開戦論で民衆を煽動する壮士グループと、戦争反対を叫ぶ平民社とが対立。ある日、開戦論に興奮した民衆が平民社の若い女、佐知に殴りかかろうとしているところを、通りがかった小賀が救った。


 その頃、伊藤は参謀本部次長の児玉源太郎と会見、対露戦の勝算を問うていた。児玉は早いうちにロシアに打撃を与え、講和に持ち込むしか勝つ道はないと訴えた。明治三十七年二月四日、御前会議で明治天皇は開戦の決議に裁可を下した。ここに日露戦争の幕が切っておとされた。


 日本軍は陸と海で破竹の進撃を開始した。伊藤は前法相の金子堅太郎をよび、アメリカのルーズベルト大統領に講和の調停役を引き受けるように説得を要請する。そうしたなかでも、神田のニコライ堂ではロシア人司祭によるロシア語の講座が細々と続けられ、出席していた小賀は、そこで偶然にも佐知に出会った。思いがけぬ再会に、二人の間に愛が芽生えた。


 やがて、金沢の小学校教師である小賀も出征することになり、彼を慕って金沢までやって来た佐知と愛を確かめあう。小賀の小隊には、豆腐屋の九市、ヤクザの牛若、その他梅谷や米川たちがいた。


 戦況は次第に厳しさを増し、海軍はロシア東洋艦隊に手こずり、陸軍は新たに第三軍を編成、司令官に乃木希典を命じた。旅順の陥落が乃木にかせられた任務だったが、ロシアはここに世界一という大要塞を築いていた。ロシア軍の機関銃の前に、日本軍は屍体の山を築いていく。


 絶望的な戦いの中で、小賀と部下たちの間に人間的な絆が生まれていった。しかし、戦いで部下を失った小賀の胸には戦争への怒りと、ロシア人への憎しみが燃えあがっていた。十一月二十七日、司令部は二百三高地攻撃を決定した。その日、小賀は捕虜の通訳を命じられたが、「兵には国家も司令官もない、焦熱地獄に焼かれてゆく苦痛があるだけ」と拒否、その言葉は激しく乃木の胸を打った。


 十二月六日、乃木に代って指揮をとった児玉のもと、二百三高地攻撃が開始された。戦闘は激烈を極め、乃木は鬼と化していた。そして、三一五〇名の戦死者と、六八五〇名の負傷者という尊い犠牲を払い、二百三高地はおちた。しかし、小賀たちの一隊は、ロシアの少年兵との激闘の末、戦死してしまう。


 一ヵ月後、旅順は陥落、これが翌三十八年三月の奉天大会戦の勝利、さらには日本海大海戦の勝利へとつながった。翌三十九年一月十四日、乃木は天皇はじめ皇族、元老が居ならぶ前で軍状報告を行なったが、復命書を読み進むうちに、小賀や多くの兵のことが心をよぎり、落涙を禁じえなかった。(Movie Walkerより)

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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.00点
Yahoo!映画(5点満点)          4.35点
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 (以下工事中)

ツィゴイネルワイゼン

『ツィゴイネルワイゼン』1980年日本映画
監督 鈴木清順

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中砂糺(なかさご ただし):原田芳雄
中砂園(なかさご その)、小稲(こいね):大谷直子(二役)
青地周子(あおち しゅうこ):大楠道代
青地豊二郎(あおち とよじろう):藤田敏八
妙子(たえこ):真喜志きさ子
先達:麿赤児
巡査:山谷初男
甘木医師:玉川伊佐男
キミ:樹木希林
宿の女中:佐々木すみ江

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 ジプシーの如く各地をさすらう中砂は、旅の途中で親友であり士官学校独逸語教授の青地と共に、弟を自殺で亡くしたばかりの芸者小稲と出会い、盲目の旅芸人3人の関係を噂する。その後、中砂は名家の娘である園と結婚するが、青地は彼女が小稲と瓜二つであることに驚く。


 座敷で鍋を振る舞われる青地は、園の自分が誰に似ているのかという問いに言葉を濁すが、中砂はあっさりと小稲という芸者だと答え、園は青ざめてひたすら手元の蒟蒻をちぎり続ける。食後に青地は中砂の持つサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを聴かされ、その中のサラサーテ自身のものとされる声の聴き取りを頼まれるが、何を言っているのかは青地にも聴き取れない。


 中砂はその後も気ままに旅を続け、旅先で小稲との関係を続ける。その後、中砂夫妻の間には娘の豊子が生まれるが、園は中砂が持ち込んだ悪性のスペイン風邪に倒れ、まだ赤子の娘を残して亡くなる。ある日青地が中砂を訪ねると、豊子の乳母として現れたのは中砂と結婚した小稲であった。


 やがて、青地は妻・周子の妹で末期の病で入院中の妙子から、周子が中砂と見舞いに訪れた際、中砂の目に入ったゴミを周子が舌で舐め取っていたと聞き、二人の関係を疑う。周子が中砂に強引に迫られ愛撫されるシーンが描かれ、その後花や果物の香りでアレルギーを起こすはずの周子が、体質が変わったといって腐りかけた水蜜桃を味わうようになる。しかし桜吹雪の季節に、中砂は旅先で麻酔薬を吸ったことが原因の事故で死んでしまう。


 その5年後、小稲は幼児に成長した豊子を連れて青地家をたびたび訪れ、中砂が青地に貸したままの蔵書を返すよう求める。ついには「ツィゴイネルワイゼン」のレコードを求められるのだが見つからない。実はそのレコードは周子が隠して持っていたことが分かるが、周子は中砂との関係は否定する。青地はレコードを持ち中砂家を訪ねる。小稲は生前の中砂の不実に悩んでいたことを語り、彼の残したものを全て手元に置きたいという。そして彼の血を引く豊子を心からかわいがっているといい、今まで取り戻した蔵書は中砂の霊が娘と会話して青地の元にあると語ったのだというが、豊子の姿が見えないことに気付き取り乱す。


 青地は中砂家を出てゆくが、帰り道で豊子に会う。豊子は青地に中砂が生前約束していたように骨をくれといい、生きている者は本当は死んでいて、死んでいる者が生きているのだという。青地は逃げるが、その先の海辺では豊子が白菊を飾った小舟とともに待っている。

(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.50点
Yahoo!映画(5点満点)          4.11点
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 ぐっちーの若かりし日の詩の一節「手招きする渡し守の河」が、確かにここにある。


