脳梗塞では一過性虚血で壊死のなかった人以外は、脳細胞の幾分かは破壊され壊死している。その範囲・数は人それぞれだが、死んだ細胞は決して復活しない。死んだ細胞が果たしていた機能、これが各人に発症した麻痺の原因、主たるリハビリに関して言えば運動神経への命令や伝達などの機能である。その機能を持つ脳細胞が死んだのだから腕が上がらない、足が動かないのは当たり前。しかしさすがは人間の脳。死んだ細胞の代わりを務めようと周辺の細胞が動き始める。そのきっかけを与え、死んだ細胞の機能に近づけようとするのがリハビリ。
この代替細胞も代替能力・範囲も人それぞれだから、これが正しいリハビリだなどというのは存在しないだろう。対症療法、こういう状態なのだからこういう方法を採れば程度の差はあれ改善される、ということを運動力学的にあるいは経験則で行っているのがリハビリの現状だと思う。
他の病気や怪我のリハビリと異なり、運動させる筋肉などが死んだのではなく、運動しろという命令を出すあるいは伝える脳細胞が死んだのだから、運動量を増やせば回復するというものでもない。別の細胞に機能を出来るだけ肩代わりさせるために、健常時の動きに近いものを再現してそれを代替細胞に覚えさせる。それがリハビリ。
運動可能域は改善したが運動能力機敏性は低い。この状況をどうすれば→例示、手首運動・かかと上下。
朝霞台中央総合病院
急性期に救急搬送にて入院 4週間 →転院→
竹川病院 回復期リハビリ病院 3か月
リハビリと回復状況
各個人の症状も脳細胞の代替状況も異なるので、あまり他人のリハビリが参考になるとは思えないが、何らかのヒントや、同じように努力しているという仲間意識などになってくれればよい。
1.急性期
救急車搬送されたときは右手・右足とも認識できていたが、うとうと数時間後には認識できなくなった。ベットで体をおこしたら右側に何か重いものがぶら下がっている。それが右腕であることは意識できるが認識できない。足もほぼ同じ。当然MMT徒手筋力検査は0。動かそうと思っても自分のものではなくなっており文字通りピクリともしない。
丸1日経過くらいで手足の認識はできるようになった。おそらくMMT1、筋収縮が目に見えるか触わればわかるが、関節が動くまでには到らない状況。MMT0からMMT1までの間は、搬送・入院・諸手続・問診・CT・MRI・その他検査および初期治療の注射・点滴で、特に隊機能に関して何かした、された覚えはないが、記憶も曖昧なので腕脚の屈伸をされたかもしれない。
搬送・入院から丸1日立たないうちにリハビリチームPT()・OT()・ST() との顔合わせがあり、翌入院3日目からリハビリ開始。MMT2にはすぐに到達できた(と思う)。MMT2は重力の影響を除いた肢位でなら、運動範囲全体、または一部に渡って動かすことができる、つまりベットに寝た状態で右手や右足を少しでも動かせればOK。触ってもらうことにより収縮する筋の部位などを認識し収縮させる。繰り返す内に関節が動く。
そこからはけっこうつらかった。しかし右側にぶら下がっていた重い肉塊が、だんだん右腕右脚になっていくのはうれしかった。腕が頭上に上がる、1度でもバンザイできるまで1週間、平行棒内での歩行訓練まで2週間。このなんとか動く状態がMMT3。足を1歩前に出すにもまず膝を曲げつま先を上げ気味に股関節を前に回転させながら膝を伸ばしかかとから着地。(実は今でも全部はできないのだ。個別に関節の位置はわかるようになったが連動させることは難しく、まして機敏性まではまだ望むべくも無い。)
