明快闊達 めいかいかったつ
明るくさっぱりとしていて心が広く、小さいことにこだわらないこと。
冥頑不霊 めいがんふれい
道理がわからず、頑固で思考が鈍いひとのこと。
明鏡止水 めいきょうしすい
心が一点の曇りもなく清く澄み切っていて邪念のない心境のたとえ。
銘肌鏤骨 めいきるこつ
心にしっかりと刻み込み、決して忘れることがないこと。肌・骨に刻み込むように、しっかりと記憶して忘れることがないという意味。(1級)
明君賢相 めいくんけんしょう
賢明な君主と大臣。すぐれて立派な政治的指導者をいう。
明月之珠 めいげつのたま
暗闇でも自ら光を放って照らす明月のような宝玉のこと。
迷悟一如 めいごいちにょ
仏教では、迷いも悟りも仏になる本性をもつという観点からどちらも同一のものであるということ。
名公賢佐 めいこうけんさ
立派な君主と賢い家来。佐は補佐の臣。
冥行摘埴 めいこうてきしょく
学問をするのに、その方法をしらないこと。(1級)
明察秋毫 めいさつしゅうごう
どんな小さなことも見逃さない非常に優れた洞察力のたとえ。(1級)
名山勝水 めいざんしょうすい
美しい山や川に恵まれた景勝の地。
名実一体 めいじついったい
評判や名がそのものの実体に合致していること。
迷者不問 めいしゃふもん
わからないことがあれば積極的に尋ねるべきだという戒め。無知な人は道に迷っても、人に道を尋ねることをせず、さらに迷うことになるという意味。
明珠暗投 めいしゅあんとう
どんなに貴重なものでも、人に贈るときに礼を失すれば恨まれることのたとえ。暗闇にいる人に明月の珠を投げつけても、喜ぶことはなく剣に手をかけて睨まれるだけ
名所旧跡 めいしょきゅうせき
景色がすぐれた地と、歴史的な事件や建造物などのあった場所。景色や遺跡で有名なところ。
名所古刹 めいしょこさつ
旧跡や由緒のある古い寺のこと。
盟神探湯 めいしんたんとう(くかたち)
古代日本で行われた、神に誓いを立て、真偽、正邪を判断する裁判の方法。神に誓いを立てて熱湯に手をいれて、正しい者はやけどを負わず、罪のある者は手がただれるというもの。
銘心鏤骨 めいしんるこつ
心と骨に刻み込むように、しっかりと刻み込み、決して忘れることがないこと。
名声赫赫 めいせいかくかく
世間での評判が勢いよく上がっていくこと。良い評判が華々しいこと。
名声過実 めいせいかじつ
実体に比べて評判が良すぎること。世間での噂ほどの実体ではないということ。
名声藉甚 めいせいせきじん
名声、藉くこと甚だし。名声が広く世に知れ渡ること。
命世之才 めいせいのさい
世に有名な才能のこと。または、そのような才能を持っている人のこと。
鳴蝉潔飢 めいせんけっき
気高くて清らかな心の人は、どんなときでも信念を曲げることがないことのたとえ。蝉は気高く澄んだ心をもっているので、飢えても露以外の汚れたものを食べることはないという伝説から。
明窓浄几 めいそうじょうき
明るくて綺麗で勉強に集中できる書斎のこと。明るい日の光が入る窓と塵一つ無く清潔に保たれている机という意味から。(1級)
名僧知識 めいそうちしき
仏道の悟りを開いた、すぐれた僧。
名存実亡 めいそんじつぼう
名存し実亡ぶ。名前としては存在しているが、実体が失われていること。内容や意義が無くなり、名前や見た目だけになること。
明哲保身 めいてつほしん
聡明ですぐれた人は危険なことをうまく避けて自身の身を守ること。または、地位を守るために状況に合わせて対処すること。また自分の地位だけを守ろうとする、こずるい処世術のことをいう場合もある。頻出語。
迷頭認影 めいとうにんえい
頭を迷いて影を認む。本当に大切なことを見失ってしまい、その影にあたるたいして関係のないものを探し続けること。
明眸皓歯 めいぼうこうし