 (以下工事中)

転校生

『転校生』1982年日本映画
監督 大林宣彦

尾道三部作の第一作

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斉藤一夫 - 尾美としのり
斉藤一美  - 小林聡美
斉藤明夫(一夫の父)  - 佐藤允職
斉藤直子(一夫の母)  - 樹木希林
斉藤孝造(一美の父)  - 宍戸錠
斉藤千恵(一美の母)  - 入江若葉娘の中身が入れ替わってるとは知らず
斉藤良行(一美の長兄)  - 中川勝彦斉藤次郎(一美の次兄)  - 井上浩一
一美のおばあちゃん  - 高橋ます乃
大野光子(中学校担任)  - 志穂美悦子
金子正昭  - 岩本宗規

佐久井健治  - 大山大介
福田静男  - 斎藤孝弘
川原敬子  - 柿崎澄子
山本ヒロシ  - 山中康仁
吉野アケミ  - 林優枝
校長  - 加藤春哉
チンピラ  - 鴨志田和夫
幹事  - 鶴田忍
番頭  - 人見きよし
渡し船で8mmカメラを持つ少女  - 大林千茱萸

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 明るくクラスの人気者である斉藤一夫。彼のクラスに、ある日転校生がやってくる。その転校生とは、実は幼いころ近所に住んでいた、幼馴染の斉藤一美だった。一夫と一美は、学校の帰り道、ちょっとした弾みで一緒に石段を転げ落ちてしまう。それによって、二人の身体と心は入れ替わってしまっていた。つまり一夫の体に一美の心が、一美の体に一夫の心が入ってしまったのである。


 帰宅してからそのことに気付いた二人は、自分たちの身に起こったことに戸惑いながらも、ともかくそれぞれ相手になりきって生活を続けることにした。しかし、当然男の子が女の子の生活に、女の子が男の子の生活に、そう簡単に馴染むことができるはずもなく、二人は勝手がわからない中でそれぞれに苦労しながら、協力し合い、助け合って乗り越えていく。そうするうちにいつしか二人の心には、他のだれにも理解できない絆が生まれてきていた。


 そんなある日、一美のかつてのボーイフレンドであり憧れの人である山本弘が、一美を訪ねて、以前一美が住んでいた町からやってくることになった。それを聞いた一美は、一夫に自分の気持ちを話し、弘との間がうまくいくよう協力を頼んだ。最初はしおらしく女の子らしい演技をしていた一夫だったが、次第に地が出てきてしまう。心配で二人のデートについてきた一美は、そのことに我慢できなくなり、ついには泣き出してしまった。そんな二人を見た弘は、二人の間の見えない絆の存在に気付き、二人を励ましながら自分の町に帰って行った。


 そしてついに、二人が恐れていたことが起きてしまった。一夫の家が、仕事の都合で引越しをすることになり、尾道を離れなければならなくなったのである。一夫が父の転勤で横浜に引っ越す事になったのだ。それを知った一美は驚くどころかますます落ち込んでしまう。このまま二人は入れ替わったまま、それぞれの生涯を過ごさなければならないのか。思いつめた二人は、ついに家出をしてしまう…。が、2人はお互いの体に戸惑い、傷つき、嫌悪感を覚えながらも、やがて異性として相手への理解を深めていく。


 いつまでたっても元に戻らぬ二人は、絶望的になっていき、特に一美は自殺を考えるまで追い込まれる。家出先の対岸から町に戻ってきたその日、あの神社の階段の上で、二人はふとしたハズミで再び転げ落ちてしまった……。気がついてみると、二人は元の一夫と一美に戻っていた。「オレ一美が大好きだ」「この世の中で誰よりも一夫君が好き」泣きながら抱き合う二人。それから数日たった一夫の引っ越しの当日。引っ越し荷物を積んだコンテナ・トラックに一夫と両親が乗り、一美が見送りに来ている。動き出したトラックの助手席から、追って来る一美を8ミリで撮る一夫。「サヨナラ、オレ」「サヨナラ、あたし!」。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.50点
Yahoo!映画(5点満点)          4.36点
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 (以下工事中)

疑惑

『疑惑』1982年日本映画
監督:野村芳太郎

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白河(鬼塚)球磨子:桃井かおり
秋谷茂一:柄本明
白河福太郎:仲谷昇
堀内とき枝:山田五十鈴
木下保:三木のり平
豊崎勝雄:鹿賀丈史
片岡咲江:真野響子
藤原好郎:森田健作
片岡哲郎:伊藤孝雄
白河はる江:北林谷栄
白河宗治:丹呉年克
島田勝行:水谷貞雄
白河藤九郎:大森義夫
岩崎専務:名古屋章
浅野刑事部長:梅野泰靖
山崎捜査係長:新田昌玄
石原署長:小林昭二
宗方検事:小林稔侍
小林刑事:河原崎次郎
刑事課長:山本清
刑事:飯島大介
弁護士会幹部:神山寛
白河家親族:中村美代子
デスク:小美野欣士
交通課警官:森下哲夫
鑑識課員:遠藤剛
秋谷の同僚記者:羽生昭彦
記者:城戸卓
陪席判事:加島潤
警察署受付:小森英明
看守:小田草之介
矢沢裁判長:内藤武敏
原山正雄:松村達雄
安西教授:小沢栄太郎
岡村謙孝:丹波哲郎
佐原律子:岩下志麻

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 富山新港湾の岸壁で、鬼塚球磨子(くまこ)と夫・白河福太郎の乗った車が、時速40キロのスピードで海へ突っ込み、夫が死亡する事件が起こった。球磨子は車から脱出し助かっていたが、保険金狙いの殺人と疑われ警察に逮捕される。新聞記者の秋谷茂一は、球磨子の過去…新宿でのホステス時代、暴力団員とつるんで詐欺・恐喝・傷害事件を起こし、北陸の財産家である福太郎と結婚後はすぐ、夫に巨額の生命保険をかけた…を詳細に報じた上で、球磨子を「北陸一の毒婦」と糾弾する記事を書いた。秋谷の記事を契機に他のマスコミも追随、日本中が球磨子の犯行を疑わないムードになった。球磨子の弁護人も辞退が続出する中、佐原卓吉が弁護人となる。球磨子の犯行を確信する秋谷は、佐原に状況を覆す力はないと高をくくっていたが……。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.94点
Yahoo!映画(5点満点)          4.54点
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 原作、松本清張だが、モデルとなった事件が起きたとき、その現場近くが出身地であるぐっちーが、まだ生地を離れていない頃だった。その事件の場所もアルバイトに行くときの通り道で、劇中の電話ボックスも見当がつく。昭和49年「荒木虎美3億円保険金殺人事件」。その後のロス疑惑のような、マスコミを巻き込んだ劇場型犯罪の、先駆となるものだった。