車椅子の操作は、ストッパー(ブレーキ)以外には特に教えられることもなくできるものである。片手片足しか使えなくても、問題なく自然に操作できる。入院後1週間位は看護師さんか介護士さんや助手の方が押してくれた、その間は単に車輪の大きい椅子型台車だった。その後、介助無しに移動できる範囲がトイレ往復から病院内に拡がり、3週間目頃には3階病室から1階リハビリ室往復にも介助が付かなくなった。
入院4週間後に急性期病院(病気になったら行く病院・普通の病院)からリハビリ専門の回復期病院・リハビリ病院に転院するが、その頃にはMMT4=筋を収縮させた状態で伸張方向に若干の力を加えられても曲げたままでいられる状況となり、車椅子から立ち上がり数歩は歩ける程度になっていた。
2.回復期
リハビリ病院で専門のリハビリ治療を受ける。自由時間に窓枠の上部をなでる練習や病棟内歩行訓練を行う。365日無休1日2~3時間PT・OT・STの親身且つ意欲的な施療で、4か月後には車椅子無しで退院できた。
しかしながら、職場復帰・右手で箸を使った食事・健常時に近い状態で歩くなどの希望は叶わなかった。膝が歩行中伸展したままになるため、床に引きずらないよう麻痺側の骨盤を引き上げて歩行するぶん回しが続いた時期もあった。
※PT理学療法士(りがくりょうほうし、英: physical therapist または physio therapist、略してPT)
OT作業療法士(さぎょうりょうほうし、英: occupational therapist、略称: OT)
ST言語聴覚士(げんごちょうかくし、英: Speech-Language-Hearing Therapist (ST))
デイサービスの油圧マシントレーニング
介護予防体操教室
3.維持期
退院後は後遺症のある限り、長い長いリハビリとなる。健常ラインになることはもはや奇跡か夢。目標とするのは上のグラフの曲線が少しでも右肩上がりになること。ほっとくと回復期に取り戻した感覚や機能が、再び低下してしまう。さらに使わない筋肉が衰え関節が固まる廃用症候群と年齢による全体的な衰えまでが拍車をかけ、グラフはむしろ右肩下がりになりやすいのだ。確かに私の右肩は麻痺以後下がり気味だったが、それは洒落にもならない。
退院後、1.5か月は週1の通院リハを受けた。その後は、自宅管轄の地域包括支援センターなどの紹介にて廃用症候群を避け筋力を維持するデイサービスにて、油圧マシンを使ったトレーニングその他健康体操を週1回。介護予防体操教室に隔週。手指足裏マッサージを週1。起床後、ネット取り置きのラジオ体操第一と首の運動、軽いスクワット。
とにかく退院以後、歩くことによる筋力と体力の維持を目指した。半年ほどは順調であった。回復は頭打ちになりつつあったが、明日は今日より歩ける、少しでも歩行姿勢もよくなるとそう思っていた。
ここから、次の赤文字まではパーキンソン症候群を知る前に書いたものである。全面的に書き改めようかと思ったが、パーキンソンという言葉を使わずに病状を説明するのにかなり苦戦をしているさまが、けなげで(オイオイ)面白いのでこのまま残すことにした。
以降のリハビリ状況は、現在の後遺症の説明とも重なる事が多いので、記述もトップページと重複する。
退院直前に痛くなったリスフラン関節かショパール関節の痛みが薄らぎ、意欲的に散歩を始めた。発病前は、自宅周辺も駅やスーパーせいぜい公園くらいまでの往復路しか歩いたことは無かったが、時間はうんとある。どこかに通じそうな道は全部歩いてみようと思った。ブログを見ていただくとわかるが、今では半径3キロ程度は町名はおろか何丁目くらいはだいたいわかる。
