殢雨尤雲 ていうゆううん (ていは環境依存文字で一夕帯の異字。)
寄り添って睦み合うさま。男女の情交のこと。
鄭衛桑間 ていえいそうかん
国を滅亡に導くほどの下品で淫靡な音楽のこと。
鄭衛之音 ていえいのおん
みだらな音楽。鄭衛之声 ていえいのこえ、とも。
低回顧望 ていかいこぼう
頭をたれて行ったり戻ったりして昔を思いながら、あたりを見まわすこと。低徊とも。
低徊趣味 ていかいしゅみ
世俗の雑事を避けて、余裕のある気持ちで人生をながめ、東洋的な詩歌の境地に遊ぼうとする態度。世俗を離れて自然や芸術を楽しむ趣味。(1級)
棣鄂之情 ていがくのじょう
にわうめは花は幾つも集まり、外観が非常に美しいので、兄弟相和し、互いに尊敬と愛情とをそそぎ合っていることにたとえる。(1級)
庭訓三月 ていきんさんがつ
学問をしても、すぐに飽きて長続きしないことのたとえ。三日坊主のこと。(= 三月庭訓)
程孔傾蓋 ていこうけいがい
親しく会話すること。 古くからの友人のように親しく会話すること。
渟膏湛碧 ていこうたんぺき
水があぶらのように深く静かによどんで、深緑色に見える様子。(1級)
帝室之胄 ていしつのちゅう
皇族。天子の子孫。
提耳面命 ていじめんめい
懇切に教え諭すこと。 相手の耳を引き寄せ、口を近づけて言い聞かせ、面と向かって教え諭す意から。
泥車瓦狗 でいしゃがこう
役に立たないもののこと。
泥首銜玉 でいしゅかんぎょく
深く罪をわび、降参するさま。頭を地面につけ、玉を口にくわえること。謝罪や降伏を意味する儀式の一つ。(1級)
亭主関白 ていしゅかんぱく
家庭の中で夫が妻に支配者のように威張っていること。
低唱浅斟 ていしょうせんしん
酒を軽く飲んで、歌や詩を小声で口ずさむこと。
低唱微吟 ていしょうびぎん
しんみりと、低く小さい声で詩歌をうたうこと。
鼎新革故 ていしんかくこ
古い習慣や制度などを新しいものに改正すること。
泥船渡河 でいせんとか
世渡りの危険なことのたとえ。泥で作った船で川を渡る意から。
貞操観念 ていそうかんねん
女性は肉体的純潔を保って、堅く操を守らなければいけないという考え方。
廷諍面折 ていそうめんせつ
君主の面前で臆することなく、大胆に諫 いさ めること。剛直の臣についていう。面折廷争。
泥中之蓮 でいちゅうのはちす
泥の中に生える蓮の花。汚れた環境にあっても、染まらずに正しく生きているもののたとえ。蓮ははすとも読む。
鼎鐺玉石 ていとうぎょくせき
尊い鼎をふつうの鍋のように思い、高価な宝石を石ころのようにみなす。並はずれて贅沢を尽くすさま。(1級)
低頭傾首 ていとうけいしゅ
頭を低くして、謹慎すること。また、うなだれること。
低頭平身 ていとうへいしん
ひれ伏して、地面に頭をつけること。へりくだって恐縮するさま。
剃頭辮髪 ていとうべんぱつ
中国の周辺民族で見られた周辺民族の代表的な髪型で、清朝では漢民族にも強制された髪型のこと。頭の頭頂部を残して、周囲を剃って残った頭頂部を編んで後ろにたらした髪型。(1級)
剃髪落飾 ていはつらくしょく
髪を剃って仏門に入ること。 特に身分の高い人が仏門に入ることをあらわす言葉。
綈袍恋恋 ていほうれんれん (そっは環境依存文字で糸偏に弟。)
友情のあついこと、また友情の変わらないことのたとえ。(1級)
手枷足枷 てかせあしかせ
行動の自由を束縛するもの。桎梏 しっこく 。
擲果満車 てきかまんしゃ
非常に人気があることのたとえ。また、大変な美少年のたとえ。(1級)
敵国外患 てきこくがいかん
外にあって自国に害をなすもの。
適材適所 てきざいてきしょ
人の能力・特性などを正しく評価して、ふさわしい地位・仕事につけること。
適者生存 てきしゃせいぞん