 

 (以下工事中)

時をかける少女

『時をかける少女』1983年日本映画
監督:大林宣彦
尾道三部作の第2作
尾道三部作は3つとも、ぐっちー評価で邦画の30位以内に入る名作揃い。

『時をかける少女』は、2006アニメ映画版、2010年版も評価は高い。

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芳山和子 - 原田知世、新井雅(3歳時)、新井瑞(5歳時)
深町一夫 - 高柳良一、平野仙丈(幼少期)
堀川吾朗 - 尾美としのり、加藤岳史(幼少期)
神谷真理子 - 津田ゆかり
福島利男 - 岸部一徳
立花尚子 - 根岸季衣
芳山哲夫 - 内藤誠(友情出演)
芳山紀子 - 入江若葉
芳山良子 - 山下陽子(7歳時)、岡寛恵(18歳時)
堀川貞子 - きたむらあきこ
竹尾源造 - 升元泰造
時計屋の男 - 高林陽一(友情出演)
深町正治 - 上原謙(特別出演)
深町たつ - 入江たか子(特別出演)

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 高校1年生の芳山和子は3月、学校のスキー教室に来ていた。夜、ゲレンデで幼馴染の堀川吾朗と話している場に同級生の深町一夫が現れる。3人が集合場所へ戻り、皆が揃って下山しようとするとなぜか一夫のスキーセットだけが見当たらない。一夫は帰路の列車では途中の駅で野草を摘む。


 新学期となった4月16日の土曜日。和子と一夫、そして吾朗は放課後に当番で理科教室の掃除をする。吾朗と一夫にカバンを取りに行かせ、和子が1人理科教室にいると、無人のはずの隣の実験室から物音が聞こえた。和子が実験室に入ると白い煙が漂っており、それを嗅いだ和子は気を失い倒れてしまう。吾朗と一夫に保健室に運ばれた和子は、実験室で起きたことを話したところ、吾朗はそんな形跡はなかったという。2人の先生とともに確かめてみるが実験室は綺麗になっていた。奇妙に思いながらも和子は吾朗と一夫3人で下校する。途中寄り道した一夫の家の温室で、和子は実験室で嗅いだ香りが漂っていることに気付く。「ラベンダーを栽培しているんだ」という一夫。


 月曜日、和子は元気に登校する。その夜地震が起き、吾朗の家の辺りで火事が起きていると知った和子は家族の制止も聞かず近くまで行く。心配した一夫もそこにいた。火事が小火とわかって帰宅する途中、和子は何者かに襲われ、気が付くと自室のベッドで目覚めたところだった。その朝、和子が吾朗と昨夜の事件を話しながら歩いていると、突然お堂の屋根瓦が落ちてくる。気が付くと再び和子は部屋のベッドにいた。変な夢ばかり見ると思いながら和子が登校すると、今日は18日の月曜だという。吾朗に昨夜の出来事を話すが吾朗はそれを知らない。さらに植物採集で学校を休むと言っていた一夫も登校していた。授業が始まれば、以前やった問題が出される。和子は訳が分からなくなり、一人悩む。


 和子は部活を中退し一夫の家で悩みを相談する。一夫は驚きもせず、和子に起こった出来事を理解しようと論理づけながら話をする。和子はテレポーテーションとタイムトラベルを一緒にしたタイムリープという能力を持ってしまったと話す。「嫌だわ、普通じゃないのって」和子は苦悩する。その夜和子の予期した通り地震が起こる。火事が起こる前の吾朗の家に来ると、そこには一夫も来ていた。「慌てなくても大丈夫って教えてあげようか」という和子に「なんて説明するんだい?」と一夫は答え、2人は吾朗の家を後にする。


 和子は幼い頃一夫と事故に遭い、ともに手に傷を負った過去があった。だが、その和子の記憶にある傷跡は一夫の手にはなかった。翌日、登校途中やはりお堂の瓦が落ち、和子は吾朗を助ける。その手にはなぜか傷跡があった。疑問を抱いた和子は、登校せずに一夫の家の温室でラベンダーの香りを嗅ぐと、一夫が植物採集をしている海岸に現れた。


 本当のことを知りたいという和子に、一夫は「あの土曜日の実験室に戻る」ことを強く念じるように答える。そして土曜日に戻った和子が実験室に入ると人影がいた。それは一夫だった。一夫はそこで自分の正体が西暦2660年の薬学博士であること、緑がほとんど絶滅した未来の世界で植物の成分が必要になり過去の世界にラベンダーを求めてやってきたこと、記憶操作を用いて息子一家をなくした老夫婦の孫として住みつき、和子が持つ吾朗との記憶を自らにすり替えていたことを明かす。一夫がこの世界に来たのはスキー教室の時だった。だが、一夫は未来に帰らなくてはならず、関わったこの時代の人間から自らの記憶を消さなくてはならないと述べる。自分も一緒に連れて行ってほしい、それが無理なら一夫の記憶を大事にして生きたいと嘆願する和子に、例外は許されないと一夫は答え、再びこの時代に来ることがあってもそのときには自分だとわからないと告げながら薬品をかがせて、和子は気を失った。


 それから11年後。和子は薬学の研究者となっていた。そんなある日、勤務先の廊下で一人の青年とすれ違う。それは確かに一夫だったが、和子はそのことに気づかないまま去っていくのだった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.07点
Yahoo!映画(5点満点)          3.90点
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 (以下工事中)

楢山節考

『楢山節考』1983年日本映画
監督 今村昌平

1983年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した。

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緒形拳:辰平
坂本スミ子:おりん
倉崎青児:けさ吉
左とん平:利助
あき竹城:玉やん
高田順子:松やん
嶋守薫:とめ吉
辰巳柳太郎:銭屋の又やん
深水三章:銭屋の忠やん
横山あきお:雨屋
志村幸江:雨屋の女房
岡本正巳:雨屋の長男
岩崎聡子:杉やん
江藤漢:欣やん
清川虹子:おかね
倍賞美津子:おえい
常田富士男:仁作
小林稔侍:常
三木のり平:塩屋
ケーシー高峰:新屋敷の父爺
殿山泰司:照やん
樋浦勉:焼松
小沢昭一:勝造