最初は右肩が痛くなった。持ち上げられない。脳梗塞発症後7か月である。麻痺側なので退院後もさほど自由に動いてはいなかったのだが痛みは無かった。発症後1週間あまりで頭上まで上がるようになっていたのだが。夜中、寝返りなど打とうとして痛みで目覚める。朝も痛くて重い。ネットで調べると五十肩に近い状態だとわかる。
麻痺側でなければ、痛み解消ストレッチができるのだが、もともと動きが制限されているのでできる動作は少ない。徒手で肘を伸ばし円を描くストレッチを選択、やや痛みが治まってからはペットボトルを持ち手を上げ円を描いた。振り子運動・描円運動である。今でも続けている。このストレッチとケトプロフェンテープで半年後、痛みは治まった。気候が暖かくなったせいもあると思う。
この肩の痛みが治まる頃、トップページで書いたように今度は歩行姿勢が悪くなった。最近になってその最大の原因ではないかという問題を思いついた。麻痺側、右脚の機敏性の悪さを今でも正確には認識できていないのではないか。認識できていたとしても、昨日よりは少しはよくなっているのではという期待が、実際より少しでも機敏な動きを要求してしまうのではないか。
歩行姿勢
健常時には1分間120歩、歩幅約70センチで歩けていた。左足の能力は変わらない。1秒に1回転できる。ところが右足は2秒あるいはそれ以上かかる感覚なのだ。歩くということは必ず片足ずつ交互に着地し、かつ少なくとも片足は地面に着いた状態で反対足を地面から浮かせて前方に出し再着地させる。
左足は健常時に近いリズムを刻みたくてたまらない。ところが右脚の股・膝・足首の関節は、そもそも健常時ほどの屈伸能力もない上に、1屈伸できても左足の2倍以上の時間がかかる。そこで右足は、動揺歩行やぶん回しに近い動作で足が地面から離れたら、その動揺歩行やぶん回しをただちにやめて着地させ、左足を前に出す。これでリズムだけは1分100歩以上となるが、歩幅は左70右10センチの感覚だがそれでは右回転してしまうので何とか両方45センチくらいになるよう、身体を前傾させたり腰や左半身のひねりで右足を前に出す。ちゃんと上がらないうちに着地、それも足裏が地面を捉えるまもなくまた無理矢理持ち上げる。
多少オーバーかもしれないがこんな感覚である。左足が健常時の感覚を忘れていなくても、前のめりの危うげな歩行。しかもだんだん左足まで足裏をちゃんと地面につけようとしなくなる、右足と同じようにチョンと地面に触れたらもう上げようとする。小走りに近い感覚になる。
まだ精神的に肉体的に疲労していない内は、足で地面を捉えているが、疲れてしまうと、小走りに近い感覚になってしまう。歩くリズムでも速すぎて追いつけない右足の機敏性が、小走りに耐えられるわけがない。転ばないうちに電柱や道路標識につかまって止まる。酷いときは路上10メートル間隔で、小走り→柱停止を繰り返す。
実際、こんな説明では私の歩行姿勢はわからないだろうが、私の表現力ではこれで精一杯。
ある病院の脳神経外科医に相談したら、パーキンソン病かもしれない、神経内科で相談したら、といわれた。バランスを崩しそうになったときに倒れないようにするための反射が弱くなっているし、加速歩行などが見られるというわけだ。まあ症状はその通りで、トップページの転倒記録の通りよく転倒する。しかし、脳梗塞後遺症の筋緊張亢進はあっても筋強剛ではなく、片麻痺による機敏性のなさはあっても動作緩慢には該当しないと、自分では思っている。
閑話休題
歩行姿勢は今もよくないが、昨日よりはいいと毎日思っている(それが悪いのかもしれないが)。
肩の痛みが過去の話になった頃、足爪の変色が始まった、トップページの通り。これも現在も続いている。原因は歩行姿勢だろう。