生物は、環境に最も適したものが生き残り、適していないものは滅びるということ。
擿埴冥行 てきしょくめいこう (てきは環境依存文字で手偏に適の異字。)
学問をする方法が分からず手探りで進むこと。
擲身報国 てきしんほうこく
一身をなげうって、国の恩に報いること。
滴水成氷 てきすいせいひょう
冬の厳しい寒さのたとえ。また、極寒の地の寒さの形容。 滴したたり落ちる水が氷になる意から。
滴水嫡凍 てきすいてきとう
一瞬でも気を抜かずに、禅の修業にはげむこと。
適楚北轅 てきそほくえん
意志と行動が別の方向を向いていて、互いに反していることのたとえ。
鉄樹開花 てつじゅかいか
いつまで待っても見込みがないたとえ。また、きわめてまれなことのたとえ。また、固定していて不変と思われていたものが、実は変わることのたとえ。
鉄心石腸 てっしんせきちょう
鉄や石のように堅固な精神、強い意志のたとえ。どんなことにも動じない心。
鉄石心腸 てっせきしんちょう
鉄石のようにきわめて堅固な精神。
鉄中錚錚 てっちゅう(の)そうそう
沢山の鉄の中で、優れた音を出すもの。 普通より、やや才能や能力のあるものの例え。(1級)
鉄腸強胆 てっちょうごうたん
鉄のように強く堅い心のこと。
鉄腸石心 てっちょうせきしん
鉄や石のように固く強い心と意志のこと。
徹底大悟 てっていたいご
学問の奥義に達して、深く悟る。
徹頭徹尾 てっとうてつび
最初から最後まで。あくまでも。終始。頻出語。
跌蕩放言 てっとうほうげん
周囲の人のことをまったく意に介することなく、好き勝手に喋り散らすこと。(1級)
哲婦傾城 てっぷけいせい
賢すぎる婦人は、夫の仕事や政治に口を出して、家や国を滅ぼすようになるということ。けいじょう、とも。
轍鮒之急 てっぷのきゅう
差し迫った危急や困難のたとえ。車の通った跡のくぼみにたまった水の中で、苦しみあえいでいる鮒の意から。
鉄網珊瑚 てつもうさんご
珍しい品物や、素晴らしい才能をもつ人物を得るために探すこと。海の底に鉄の網を沈めて、それに着生させ、成長したあとに引き上げて珊瑚を採取するという、唐の時代に東ローマ帝国で行われたとされる方法から。
轍乱旗靡 てつらんきび
兵車のわだちが乱れ、軍旗が勢い無く垂れ下がっている。軍隊の敗走、戦いに負けて慌てて逃げる様子。(1級)
手前勝手 てまえがって
自分の都合のよいようにばかり考えたり行動したりすること。また、そのさま。自分勝手。
手前味噌 てまえみそ
自分で自分を褒めること。自慢。
手練手管 てれんてくだ
思うままに人を操りだます方法や技術のこと。あの手この手と、巧みに人をだます手段や方法。頻出語。
天威咫尺 てんいしせき
天子の側近くに仕えはべる事。咫尺は近い意味。天顔咫尺。(1級)
顛委勢峻 てんいせいしゅん
川のどこでも流れに勢いがあって激しいこと。
天一地二 てんいちちに
天の数と地の数のこと。易経の言葉。 この世の全ての変化は「一」と「二」に含むとされている。
天衣無縫 てんいむほう
人柄などが無邪気で飾り気がなく、素直で自然のままの様子。頻出語。
天宇地廬 てんうちろ
世界。天と地。この世。空の屋根と大地。(1級)
顛越不恭 てんえつふきょう
人としての道を外れて、君主の命令を軽んずること。
田園将蕪 でんえんしょうぶ
田畑の働き手がいなくなって、雑草が生い茂って荒れ果てようとしている様子。
天淵之差 てんえんのさ
物事の差がはなはだしいこと。天と淵には大きな開きがあるという意味から。
天淵氷炭 てんえんひょうたん
違いの差が非常に大きいこと。冰炭とも。
天涯海角 てんがいかいかく
天の果てと海の隅、遠く離れていることのたとえ。
天涯孤独 てんがいこどく
身寄りがこの世にひとりもいないこと。また異郷にただ独りで暮らすこと。