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 山中の寒村が舞台である。耕地にも気候にも恵まれないその村には、厳然たる3つの掟があった。


「結婚し、子孫を残せるのは長男だけである」

「他家から食料を盗むのは重罪である」

「齢70を迎えた老人は『楢山参り』に出なければならない」。


 来年に楢山参りに出る定めの老女・おりんの家では、家族がそれぞれ問題を抱えていた。長男の辰平は去年妻を事故で失い、侘しく鰥夫暮らしをしていた。そんな辰平は母親思いゆえ、とてもおりんを「楢山参り」に出すことはできない。次男の利助は頭が弱くて口臭がひどく、村人から「くされ」と呼ばれ蔑まれている。村の掟で結婚が許されず、家の奴(ヤッコ・下人)として飼い殺しにされる運命の利助は女を知る機会もなく、近所の雌犬を獣姦しては欲求を満たしていた。辰平の息子・けさ吉はおりんの歯が33本あることをからかいながら、村のふしだらな女・松やんと遊びほうけていた。



 そんな折、向こう村の若後家・玉やんが、辰平の後妻として家に入る。一方でけさ吉も松やんを妻として家に迎え入れるが、利助は辰平と玉やんの性行為を覗き見てはあらぬ妄想を深めていく。松やんは手癖が悪く、貴重な食料を好きなだけ食い散らかし、挙句は盗み出した馬鈴薯や玉蜀黍を実家へ持ち出していく。松やんはほどなく妊娠し、食糧事情は一層の逼迫が予感された。

家の中には波風が立ち始める中、せめて家族の悩みを解決してから楢山に旅立ちたいと願うおりんだった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.34点
Yahoo!映画(5点満点)          4.02点
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 (以下工事中)

『乱 』(らん)1985年日本とフランスの合作映画
監督 黒澤明

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一文字秀虎:仲代達矢
一文字太郎孝虎:寺尾聰
一文字次郎正虎:根津甚八
一文字三郎直虎:隆大介
楓の方:原田美枝子
末の方:宮崎美子
鶴丸:野村武司
鉄修理:井川比佐志
狂阿弥:ピーター
平山丹後:油井昌由樹
長沼主水:伊藤敏八
白根左門:児玉謙次
生駒勘解由:加藤和夫
小倉主馬助:松井範雄
畠山小彌太:加藤武
綾部政治:田崎潤
藤巻信弘:植木等
秀虎の側室:南條玲子
楓の老女:東郷晴子
秀虎の側室の老女:音羽久米子
頭師孝雄、頭師佳孝、天田益男、木村栄、山田明郷、須藤正裕、渡辺哲、高橋利道 ほか

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架空の戦国武将・一文字秀虎を主人公にその晩年と3人の息子との確執、兄弟同士の擾乱を描く。物語の骨格はウィリアム・シェイクスピアの悲劇『リア王』であり、毛利元就の「三本の矢」の逸話(三子教訓状)なども取り入れられている。

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 戦国時代、齢70の武将、一文字秀虎は、隣国の領主ふたりを招いた巻狩りの場にて、うたた寝の中で見た悪夢のため、突然、隠遁を表明する。秀虎は「1本の矢は折れるが、3本束ねると折れぬ」と3人の息子たちの団結の要を説くが、三男の三郎は3本の矢を力ずくでへし折り、父親の弱気と甘さを諌める。秀虎は激怒し、三郎とそれを庇う重臣の平山丹後をその場で追放する。しかし、客人の一人であった隣国の領主、藤巻は三郎を気に入り、婿として迎え入れる。


 一文字家の家督を継いだ太郎だが、正室である楓の方に、形ばかりの家督譲渡に過ぎないと嘲られたため、父を呼び出し、今後一切のことは領主である自分に従うようにと迫る。立腹した秀虎は家来を連れて、次郎の城に赴く。親の仇である秀虎を城から追放できたことを喜ぶ楓の方。太郎から事の次第を知らされていた次郎もまた「家来抜きであれば父上を迎え入れる」と秀虎を袖にしたため、秀虎は失意とともに、主を失って無人となった三郎の城に入る。


 そこに太郎・次郎の大軍勢が来襲する。家来や女たちはみな殺され、燃えさかる城からひとり発狂して出てきた秀虎を、次郎はそのまま見過ごす。また、この戦いの中、太郎は次郎の家臣に狙撃されて死す。一文字家の家督は次郎のものとなる。


 夫を失った楓の方はこんどは次郎を篭絡し、正室である末の方を殺して自分を正室にしろと迫る。そんなとき、父秀虎を引き取らんと、三郎率いる軍勢が国境の川を越えて現れる。続いて藤巻の軍勢も出現したため、次郎も出陣する。さらに三郎、次郎の両軍がにらみ合う場を見おろすように綾部の軍勢も現れる。


 三郎は秀虎と合流するのに、夜を待とうとするが、秀虎の従者狂阿弥から秀虎を見失ったと聞き、やむを得ず動き出す。それを見た次郎は追って三郎を討ち取れと鉄砲隊に命じる。次郎の側近たちは今は戦うときではないと諌めるものの、楓の方に焚きつけられた次郎は耳を貸さず、突撃命令を下す。しかしそのとき、綾部の大軍が一文字領に侵入したとの報が入る。謀られたことに気づく次郎。一方、父を見つけた三郎は、正気を取り戻した秀虎と和解を果たすが、三郎は次郎の手下に撃たれて死に、それを見た秀虎もすべての力を失し死す。燃え落ちんとしている城に戻った次郎に、楓の方は、一文字家が滅ぶのをこの目で見たかったという。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.61点
Yahoo!映画(5点満点)          3.84点
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 (以下工事中)