次は腰、次は下腿部それから足首。それぞれ痛むときは立つのが精一杯で一歩も動けない。腰はブロック注射したが他は自然治癒かケトプロフェンテープ。これらは一応完治している。痛くなる原因としては麻痺していた感覚が戻ったのか、歩行姿勢の悪さだろう。
前の赤文字からここまではパーキンソン症候群を知る前に書いたものである。ここでパーキンソン症候群を知り「あれれーっ?!」と思い、私の脳梗塞トップページの「あれれーっ?!」の記述となった。
振り子運動・描円運動の例
痛みが酷い間は何も持たずに行い、痛みが緩和しかつ図のような動きができはじめてから500ミリリットルペットボトルを持った。さらに手が上がるようになったら、頭上で同様の運動を行った。
散歩の記録?記憶?…ブログ
退院後、散歩中に携帯電話のカメラで写真を撮りまくった。それまでは住んでいるだけで、じっくり景色など見たことがなかったし、地元とは言え行ったことのない場所通ったことのない道が多く、観光気分も味わえた。
そんな写真もたまり始めた退院半年後、2012年4月、ブログを始めた。散歩中に撮った写真を中心にして、最初は散歩コースの紹介なども交えながら、最低月1回更新するようにしている。
散歩の記録でもあり、記憶でもあるが、なにより更新するためには散歩しなければならないので、目標ともなる。ブログタイトルは「不自由でも自由に散歩」、一度のぞいてみて下さい。 →リンク
さてパーキンソン症候群のリハビリになる前に、私のリハビリをまとめておこう。
◇退院後は地域包括支援センターの薦めなどで油圧マシンのデイサービス・体操教室・足裏マッサージと、自宅でのラジオ体操、回復度や回復したい場所を特定したスクワットなどのストレッチ、それに散歩、たまにプールでの水中ウォークなどを行った。
特にラジオ体操は、自分の体のどこがどの程度動かないか・動くかを知るためのいい材料となる。またインターネットにはいろいろなリハビリが出ているので参考にできる。
構音障害のリハビリは、一人ごとをしゃべるのもなんだし、デイサービスなどで会話するくらいが関の山。友人とのカラオケもいいと思う。なお、教材としてはこのサイトの、言葉あれこれから外郎売り関係の各ページ、外郎売り口上・五十音の歌・早口言葉・寿限無などが、うってつけだと思う。是非ご利用を!
⇒早口言葉
⇒寿限無
2016年7月、ノルディックウォーキングの体験レッスン参加。即入会。
NORDICあさか⇒https://www.facebook.com/nordicasaka/
参加者は60代から70代中心。80以上の年配者も多い。
定例会は月5回。各会、参加者は初心者A・初級者B・中級者及びレッスンよりウォークという者Cの3コースに分かれる。私は右半身の動きが緩慢なため、おそらく永久にAコース。Bで時速5から6キロ、Cは7.5キロ。各コース丁寧な指導あり。
このサークルで学ぶのはノルディックウォーキングのディフェンシブスタイル。いわゆるポールウォーキングである。ネットで見てわかる通り「高齢者」向けのウォーキング。ここで初心A・初級B・中級Cコースを卒業したらアグレッシブスタイル、つまり本当のノルディックウォーキングに入門となるわけだ。
左右のバランス調整
両手にスティックをもって歩くため、体は安定する。私の場合、普段は右足での片足立ちは最長3秒だが、スティックで支えれば足をあげておくのに疲れるまで可能。普段は右足の片足立ちの時間を短くするため、左足の接地時間を長くしたり、右足接地時は全身特に左手で転ばぬようバランスをとったり、体を安定させるため前かがみになったりしているが、スティックを持てばそれらの心配はない。安心してリハビリできる。