美しく透き通った瞳と、きれいに並んだ白い歯。楊貴妃の美しさをたたえた言葉で、美女のこと。
明明赫赫 めいめいかくかく
はっきりと非常に明るく光り輝く様子のこと。かっかく。
冥冥之志 めいめいのこころざし
人に知られないように努力すること。または、人に知られないように心の底で決意すること。
明明白白 めいめいはくはく
考える必要もなく、疑う要素もないほどはっきりとしていること。
明目張胆 めいもくちょうたん
大事な任務などの時の心構えのことで、勇気を振り絞って恐れずに向かっていくこと。
名誉回復 めいよかいふく
一度失ったよい評判や評価、信用を取り戻すこと。
名誉毀損 めいよきそん
不当に他人の評価をおとしめたり、体面をつぶしたりすること。
名誉挽回 めいよばんかい
失敗して失った信用や名声を、後の行いによってとり返すこと。
明来暗往 めいらいあんおう
親密な関係のたとえ。裏に表に行き来する。
命令一下 めいれいいっか
上から一度指示が下されること。命令が出ること。
明朗快活 めいろうかいかつ
明るくほがらかで、はきはきとして元気がよいこと。
明朗闊達 めいろうかったつ
明るくおおらかで、些細なことにこだわらずさっぱりしていること。豁達とも。(1級)
名論卓説 めいろんたくせつ
素晴らしい意見と説。本質を見通しているすぐれた意見のこと。
迷惑至極 めいわくしごく
迷惑きわまりないこと。
迷惑千万 めいわくせんばん
非常に迷惑なこと。
目茶苦茶 めちゃくちゃ
道理に合わない様子。
目茶目茶 めちゃめちゃ
物事の筋道が立たないこと。または、物事の程度をひどく超えていること。または、ひどく混乱している様子。滅茶滅茶とも。
滅私奉公 めっしほうこう
個人的な感情や欲求、利益を捨てて、社会や国家などの公のために尽くすこと。または、そのようにして立場が上の者に尽くすこと。
免許皆伝 めんきょかいでん
武術や芸術の技術の全てを、師匠が弟子に伝えること。
面向不背 めんこうふはい
どの方向から見ても整っていて美しいこと。または、どの方向から見ても同じであること。
麪市塩車 めんしえんしゃ
雪が降って積もっている景色を言い表す言葉。麺市とも。
面従後言 めんじゅうこうげん
直接目の前にいる時は気に入られるように振る舞い、その人がいないところでは、その人のことを悪く言うこと。
面従腹背 めんじゅうふくはい
面と向かい合っている時だけ相手におとなしく従うふりをしながら、心の中で相手に歯向かうこと。おとなしく従うふりをして相手を安心させ、裏では相手の地位や立場を脅かすような策をめぐらすこと。頻出語。
面折廷諍 めんせつていそう
朝廷の君主の面前でおじけづくことなく、面と向かって相手の罪を公然と諫めること。(1級)
面張牛皮 めんちょうぎゅうひ
非常に厚かましいことのたとえ。面の皮が牛の皮を顔に張ったように厚いということ。
面壁九年 めんぺきくねん
長い期間一つのことに専念してやり遂げること。または、長い期間努力し続けること。達磨大師が嵩山の少林寺に籠り、九年間壁に向かって座禅を組んで悟りを開いたという故事から。
面目一新 めんもくいっしん
世間の評判が良くなるように、外見や内容を変化させる。改善されること。また、外見や内容を、全く新しく変えること。
面目全非 めんぼくぜんひ
顔立ちが全く別のものに変わること。めんもくぜんひ。
面目躍如 めんもくやくじょ
世間の期待通りの活躍をして、いきいきとしている様子。または、結果を出して、世間の評判がよくなること。
面誉不忠 めんよふちゅう
直接相手と向かい合って人をほめる人は、誠実ではないということ。
綿裏包針 めんりほうしん
綿裏に針を包む。穏やかで優しそうに見えるが、実際は相手に気付かれないような悪意を持っていること。