マルサの女

『マルサの女』1987年日本映画。

監督,脚本 伊丹十三

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板倉亮子:宮本信子
権藤英樹:山崎努
花村:津川雅彦
金子:桜金造
剣持和江:志水季里子
鳥飼久美:松居一代
石井重吉:室田日出男
宝くじの男:ギリヤーク尼ヶ崎
食料品店の夫婦:柳谷寛、杉山とく子
リネンサービス社長:佐藤B作
特殊関係人:絵沢萠子
権藤太郎:山下大介
大谷銀行営業課長 染谷:橋爪功
パチンコ店の社長:伊東四朗
税理士:小沢栄太郎
露口:大滝秀治
秋山:マッハ文朱
山田:加藤善博
税務署長:嵯峨善兵
蜷川喜八郎:芦田伸介
査察部管理課長:小林桂樹
杉野光子:岡田茉莉子

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 港町税務署のやり手調査官・板倉亮子は、管内のパチンコ店の所得隠しを発見したり、老夫婦の経営する食品スーパーの売上計上漏れを指摘するなど、地味な仕事を続けている。そんなある日、実業家・権藤英樹の経営するラブホテルに脱税のにおいを感じ、調査を行うが、強制調査権限のない税務署の業務の限界もあり、巧妙に仕組まれた権藤の脱税を暴くことができずにいた。


 そんな中、亮子は強制調査権限を持つ国税局査察官(通称「マルサ」)に抜擢される。着任早々に功績をあげ、やがて仲間からの信頼も得るようになった亮子。ある日、権藤に捨てられた愛人・剣持和江からマルサに密告の電話が入る。亮子は税務署員時代から目をつけていた権藤の調査を自ら進んで引き受ける。亮子の努力が実を結び、権藤に対する本格的な内偵調査が始まる事になった。暴力団、政治家、銀行がからんだ大型脱税との戦いが始まった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★
みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.80点
Yahoo!映画(5点満点)          4.12点
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 (以下工事中)

シコふんじゃった。

『シコふんじゃった。』1992年日本映画

監督・脚本   周防正行

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山本秋平:本木雅弘
青木富夫:竹中直人
田中豊作:田口浩正
山本春雄:宝井誠明
ジョージ・スマイリー:ロバート・ホフマン
間宮正子:梅本律子
川村夏子:清水美砂
穴山冬吉:柄本明
堀野達雄:松田勝
倉高(北東のケン):宮坂ひろし
峰安二郎:村上冬樹
穴山ゆき:桜むつ子
熊田寅雄:六平直政
朝井知恵:水島かおり
林:片岡五郎
佐藤恒治、みのすけ、小浦一優、大堀浩一(現:大堀こういち)、和田宣房(現:和田圭市)、手塚とおる、三宅弘城、今川杉作、飯田和平、秋田宗好ほか

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 伯父のコネで一流企業への就職を決めていた教立大学生・山本秋平は、卒業に必要な単位を卒業論文の指導教員である穴山教授に無心したところ、『アルバイト(単位を与える条件)』として、大学相撲部の助っ人として大会に参加することを求められる。穴山研究室に属する大学院生で相撲部マネージャーを務める川村夏子の頼みもあり、秋平は渋々ながらこれを承諾した。


 相撲部には留年を重ねた青木富夫しか正規部員はおらず、所属は最下部である三部リーグ。秋平と青木は苦労して5人制の団体戦出場に必要な助っ人メンバーを勧誘し、秋平の弟・春雄と肥満体の田中豊作が加わった。しかし素人集団の悲しさで、大会では全員全敗で惨敗。慰労会でOBから痛罵されたことに秋平は反発し「次は勝ってやる」と言い放ってしまう。


 秋平たちは引き続き相撲に取り組むことになり、ラグビー経験者のイギリス人留学生・スマイリーを引き入れる。さらに、夏休みには相撲部監督である穴山の実家で合宿を行うが、それはなぜか練習らしい練習もせずに、ひたすら食べては寝るだけという内容だった。合宿も終わりに近づいたころ、秋平たちは近所の小学生相手に練習試合を行う。だが、大人気なく全力で小学生たちと戦う秋平たちの姿を北東学院大学の相撲部員たちに嘲笑され、秋平たちは奮起する。


 力をつけた秋平たちは次の三部リーグ戦で見事に勝ち、二部リーグとの入れ替え戦に進むことになった。しかし三部リーグ戦で春雄が骨折しており、秋平も怪我を抱え、7人制となっている入れ替え戦への出場が危ぶまれた。そのとき、春雄に憧れてマネージャーとなっていた間宮正子が出場を志願し、男に扮することにしてメンバーに加わった。試合当日、巨体にさらしを巻いた正子は善戦するも敗れる。だが彼女の姿に相撲部員たちは奮起し、大将戦で秋平が勝ちを収めて教立大学の二部昇格が決まった。


 昇格後、豊作は大相撲にスカウトされ、スマイリーは帰国、正子と春雄はロンドンへ留学、青木も卒業。秋平は就職を辞退してもう一年相撲部を続ける決意をする。練習所でシコをふむ唯一の相撲部員・秋平の横に夏子が現れ、二人は向かい合ってシコをふむのだった。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.45点

Yahoo!映画(5点満点)          4.04点
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 (以下工事中)

12人の優しい日本人

『12人の優しい日本人』1991年日本映画
監督 中原俊

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陪審員1号:塩見三省
陪審員2号:相島一之
陪審員3号:上田耕一
陪審員4号:二瓶鮫一
陪審員5号:中村まり子
陪審員6号:大河内浩
陪審員7号:梶原善
陪審員8号:山下容莉枝
陪審員9号:村松克己
陪審員10号:林美智子
陪審員11号:豊川悦司
陪審員12号:加藤善博
守衛:久保晶
ピザ屋の配達員:近藤芳正

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 映画『十二人の怒れる男』へのオマージュとして、「もし日本にも陪審員制度があったら?」という架空の設定で描かれる法廷劇・密室劇。『十二人の怒れる男』での展開や設定を基にしたパロディが各シーンでみられる。

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ある陪審審理のために、素性も考えも裁判への意気込みも全く異なる、12人の一般市民が陪審員として会議室に集められた。

評決は全員一致が原則である中、最初の決で12人全員が『無罪』に挙手。呆気なく審議終了・解散となりかけたところ、陪審員2号が「話し合いがしたいんです」と言って意見を『有罪』へと翻す。いざ話し合いが始まってみると、意見があやふやな人・やる気の乏しい人・他者に流される人・意固地な人・・・。議論するたび、有罪無罪の決をとるたびに各自の考えは二転三転。

こんな状況で、『良くも悪くも日本人らしい12人』がある男性の死をめぐって事件か事故か、有罪か無罪かで激論を交わす。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.44点