発症後5年、回復期も理論上4年半前に終わっているが、なんだか多少の奇跡は望めそうな気にもなる。退院後すぐに始めていれば、かなりな回復が望めたのではないかと思われ、いまさらながら少し残念。
ノルディックウォーキングは、安全に、左右同じように動かす練習ができるため、普段くずれがちな左右のバランスの調整にはもってこいである。
私のノルディック上の問題点
1.右手が不安定なので、ポール着地点を定めることができず、着いたポールが右足の邪魔になり、蹴ること・躓くことがある。
2.右手の開閉のスピードが遅く、アグレッシブスタイルのように、歩行中にポールを放したり握ったりできない。
3.右手の握力と右腕の筋力が弱いため、ポールを握って保持したり、体を支えることが難しい。(ディフェンシブスタイルのポールはストラップホルダーに手を差しこんで保持でき、握らなくても持てるため、私でも使える。)
4.右腕の運動能力が他の3肢よりかなり低く、特にリズムが遅いため、両手足の連動が必要なノルディックウォーキングでは、他の3肢の「足」を引っ張ることになる。
20170122
Amazonにて秦運動具工業 ストレッチングボード マルチSPキグ (40E1218)を購入。¥ 5,800 。
良い! すごくいい。最近ノルディックで教わったスクワットとカーフレイズをやっているが、それに使う足脚膝部分のストレッチに最高。
膝の感覚、足裏の感覚がよくなった。
右手足のしびれ感覚はまだ改善されないが、効果があるのではないかと期待している。
20170128
腰の痛みも和らいだ気かがする。今朝から27度に挑戦。まだ30秒持たない。足裏は、拇指部分以外は段ボールでも張り付けたかのように感度が鈍かったのが、土踏まずより前の部分は厚紙程度に向上。膝は膝関節が意識できるようになったが、まだ膝を伸ばしても伸びた感覚はあまりない。手指は、今朝方布団の中で全く動かないので驚いたが、すぐに動くようになり、昨日まで2から3段階で開いていたものが、1動作で開放できた。起床後はまた2段階に戻っているが回復期待!
20170201
ストレッチングボード30度。ボード上で指ストレッチゴム1分、ハンドグリップ50回、背伸び・横曲げ・ねじり。
右膝の感覚が8割くらいは戻ったように感じる。
20170220
今は、右ひざ関節が中程度の痛み、右股関節は弱、左手親指は中。左肩は治った。
昨年の今頃から、たまに右股関節付近に電気の走るような痛みがあったが、頻度がひくくなっている。
20170222
昨日は非常に調子よかったが、本日低調。低気圧が近づいているせいか。右膝の伸びきる感覚がなかなかわからない。右つま先の躓き、右足の引きずりも増えた、その日その日で歩行姿勢も調子も違ってくる。
20170223
夜中寝返りの度、右ひざの痛みで目が覚める。もう3週間くらい続いている。今月初めは、右股関節から先が寝返りの際に全く動かなくなり、布団の上に座りまた横になって伸縮することで動かすことが1週間ほど続いた。今日はその右股関節が特に痛い。ケトプロフェン追加願おうかな。
20170304
1月右膝がどこにあるのか少しわかる。2月右膝の曲がりにくさが少しわかる。風呂にて胡坐の練習。(発症以来、胡坐がかけない)。3月右膝が伸びきらないのが少しわかる。夜中、動かないのは曲がりっぱなしになるせい。ケトプロフェン大活躍。ストレッチボード大活躍。風呂胡坐効果あり。
20170311
右膝、2段ギックリ⇒1段緩和。途中休みなしに立てる。右股関節から腰、痛みやや増す。また1度では立てなくなるか。