天涯地角 てんがいちかく
天の果てと地の隅、遠く離れていることのたとえ。
天下一枚 てんかいちまい
天下すべてが一様であること。世間一般に共通であること。
天下一品 てんかいっぴん
他に比べるものがないほどすぐれていること(もの)。
天涯比隣 てんがいひりん
たとえ遠く離れていても、すぐ近くにいるように親しく思われること。親しい友人などについていう。
天涯放浪 てんがいほうろう
遠く故郷を離れて、当てもなくさ迷い歩くこと。
天下御免 てんかごめん
公然と許されること。はばかることなく堂々と振る舞えること。
天下三分 てんかさんぶん
後漢末、諸葛亮(しょかつりょう)が蜀(しょく)の劉備(りゅうび)に進言した、国土を三分割して曹操(そうそう)・孫権(そんけん)・劉備の三人で中国を支配する策。
天下蒼生 てんかそうせい
天下の人民、万民のこと。全ての人々。
天下第一 てんかだいいち
全国、または全世界に並ぶものがないほど優れていること。
天下太平 てんかたいへい
世の中が極めて穏やかに治まっていて平和であること。安穏無事でのんびりしているさま。泰平とも書く。
伝家宝刀 でんか(の)ほうとう
家に代々伝わる大切な刀。転じて、いよいよという場合にのみ使用するもの。切り札。
天下無双 てんかむそう
天下に並ぶ者がいないほど、すぐれているさま。また、その人。
天花乱墜 てんからんつい
話し方が生き生きとしていてること。または、物事を実際よりも大きく話して、巧みな話術で人を騙すこと。天華とも。
天顔咫尺 てんがんしせき(1級)
天子の側近くに仕えはべる事。咫尺は近い意味。天威咫尺。(1級)
伝観播弄 でんかんはろう
次から次に人の手に渡してもてあそぶこと。または、そうされること。
天空海闊 てんくうかいかつ
人の度量が空のようにからりとして,海のように大きいこと。
天懸地隔 てんけんちかく
天と地のように、隔たりのはなはだしいことのたとえ。
甜言蜜語 てんげんみつご
蜜のように甘い言葉。聞いて快く感じる言葉。人にへつらうような話や勧誘の言葉。
電光影裏 でんこうえいり
人生は束の間であるが、人生を悟った者は永久に滅びることがなく、存在するというたとえ。
天高気清 てんこうきせい
秋の空が青く澄んで、大気がすがすがしいこと。
天香桂花 てんこうけいか
月の中に咲いているといわれる桂の花。 即ち,美しい人。
天香国色 てんこうこくしょく
牡丹ぼたんのこと。また、非常に美しい人の形容。
電光石火 でんこうせっか
稲妻の光や石を打ったとき出る火の意から、動きが非常に素早いことのたとえ。また、非常に短い時間のたとえ。頻出語。
電光朝露 でんこうちょうろ
稲妻の光や朝の露の意。転じて、きわめて短い時間のたとえ。また、はかない人生やはかないもののたとえ。
天潢之派 てんこうのは (こうは環境依存文字でシ黄。)
皇室、皇族のこと。(1級)
天閫地垠 てんこんちぎん (こんは環境依存文字で門に困。)
天の門と地の果て。(1級)
天災地変 てんさいちへん
自然界に起こるさまざまな災い。暴風・地震・落雷・洪水などの災害のこと。
天資英明 てんしえいめい
天性の、優れた判断力などが備わっていること。
天姿国色 てんしこくしょく
生まれつきの絶世の美人のこと。
天日之表 てんじつのひょう
万物を照らす太陽のように慈悲深い人相。
天子之気 てんしのき
天子または将来天子となるべきもののいる所に立ち上る雲気。
諂上欺下 てんじょうぎか
目上の者におもねり、目下の者をあざむくこと。上司にへつらい部下を馬鹿にしてだます。
天井桟敷 てんじょうさじき
劇場などで、二階もしくは三階などの天井に近く、一番後方にこしらえてある見物席で、下等席。