Yahoo!映画(5点満点)          4.12点
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 (以下工事中)

下妻物語

『下妻物語』2004年日本映画
監督 中島哲也

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竜ヶ崎桃子 - 深田恭子
白百合イチゴ - 土屋アンナ
桃子の父 - 宮迫博之
桃子の母 - 篠原涼子
桃子の祖母 - 樹木希林
磯部明徳 - 岡田義徳
亜樹美 - 小池栄子
産婦人科医/一角獣の龍二 - 阿部サダヲ
八百屋 - 荒川良々
ミコ - 矢沢心
パチンコ屋店長 - 生瀬勝久
組の兄貴分 - 本田博太郎

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 茨城県の下妻市に住む竜ヶ崎桃子は、ロリータ・ファッションをこよなく愛する孤高の高校生である。もう一人の主人公・白百合イチゴは、レディース(暴走族)の一員であり、桃子の父親の作ったベルサーチの偽物を買いに来たことをきっかけに、桃子の家に出入りするようになる。


 イチゴは、自分が所属する暴走族の総長が引退する時、代官山にいるらしい有名な伝説の刺繍家に「ありがとう」と入れてもらった特攻服を着たいと願い、資金を稼ぐために桃子を引き連れパチンコ屋に繰り出す。桃子は初めてのパチンコであったが、偶然連チャンし、易々と自分の服代とイチゴの刺繍のための資金を稼ぎ出す。


 イチゴは代官山に詳しい桃子を伴い伝説の刺繍家を探しに行くが、その刺繍家を見つけることはできず、イチゴは深く落ち込む。見かねた桃子は自分が刺繍を請け負う。不眠不休で刺繍をし、見事な刺繍入りの特攻服が仕上がった。その素晴らしさを見て、イチゴは感動を覚え、素直に感謝をする。その言葉を聞いて桃子は今までに感じたことのない不思議な感覚を覚え、これをきっかけに、二人の間に友情が芽生え始める。


 ある日、桃子は、お気に入りのボンネットをネズミにかじられてしまい、それを誤魔化すために刺繍を入れる。このボンネットをつけて、代官山にあるロリータ・ファッションのショップである「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」を訪れたことが桃子に幸運をもたらす。そこで社長の磯部に刺繍の腕を認められ、やがて次の新作ワンピースの試作品の刺繍をすることになった。


 天にも昇る気持ちで、刺繍を入れるが、迷いがありなかなか仕上げられない。迷いの中、桃子はどうしてもイチゴに会いたくなりイチゴを呼び出す。イチゴは、暴走族のレディースの集会に行く予定であったが、友達として必要としてくれた桃子と会うことを優先する。集会に穴をあけたイチゴはレディース仲間集団と対立、族としての「ケジメ」をつけるために呼び出される。


 家に帰り、「ケジメ」がなんであるかを知った桃子は意を決し、乗ったこともない 原チャリで暴走し、途中、八百屋のトラックに衝突するが奇跡的に無傷で済み、牛久大仏のイチゴの元へ駆けつける。そこには“ボコボコ”にされているイチゴがいた。助けたい一心の、桃子の暴走によりレディース集団たちは怖気づき、イチゴを救い出す。イチゴはBABY, THE STARS SHINE BRIGHT新作ワンピースの撮影現場で変態チックなカメラマンに気に入られモデルとしてデビューする。なお、その撮影の際に暴れて、カメラ2台を破損、撮影スタッフ5名に青あざを作ってしまう。


 しかし予想外にイチゴのポスターは出来栄えがよく、評判になりモデルの仕事が舞い込むようになったが、イチゴにはモデル業を本職にする気はなく、土浦市のモータースで相変わらずバイク整備のアルバイトを続けながら、一人で町中を爆走している。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.34点

Yahoo!映画(5点満点)          4.30点
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 (以下工事中)

スウィングガールズ

『スウィングガールズ』(Swing Girls)2004年日本映画

脚本・監督 矢口史靖

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鈴木友子(テナーサックス):上野樹里
斉藤良江(トランペット):貫地谷しほり
関口香織(トロンボーン):本仮屋ユイカ
田中直美(ドラムス):豊島由佳梨
中村拓雄(ピアノ):平岡祐太
渡辺弘美(ギター):関根香菜
山本由香(ベース):水田芙美子
久保千佳(アルトサックス):あすか
岡村恵子(アルトサックス):中村知世
大津明美(テナーサックス):根本直枝
清水弓子(バリトンサックス):松田まどか
石川理絵(トランペット):金崎睦美
下田玲子(トランペット):あべなぎさ
宮崎美郷(トランペット):長嶋美紗
吉田加世(トロンボーン):前原絵理
木下美保(トロンボーン):中沢なつき
小林陽子(トロンボーン):辰巳奈都子
友子の父・鈴木泰三:小日向文世
友子の母・鈴木早苗:渡辺えり子
友子の妹・鈴木亜紀:金子莉奈
友子の祖母・鈴木みえ:桜むつ子
数学教師・小澤忠彦:竹中直人
音楽教師・伊丹弥生:白石美帆
吹奏楽部の男子生徒・部長:高橋一生
野球部の男子生徒・井上:福士誠治
女生徒・千恵:岩佐真悠子
久保田先生:宝井誠明
音楽教室の先生(トロンボーン)・森下:谷啓
音楽教室の生徒(ウッドベース)・真澄:西田尚美
音楽教室の生徒・聡(電子ピアノ):谷本和優
弁当屋:森下能幸
公園前の奥さん:林田麻里
楽器店の店員:江口のりこ
スーパー店長・高橋:木野花
スーパーフロアチーフ・岡村:大倉孝二
値引シールを要求するスーパーの客:伊藤沙由里
さくらんぼテレビジョンの看板アナウンサー:武田祐子(フジテレビアナウンサー)

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 東北地方の山河高校の、落ちこぼれ学生だった友子ら13人の女子生徒は、夏休みの補習授業をサボるために、食中毒で入院した吹奏楽部のピンチヒッターに応募する。


 唯一、食中毒を免れた気の弱い吹奏楽部員・拓雄の指導で、ビッグバンドジャズをはじめた友子らは、次第に演奏の楽しさに目覚め、ジャズにのめりこんでいく。しかし、吹奏楽部員が退院して復帰したため、あえなくお払い箱になってしまう。