20170314
マヒしている間、マヒしている部位は麻酔が効いている状態と同じようなもの。肉体に余分な錘(おもり)がぶら下がっているようなもの。覚醒してその部位がどこにあるかがわかり、何のためにどう動くかがわかる。それからどうすれば動くかを模索する。最後によりよく動かす滑にはどうするか考える。
運動教室・サークルはその最終段階のもの。まだ部位がわからない段階で「良くなった」と言われても、たまたまそう見えただけにしか過ぎないので答えようがない。ぶら下がった連結した錘を振ったら、歩いているように見えたというだけで、同じことはできないしできたところであまり意味はない。
1月、右膝という部位を自覚できた。何のためにどう動くかはわかった。しかし曲がり切らない、伸びきらない。「伸ばし切ると制御できず危険なもの」と、現在の脳が判断しているのか膝を伸ばそうとしても常に若干曲がったままである(これが1月に分かった)。
そこで伸ばそうとしたが痛い。思わず転倒したくなるほどに痛い(しゃがみこめない、急に曲げるほうも痛い)。特に膝の内側(右膝の左側、左膝に近いほう)が痛く、大きな石が1~2個ある間を骨がすり抜けていく感じで、クラッチを入れるようにガクガクと数段階、大きな痛みを伴ってようやく伸びる。ぎっくり腰の痛みに似たものなのでギックリ膝と名付けた。これが2段階あってようやく伸びた膝だが、歩くとき意識を強く持たないと曲がり気味になる。信号待ちなど、停止しているときに伸ばそうとすると今度は膝の外側が痛い。
曲げるほうは、まっすぐ正座をするようには曲がる。ただ正座は長く続かない。右膝の皿の付近が痛む。やや横に半跏するのはかなり痛い。胡坐は無理。風呂で練習を始めている。かなり痛い。
おそらく発症後ずっと伸びきらなかった膝を、伸ばそうとしている痛みだし、次には曲げる痛みが来るだろう。痛みがやわらげばリズム良く動かす訓練。その繰り返し。
20170318
夜中に目覚める原因が、痛みではなく血流が膝のあたりで滞るような不快感に変わった。場所も膝の左右(前回までのうち内外)ではなく真ん中、皿の裏側やや下。その部分で血液が流れていない気がして、何度か(二桁回)動かさずにいられない。昨晩まで夜中動かずに目覚めていた部分だが今朝は動く。痛みは打撲傷程度の痛みで、いたって軽い。風呂胡坐良し。
起き上がると、膝から下の重みが増している。たぶん持ち上げる筋肉の働きがわかったのだろう。思い砂袋がふくらはぎだと感じる。太ももより重いの。太ももを動かす筋肉の目覚めが遅いのか。
立って膝を伸ばすと、やはり膝の左右もまだ痛い(以前の10分の1程度)。痛みのメインは皿裏真ん中やや下にうつった。この皿裏にもし、私の感じているような血瘤のようなものが実際に存在し、寝床でそれをほぐしているとすれば、その血瘤が再び脳梗塞をおこすのではとも思うが、その時はその時。
20170319
昨日よりは痛さが増している。立って伸ばした時、皿裏左上、皿裏右下にも。膝の感覚はわかってきたが、動かし方がよくわかっていない。
左右伸ばし時やストレッチングボード上で、右膝が伸ばせた感覚はまだ一度もない。
(伸びていないと感じている⇒以前はこの感覚もなかった)。醒股膝痛伸。
20170321
激痛・右腰以下全く動かず、夜中目覚める。5日ぶりか。とにかく右足に体重をかければ回復するので、ふすまや壁につかまって立つ。立ち上がり君が必要か?
20170323
立ち上がりくんはランダル?!それにしても痛みや不快感による寝不足が続く。今日はかなり痛い。
痛むのは神経がより繋がり感覚が生じるから。よしよし、順調に痛いぞ!!