天壌無窮 てんじょうむきゅう
天地とともに永遠に極まりなく続くさま。
天人相関 てんじんそうかん
儒教で主張される教義の一で、天と人とに密接な関係があり、相互に影響を与えあっていること。
天神地祇 てんしんちぎ
天つ神と国つ神。すべての神々。てんじん、とも。
天人冥合 てんじんめいごう
人の言動が正しければ、おのずと天意にあうことをいう。
天真爛漫 てんしんらんまん
飾ったり気どったりせず、生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。自然のまま、ありのままであること。(1級)頻出語。
点睛開眼 てんせいかいがん
物事の最も大切なところ。(1級)
天造草昧 てんぞうそうまい
天地創造のとき、この世にまだ秩序がなく混沌 こんとん として定まらないこと。また、世の中に秩序がなく、天下のまだ定まらないことにもいう。
天孫降臨 てんそんこうりん
記紀ききの神話の中で、孫の天津彦彦火瓊瓊杵尊が国土平定のため、天照大神の命を受けて、高天原から日向国の高千穂たかちほ峰に天下ったこと。
霑体塗足 てんたいとそく
労働の様子。からだをぬらし、足を泥まみれにして、田畑で仕事をする姿から。(1級)
椽大之筆 てんだいのふで
大きな筆。転じて、スケールが大きい立派な文章。風格のある堂々たる大文章。(1級)
恬淡寡欲 てんたんかよく
あっさりしてよくの少ないこと。(1級)
恬淡虚無 てんたんきょむ
すべて、世間のうるさいことを捨てて、心を無我の境地に置く。老子の学説。
天地一指 てんちいっし
この世に存在するものは、個々の違いを越えて斉一なものであるという考え。すべての対立を超えた絶対的な観点からみれば、天も地も一本の指と同じものであるという意。
天地開闢 てんちかいびゃく
天と地ができた世界の始まり。世界の初め。(1級)
天地玄黄 てんちげんこう
天は黒色であって、地は黄色であるということ。また、四つのものの順序を示すのに用いる言葉。
天地四時 てんちしいじ
天地と春夏秋冬のこと。
天地神明 てんちしんめい
天と地のあらゆる神々のこと。
天地長久 てんちちょうきゅう
天は長く、地は久しの意。非常に長く続くことのたとえ。天地は永遠ということ。
天地万象 てんちばんしょう
天地・宇宙に存在するさまざまの形。あらゆる事物。
天地万物 てんちばんぶつ
天地間にある事物、現象、すべてのこと。世の中の意。
天地無用 てんちむよう
運送用語で、対象物が損壊する恐れがあるため倒立状態(上下逆さま)ないし傾けた状態で輸送してはいけないこと、またはその対象物(電子機器、家具、液体の入った容器など)を指す。
天地悠久 てんちゆうきゅう
天地は永久に尽きることがないこと。
天長地久 てんちょうちきゅう
天は長く、地は久しの意。非常に長く続くことのたとえ。天地は永遠ということ。
点滴穿石 てんてきせんせき
小さな力であっても、継続すれば大仕事を成し遂げることができるということ。 一滴一滴の小さな雨だれが石の上に落ち続けると、 長い年月を経ていくうちには、 その石に穴をあけてしまうということから出たことば。
点鉄成金 てんてつせいきん
仙人が鉄を触わっただけで金にかえること。転じて、つまらぬ詩文に手を入れて立派なものにすること。
輾転反側 てんてんはんそく
何度も寝返りを打つこと。心配ごとや悩みごとを抱えたり恋する人を思ったりして、眠れない様子を表す。(1級)頻出語。
転倒黒白 てんとうこくびゃく
善悪を逆にすること。善を悪とし悪を善とすること。
天道是非 てんどうぜひ
天の道は果たして正しいのだろうか、それとも間違っているのだろうか。 人生の幸不幸、運命の善悪にたいする、不満や怒りを述べたもの。
天人五衰 てんにん(の)ごすい