 2学期になった友子らは、演奏の楽しさが忘れられず、バンドを結成し、楽器を買うためにアルバイトに精を出して、失敗したり四苦八苦しながら、ビッグバンドジャズにのめりこんでいく。(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  6.29点

Yahoo!映画(5点満点)          3.87点
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 (以下工事中)

時をかける少女2010

『時をかける少女』(英題:Time Traveller, The Girl Who Leapt Through Time)2010年日本映画
監督 谷口正晃

『時をかける少女』は、1983年版、2006アニメ映画版、2010年版ともストーリーが異なる。

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仲里依紗:芳山あかり
中尾明慶:溝呂木涼太
安田成美:芳山和子
勝村政信:浅倉吾朗
石丸幹二:深町一夫
青木崇高:ゴテツ/長谷川政道
石橋杏奈:1974年の芳山和子
千代將太:1974年の浅倉吾朗
加藤康起:1972年の深町一夫
柄本時生:元宮悟
キタキマユ:市瀬ナツコ
松下優也:門井徹
田島ゆみか:堀田恭子
肘井美佳:看護婦

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 大学入学を目前に迎えた芳山あかりは、進学先の大学で薬学者を務める母の和子と二人暮らし。父はあかりが生まれて間もなく和子のもとを去ったため、あかりは父のことをほとんど知らなかった。


 和子と古くからの知り合いである酒屋の主人・浅倉吾郎は、和子に「近所の深町家の屋根裏部屋から出てきた」と一枚の写真とラベンダーの花の入った封筒を手渡した。その写真は和子の中学時代のものだったが、一緒に写っている少年に二人は心当たりがなかった。「土曜日の実験室」と深町一夫の記憶が戻ったその矢先、和子は交通事故に遭ってしまう。病院で一時的に意識を取り戻した和子は何かを思い出し、「1972年4月6日に行って深町一夫という人に会う」約束を自分の代わりに果たすようにあかりに告げる。


 あかりは和子の作った薬を飲み、母から言われたように「1972年4月の中学校の実験室に行く」ように念じるつもりが、間違えて「1974年2月」と念じてしまう。あかりは不思議な空間を通り抜けてどこかの教室に現れるが、着いた先は母から指定された中学校の理科実験室ではなく、1974年2月16日の大学の実験室だった。たまたまそこにいた青年・溝呂木涼太の頭上に落下したあかりは、成り行きで涼太のアパートで世話になることとなる。涼太はSFファンで、「2010年の未来から人に会いに来た」というあかりの説明を受け入れ、あかりを住まわせて深町一夫を探す手伝いをすることとなった。


 あかりが中学校に赴いて、生徒に母から預かった写真を見せても少年のことは皆知らないという。卒業アルバムを見るが深町一夫の名前はなく、載っていた和子の住所に行っても人が住んでいる気配がない。通りがかった若いころの浅倉吾郎から、和子は高校入学とともに横浜市に転居したと教えられる。横浜の高校で当時の和子と出会うあかり。しかしやはり写真の少年のことは知らないと返答される。


 涼太は仲間たちと8ミリで2011年の未来を舞台としたSF映画を撮るのに熱中していた。あかりも「涼太のいとこ」ということにして、それに付き合うこととなる。そのカメラマンを務めるゴテツというあだ名の男の下宿で、あかりは和子の写真を見つける。再び和子に会いに行ったあかりは、和子から中学3年の時に突然薬学を志して理科系に強い高校に進んだこと、ゴテツとは交友があることを教えられる。そこで耳にしたゴテツの名前は、あかりの実父と同じだった。


 深町一夫を探すのに行き詰まったあかりに、涼太は新聞に訪ね人の広告を出し、指定した日時に理科実験室に来てもらおうという。新聞社で拝み倒して何とか広告を載せてもらえることになる一方、映画の制作はクランクアップを迎えた。撮影現場には和子もやってきて、自分はゴテツに好意を抱いているとあかりに話す。あかりはゴテツから「涼太のいとこじゃないだろう」と声をかけられた。訪ね人の広告が載る日、涼太はゴテツから借りたカメラで、「付け加えたいラストシーン」として桜並木を歩くあかりの後ろ姿を撮影する。そこはあかりも2010年の世界でよく知っている場所だった。36年後にもこの場所で会ってほしいという涼太。そして広告に指定した3月2日、理科実験室で待つあかりの前に一人の中年男性が現れた。それは深町一夫だった。


 あかりは自分が芳山和子の娘だと名乗り、この時代に来た経緯を説明して、母の「約束は消えていない」という言葉を伝えた。深町一夫は高校生ではなかったのか、と問うあかりに一夫は、2698年[1]から尋ね人欄の記録を見てやってきたのだと答える。そして、一夫は自分の本名が「ケン・ソゴル」だと名乗ると、和子との出会いと別れについて語り、別れ際に「全く別人として会いに来る」と約束したが、自分が和子の記憶を消したと明かした。一夫は、使命を終えたあかりは2010年に戻る必要があり、そのためにあかり本人および関わりを持ったこの時代のすべての人間の記憶を消す目的でやってきたと述べる。すぐに記憶を消そうとする一夫に、あかりは「未来に帰る前にもう一度会っておきたい人がいる」と告げ、夕方まで待ってもらう了解を得た。


 あかりはもう一度涼太と会い、深町一夫に会ったことを伝えた。涼太は編集まで終わった音入れ前の映画のフィルムをあかりに渡した。涼太は実家から父が倒れたという知らせを受けており、その日の夜行バスで郷里の秋田県能代に向かうことになっていた。涼太はすぐに戻ってくるからフィルムを完成させて一緒に見ようと告げて別れる。そのあと、あかりは秋田に行くバスに乗り遅れそうだという吾郎に会う。2010年の世界で吾郎が、1974年に大事故を起こした秋田方面行きのバスに乗り遅れて命拾いしたと話していたことをあかりは思い出す。不安に駆られたあかりはバス乗り場に出向き必死で涼太を探すが、能代行きのバスは出発する直前だった。バスに乗り込もうとするあかりの腕を誰かがつかむ。それは一夫だった。「過去を変えてはならない」という一夫に、あかりは「未来に帰らなくてもいい」と母から託された帰るための薬を投げ捨ててしまうが、一夫はあかりの動きを阻止して気を失わせ、記憶を消し去った。