立ち上がりくん
ランダル
AMAZON価格
¥ 37,580
(20170323)
立つノ助
タケイ工房
AMAZON価格
¥ 9,800
(20170323)
参考までに立ち上がりくんと立つノ助。右下半身が動かないときに立つために購入を考えたもの。
床・壁に手をつけば立てるので、まだ不要。ちなみにランダルは私の通うデイサービスの経営母体。
20170326
もう少しで伸ばし切れる。ここの痛みを消す。強いな。稀勢の里。
20170328
右膝全体が痛い。座っているときも。先日は着替え中に転び左ひじ擦過傷。この1週間を見ると、まるで進行性筋萎縮症にかかったかのような悪化。いや、3歩進んで2歩下がっているだけだ。
20170330
痛む右膝を本能的にかばうのか、左傾して歩く。左の壁にぶつかりそうになったり、左の家に入りそうになったりして右にバランスを取ろうとする。痛い。だから左傾してたのかと気づく。
前傾して重心を前に持ってこないと前に出ない右足、左傾してかばわないと痛む右膝。
20170331
半月板マッサージあるいはストレッチが必要かも。
膝がこわばって動かしにくい
膝をある範囲以上曲げ伸ばしできない(関節の動く範囲がせまい・駆動域の制限)
膝を動かした時にひっかかる感じがする
膝に何かが挟まったように突然動かなくなることがある(ロッキング現象)
サイトの項目、全部該当。そうか、私の膝の痛みは独特のものではなく、類型的範囲のものだったのか。それなら一般的方法で治るぞ。
太もも裏のハムストリングス、大腿二頭筋(だいたいにとうきん)・半膜様筋(はんけんようきん)・半腱様筋(はんまくようきん)
膝の裏にある膝窩筋(しつかきん)、ふくらはぎの筋肉の腓腹筋(ひふくきん)
https://www.youtube.com/watch?v=P4kkZiefnu0 変形性膝関節症、膝がいたい時の対処法
http://www.hiroiseltukotuin.com/post_symptoms/henkeiseihizakansetusyo-2161/ 変形性膝関節症リハビリ講座
20170402
上記動画の対処法のためテニスボールを買いに行く途中、数回、右膝が抜けた。
20170403
だいぶ伸ばせるようになった。まだ歩行中は伸ばせておらず、信号停止で伸ばしてみると痛い。
以前はまったく伸ばせなかったから感じなかった痛みだ。はじめは伸ばして膝に手を置くと飛び上がるほど痛い(本当に飛び上がれたとすればずいぶん回復しているのだけれど)。
20170408
夜中の右膝のロック。寝たまま仰向きで徐々に伸ばすことができた。毎回これができれば緩和及第。(←洒落です。こんな四字熟語はないので、このサイトの熟語のページで探さないように。)
20170410
上記方法で伸ばせたのはこの時だけ。以降は再び悪戦苦闘。ただ、ロック時の痛み方は普通の「足がつった時の痛み」程度になってきた。一番痛かったころの10%か5%ほど。ここ5日間、歩行中に膝が抜けることはない。
20170417
夜中ロックの解除時、まるで自分がプラモのように思え、左半身はきちんと組み立てられているのに、右半身は、胴体・太腿・下腿がまっすぐではなくばらばらで、まだちゃんとはまっていないと感じた。右腕は、確認にまですら至らなかったので、有無さえ不明。
20170423
仰向けに寝ると、左脚は大腿下腿とも裏が布団につくが、右脚は臀部とかかと以外は浮いている。右膝はなかなか伸びきらない。感知して3か月経過。
20170503
伸びてきた。夜中のロックは、痛みだいぶ緩和。歩行中、停止時の痛みは、その都度ストレッチができるようになってきた。1週間前までは伸ばそうとしても痛くて伸ばせなかったところ。大股スクワット、まだ足首をつかめない。膝、感知からすぐに把握できるかと思っていたが、痛みやロック・筋緊張亢進からなかなか抜け出せない。一時このまま停滞かとも思ったが、漸く出口が見えそうだ。
20170505
重く分厚い鉛板が、右膝にぶら下がっていて、ひどく邪魔である。どうやらこれが、半月板らしいw。
20170508