天人といえども仏・菩薩ではないので、長寿の末に迎える死の直前に五つの衰相が出ることをいう。
天然自然 てんねんしぜん
人間が手を加えないで、物事がそのまま存在する状態を表す語。天がつくった、そのままであること。また、ひとりでに物事が起こること。
天之美禄 てんのびろく
天から与えられた良い授かり物という意味で、酒を褒めて言う言葉。酒の異名。
天之暦数 てんのれきすう
天子の位を受け継ぐ順序。そのめぐり合わせ。
顛沛流浪 てんぱいるろう
よろよろとつまずき、道に倒れながらあちらこちらさ迷い歩くと。(1級)
天馬行空 てんばこうくう てんまこうくう
天馬が大空を自由自在にかけめぐる様子。転じて、束縛されることなく伸び伸びと自由なさま。 着想や言動、手腕などが自由奔放で、 何物にも規制されることなく、破綻(はたん)がないさま。
天罰覿面 てんばつてきめん
行為の結果がたちどころに現れること。悪事を働くと、その報いとしてすぐさま天が罰を下すこと。(1級)頻出語。
天覆地載 てんぷうちさい
天は上にあってあらゆる物を覆い、地は下にあってあらゆる物を載せていること。転じて、天地のように広くおおらかな心。
天府之国 てんぷのくに
土地が肥沃で物産が豊富なところ。
田父之功 でんぷのこう
弱い者同士が無用なことで争い共倒れしてしまい、それに乗じて第三者が利益を得ること。でんぽ、とも。
天府之土 てんぷのど
産物が豊かで、自然の宝庫となっている地。
田夫野人 でんぷやじん
教養がなく、礼儀を知らない粗野な人。頻出語。
田夫野老 でんぷやろう
振る舞いが粗野で教養のない人のこと。
天変地異 てんぺんちい
天上界に現われる異変と、地上に起こる異変。天地間に起こる自然の災害や、変わった出来事のこと。
天保九如 てんぽうきゅうじょ
山、阜、岡、陵、川、月、日、南山、松柏の九つの瑞祥を描き込む中国思想に基づいた吉祥画題。
天歩艱難 てんぽかんなん
天の時に恵まれず、情勢が悪く困難なさま。天の巡り合わせが悪く難儀な状況に落ちいること。(1級)
顛撲不破 てんぼくふは
動かし破ることが出来ないこと。学説などにいう。
典謨訓誥 てんぼくんこう
聖人の教え。 経典のこと。(1級)
天魔波旬 てんまはじゅん
天魔と波旬。人の善事を行うのを妨げる悪魔。
転迷開悟 てんめいかいご
迷いを転じて悟りを開くこと。解悟とも書く。
天網恢恢 てんもうかいかい
天の網は大きすぎて目があらいようだが、物をすくい漏らすことはない。天道は厳正で悪事をはたらいた者には必ずその報いがある。頻出語。
天門開闔 てんもうかいこう
万物の生滅変化の称。 天にある造化の門が開くと万物が生成し、閉じると消滅してしまうことから。(1級)
天網之漏 てんもうのろう
天の制裁の遺漏。粗にして漏らさないはずの天罰を受けていないもの。
天門登八 てんもんとうはち
陶侃は夢の中で身に八翼が生えて天に昇り、九重の天門のうち八つまで登ったが、最後の門の所で門番の杖に打たれて地上に落ち、その左翼を折って中には入れなかったという故事。
天佑神助 てんゆうしんじょ
天の助け、神の加護。頻出語。
天理人道 てんりじんどう
自然の道理と、人として行うべき正しい道。世の中で正しいとされる物事。
天理人欲 てんりじんよく
天地自然の条理と人の欲望。人間の心の中に本性として存在する天の道理と、心が外からの影響を受けて生じる感情や欲望。
天理人情 てんりにんじょう
天の道理と、人の心。世の中で正しいとされるものごとや、人に受け入れられたりするものごと。
転轆轆地 てんろくろくじ
物事が停滞することなくすらすらと動いてゆくさま。
転彎抹角 てんわんまっかく
屈曲して角の多い道筋を行くこと。また、話が脇道にそれて本題に入らないこと。