 あかりが気づくと2010年の自宅だった。一方一夫は2010年の和子の枕元に現れて、あかりから受け取った過去の写真とラベンダーを置く。目を覚ましていた和子はそれに気づき、伝言が届いたとつぶやく、一夫はメッセージのお礼と再び未来で会うことを約束して病室を後にした。

和子には異状はないという診断が下る。あかりは久しぶりに父からかかって来た電話にお願いがあると答え、8ミリ映写機を借り受ける。制服のポケットに入っていた見覚えのない8ミリフィルムを上映するためだった。そのタイトルを聞いた父は「昔古い友達と撮った映画と同じ名前だ」と口にする。あかりは友人たちとそれを見たが、音声もなく、内容がよくわからない退屈な作品だった。だが、それを見ているあかりは不思議にも涙を抑えることができなかった。
(ウィキペディアより)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  5.80点

Yahoo!映画(5点満点)          3.94点
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 (以下工事中)

Shall we ダンス?(1996)

「シコふんじゃった。」の周防正行監督のハートフル・コメディ。主演に役所広司を迎え、平凡なサラリーマンが社交ダンスと出会って生きる喜びを見出す姿を描く。日本トップ・プリマの草刈民代ほか、竹中直人、渡辺えり子ら個性派俳優が共演。


真面目でこれといった趣味も持たないサラリーマンの杉山正平は、ある日の会社の帰り、電車の中から見えるダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性を見つけた。その美しい姿に目を奪われた彼は、数日後、その“岸川ダンス教室”を訪れる。中年のたま子先生の勧めでグループレッスンを受けることにした杉山は、同じく初心者の田中、少しダンスを齧っている服部とともに、生まれて初めての社交ダンスを習い始めた。杉山が見かけた女性はこのダンス教室の娘・舞で、ダンス・コンテストの最高峰ブラックプールに参加してアクシデントに見舞われてから、パートナーに対する信頼感を持てなくなり、父親から半ば強制的にダンス教室の先生をさせられていたのだった。そんなある日、教室に杉山の会社の同僚である青木が姿をみせた。別人のようにいきいきと踊る青木の姿に驚いた杉山は、同じ教室に通う主婦・豊子のダンスにかける情熱にも心を動かされ、舞と踊りたいという不純な動機もすっかり消えて、ダンスそのものに純粋にのめり込んでいった。一方、杉山の妻・昌子は夫の様子がおかしいと感じて、素行調査を探偵に依頼していた。そうとは知らない杉山は、たま子先生の提案で豊子とペアを組んで大会に出場することになり、舞のコーチのもと、さらなる特訓の日々を過ごすことになった。大会当日、会場には探偵から連絡を受けた杉山の妻子の姿もあった。杉山と豊子はワルツをうまくこなして見事二次審査を通過したが、三次のクイックステップで娘の千景の声援を耳にした杉山は、動揺して大失敗する。自分のダンスが終わったと感じた杉山は、それからダンス教室へ行くのをやめてしまった。しばらくして、杉山は舞がイギリスへ行くと知らされる。舞は杉山たちとの特訓を通じてパートナーへの信頼感の大切さを痛感し、ダンスへの純粋な気持ちを取り戻して、再びブラックプールに挑戦することにしたのだった。青木と豊子は舞のためのサヨナラ・パーティに杉山を誘うが、彼は行こうとしない。パーティーの夜、いつもの電車の中からダンス教室の窓を見上げた杉山は、そこに“Shall we ダンス?”と書かれた自分宛てのメッセージを見つけた。パーティも佳境に入ったころ、舞がラストダンスのパートナーを決めようとした時に、杉山がようやく姿を見せた。舞の差し伸べる手をとった杉山は、みんなが見守る中で、最高のダンスを踊るのだった。
杉山正平 役所広司 
岸川舞 草刈民代 
青木富夫 竹中直人 
高橋豊子 渡辺えり 
田村たま子 草村礼子 
三輪徹 柄本明 
服部藤吉 徳井優 
田中正浩 田口浩正 
杉山昌子 原日出子 
岸川良 森山周一郎 
木本弘雅 本木雅弘 
歌姫ナツコ 清水美砂 
熊田寅吉 上田耕一 
マッチョ 宮坂ひろし 
金子貞二 井田國彦 
岸川恵子 香川京子 
岡田時彦 田中英和 
岸川陽子 田中陽子 
本田久子 東城亜美枝 
杉山千景 中村綾乃 
経理課長 峰野勝成 
原口春子 石井トミコ 
三好栄子 川村真樹 
服部房子 松阪隆子 
ブルースの丈 片岡五郎 
フロアマネージャー杉浦 大杉漣 
ジルバの浜 石山雄大 
さよならパーティーの司会者 本田博太郎
 
(Movie Walker より)
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  7.08点

Yahoo!映画(5点満点)          4.07点
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 こちらが原作!ハリウッド版もいいけどね。

 (以下工事中)

日本のいちばん長い日(2015)

混迷極める太平洋戦争末期の日本において国の行く末を模索する人々の姿を描いた、半藤一利のノンフィクション小説を映画化。陸軍大臣、天皇陛下、総理大臣など閣議に参加した人々の姿と、クーデターを企む青年将校たちの姿が描かれる。監督は『駆込み女と駆出し男』など、人間ドラマに定評のある原田眞人。1967年製作の同題映画のリメイク作品。

 

1945年7月、戦局が厳しさを増す中、日本に無条件降伏を求めるポツダム宣言が発表された。連日閣議が開かれ議論に議論が重ねられるが、降伏かそれとも本土決戦か結論が出ないまま8月に突入。広島、そして長崎に原爆が投下され『一億玉砕論』の声も上がる中、日本最大の決断がくだる。しかし降伏に反対する若手将校らは玉音放送を流させまいとクーデターを企て皇居やラジオ局占拠に向け動きはじめる……。

 


阿南惟幾(陸軍大臣) - 役所広司
昭和天皇 - 本木雅弘
鈴木貫太郎(内閣総理大臣) - 山崎努
迫水久常(内閣書記官長) - 堤真一
畑中健二(陸軍少佐、軍務課員) - 松坂桃李
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ぐっちーランク               B ★★

みんなのシネマレビュー(10点満点)  5.79点

Yahoo!映画(5点満点)          3.71点
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一般の評価は低すぎるのでは? 阿南大臣の心理を追うとおもしろい歴史映画。

 (以下工事中)