伸びてきた。歩行中は、頑張ってよく動かせば、停止時の痛みは少なくなる。が、疲れて長続きしない。信号待ちストレッチの痛みはなかなか取れない。ただ立ち上がり時、右足に力が入るようになってきた。半月板だけに、あと半月くらいで何とかならないかなあw。ちょうど1月前に書いたロックの解除法、寝たまま伸ばし、だいぶできるようになった。ロックも、緩和すべき筋が緊張しているのだと、体がわかってきたようだ。
20170509
大ロック。気分的には症状10日間後退。
20170529
1か月で見ても状況は後退したか。日々一進一退だったり、進まずに一退一退だったり。なんのなんの。
20170608
3歩進んで2歩下がる、を3回繰り返したら、2歩進んで3歩下がるを2回あるいは3回繰り返す。普通の人なら、1日1歩進めば、5歩先にあるものに届くまでは5日。私の場合、1日目で1歩進んでいても5日目でも同じ位置、30日目は下手をするとスタート位置に戻っている。(年齢が進めば後退もある)。
20170611
腰に来た。寝違えたようなぎっくり腰のような。痛む部分は右股関節上部腰骨付近。起き上がれない。這ってふすまのそばまで行き、柱と襖の縁につかまり何とか立ち上がる。手を離すと右後ろに倒れてしまう。これは後退か?反照か?後退だとすると2年以上のバック。
20170618
まだ後退か反照かの判断できず。それはそれ、昨晩より枕元にタオル。
20170623
耳鳴り、セミの大合唱。
20170629
二宮里美先生。「現状、血流が悪いと思われる。耳鼻科に慌てていく必要はない。」一安心。
右足、むしろ衰えた?腰かけて靴ひもを結ぼうとして痛み。
暑い。寝ようとしたが寝れず。クーラー扇風機付けたり消したり。
20170630
膝シップ。寝る前に試しに外す。ロック。アウト。
20170721
強烈なロックは6/30以降起きていない。膝が伸びなくなっても、痛みはなく、時間をかけてやれば伸ばせるようになった。
先日、昭和記念公園大滝石道に入るところで立ちすくみしりもち。水の流れを見ることができなかった。このようなことは初めてで、今後が心配。写真はその時のもの。この先で滝が見えるはず。
20170722
昨日、大ロックは起こらなくなったと書いたが、今、大ロックした。久々ではある。
20170809
ここ2日間、熱帯夜で暑くて寝れないのではなく、熱帯夜なのに右半身だけが冷えて眠れない。
とくに、右むこうずねからどんどん熱が出ていくような感じ。脳梗塞発症以来、右側で体温を作りにくい状況にはあったが、ここまでひどくはなかった。設定温度30度のクーラーを止め、パジャマのズボンをはき、シャツを長袖に着かえ、8日は靴下をはいて寝た。9日はむこうずねを左足でくるむようにしてみた。両日とも実質睡眠各1時間。思っていたほど汗もかかない。むしろ咳が出て、タオルケットに包まったり、羽毛肌掛けを試してりしてみた。氷枕、効果なし。畳箱枕よし。
右脚の血流が変化してきたのだろうか。良い兆しか悪い兆しか、様子見。
20170816
数か月同じことを書いてる気がするが、右ひざ、だいぶ伸びてきた。ただし睡眠中かなり曲がってしまう。左足で右ひざを伸ばしている。夏場は上掛けがないからこれができるが…。 腰がかなり痛い。
20170829
歩行中、右足人差指と中指に違和感。何か踏んでいるような。でも何もない。皮膚は白変。
20171010
全く改善せず、7月終わりくらいから歩行速度が急に落ちた。退院以来5年余3~3.5㎞/hだったのが、1.8~2.5㎞/hになる。理由不明。
膝も伸びない。痛さも収まらず、9月には、6月から続けていた寝床ストレッチのうち、セラチューブを取りやめ。少し負担を減らす。
10月、思い切ってケトプロフェンを停止。せっかく良い方向に伸びた関節膜まで、治癒というか従前の状態に戻しているのではないかと思ったため。さて効果は如何に。
就寝後のロックは、ずいぶん緩和したのか、慣れてしまったのか、時間をかければ痛みなく伸ばせる。
膝すり、伸ばし、歩く。
20171209
ケトプロフェン停止の効果なのかは不明だが、ひざの感覚アップ。なんだか2月ごろ同じようなことを書いた気がする。切所で足がすくむのは変わらず。まったくの一進一退で、回復感はほぼない。衰退感は少しある。
ダンロップはダメなようだ。Sforziへの信頼アップ。広島化成はダンロップ?スピングルムーブ?