余韻嫋嫋 よいんじょうじょう
音が鳴り止んだ後の響きが細く長く続く様子。または、詩、文、出来事の後に残る風情や余情のたとえ。(1級)
妖異幻怪 よういげんかい
この世のものとは思われないあやしいものや、尋常の能力では計り知れない不思議なこと。
用意周到 よういしゅうとう
準備に手抜かりがなく、心遣いが行き届いていること。頻出語。
用意万端 よういばんたん
準備の全て。
要害堅固 ようがいけんご
外敵からの攻撃を防ぎやすい険しい地勢で、備えがしっかりしていること。
妖怪変化 ようかいへんげ
人知を超えた怪しい化け物のこと。魑魅魍魎。
用管窺天 ようかんきてん
細い管に目を当てて天を窺い見るということから、視野が狭くて見識が足りないという意味。
陽関三畳 ようかんさんじょう
繰り返し別れを惜しむこと。または、送別の詩として名高い陽関の曲の第四句「西の方,陽関を出づれば故人なからん」を三度繰り返して歌うこと。
容顔美麗 ようがんびれい
顔かたちが美しいこと。
瑤宮瓊闕 ようきゅうけいけつ
玉で飾った宮殿。立派な宮殿。
羊裘垂釣 ようきゅうすいちょう
世間から離れてのんびりと暮らす隠者のたとえ。(1級)
庸言之謹 ようげんのきん
普通に生活しているときでも、言葉に気をつけること。
鷹犬之才 ようけんのさい
猟で使われる鷹(たか)や犬は主の意思に従って働くことから、 手先として使うことで役に立つ才能やその才能の持ち主のこと。
庸言庸行 ようげんようこう
いつもどおりの言葉遣いと行動のこと。
妖言惑衆 ようげんわくしゅう
怪しげな言説で世の人々を惑わすこと。
養虎遺患 ようこいかん
敵である者を許してしまい、後に災いを残すこと。劉邦が項羽の討伐を迷っていたときに、今追撃しないことは虎を養い憂いを後に遺すことになると説いた故事から。
用行舎蔵 ようこうしゃぞう
身の振り方をわきまえていること。君主に認められれば世に出て働き、捨てられればおとなしく引退して静かに生活するという意味。
羊很狼貪 ようこんろうどん
荒々しく道理に背き、どこまでも貪欲なこと。(1級)
容姿端麗 ようしたんれい
顔立ちや姿かたちが美しいこと。
羊質虎皮 ようしつこひ
外見は立派だが、中身が伴わないこと。 羊に虎の皮を被せるという意味から。
養志之孝 ようしのこう
親の心や気持ちを汲み取って、体だけでなく心も満たす親孝行のこと。
妖姿媚態 ようしびたい
美しくなまめかしい容姿。または、そのような女性が人を惑わすような妖艶な仕草のこと。(1級)
用舎行蔵 ようしゃこうぞう
身の振り方をわきまえていること。君主に認められれば世に出て働き、捨てられればおとなしく引退して静かに生活するという意味。
養生喪死 ようじょうそうし
生ある者を十分に養い、死んだ者を手厚く弔うこと。
傭書自資 ようしょじし
人に雇われて文書を書くことを仕事にして、生計を立てること。
陽春白雪 ようしゅんはくせつ
高尚な歌は調子を合わせてともに歌える人が少ない。優れた言行を理解できる人は少ないことのたとえに用いる。
鷹視狼歩 ようしろうほ
残忍で荒々しく貪欲な人のたとえ。隙のない勇猛な英雄のたとえ。
用心堅固 ようじんけんご
心配りがしっかりとしていること。きわめて注意深いこと。
揺脣鼓舌 ようしんこぜつ
活発に喋って、隠し事などをすぐにもらしてしまうこと。
揚清激濁 ようせいげきだく
善いことを勧めて、悪いことを無くすこと。
養生喪死 ようせいそうし
生きているものをしっかりと養って、死んだものをしっかりと弔うこと。民がこれを十分に果たせるようになることが、王道政治の第一歩とした孟子の思想。
窈窕淑女 ようちゅうしゅくじょ
容姿が美しく慎み深い女性のこと。
庸中佼佼 ようちゅうのこうこう
普通の人たちの中で少しすぐれている才能をもっている人のこと。
羊腸小径 ようちょうしょうけい
曲がりくねっている山道や小道のこと。
羊頭狗肉 ようとうくにく
外見は立派だが中身が釣り合っていないこと。もとは春秋時代の晏子の語、「猶牛首を門に懸けて馬肉を売るがごとし」から。
蠅頭細書 ようとうさいしょ
非常に細かい文字のこと。(1級)
陽動作戦 ようどうさくせん
本当の目的を隠すために、別の目立つ動きで敵の目をごまかすこと。
揺頭擺尾 ようとうはいび(1級)
頭を揺らし尾を擺る。気に入られるために相手の機嫌をとること。
用筆沈雄 ようひつちんゆう
絵や字の筆つきが落ち着いていて、力がこもっていること。
揚眉吐気 ようびとき
目的を成し遂げて思いっきり喜ぶこと。または、積極的な心持ちになっていて、活気づいている様子。または、それまで我慢しなければならなかった気持ちが開放されて喜ぶこと。眉を上げて息を吐くという意味で、笑顔のことをいい、活気のある様子のこと。
庸夫愚婦 ようふぐふ
並みの男や愚かな女。つまらぬ人々。
耀武揚威 ようぶようい
武力や勢いがある様子を自慢して見せること。
容貌魁偉 ようぼうかいい
顔つきや体格が大きくて逞しく、堂々としている様子。
容貌端正 ようぼうたんせい
顔かたちが整っていて、きちんとしていること。
瑶林瓊樹 ようりんけいじゅ
人の品性が清らかで気高く、普通の人よりも優れていることのたとえ。(1級)
用和為貴 ようわいき
和を用て貴しと為す。人と人が仲良く協力しあうことが最も大切であるということ。
薏苡之謗 よくいのそしり (よくは環境依存文字でくさかんむりに意)
無実なのに収賄の嫌疑を受けることのたとえ。後漢の馬援が、交趾から転任するとき、特産の苡の実が、南方の風土病によくきくので、車にのせていったが、その車には真珠が満載されていると讒言されたことから。
薏苡明珠 よくいめいしゅ (よくは環境依存文字でくさかんむりに意)
無実なのに収賄の嫌疑を受けることのたとえ。後漢の馬援が、交趾から転任するとき、特産の苡の実が、南方の風土病によくきくので、車にのせていったが、その車には真珠が満載されていると讒言されたことから。(1級)
浴沂之楽 よくきのたのしみ
人々とともに清遊する楽しみ。曾皙が孔子の問いに対して、大人5~6人、子供6~7人と沂という川で水浴し、雨乞いをする小高い所で涼をとり、歌いながら帰ろうといったのに対し、孔子が、わたしもそうありたいといった故事。
欲念邪意 よくねんじゃい
むやみにものを欲しがったり、不正を働こうとしたりする心。
翼覆嫗煦 よくふうく
愛すること。親が子を、政治家が人民を、男が女を慈しみ愛することをいう。(1級)
翼覆嘔煦 よくふおうく
翼でおおい、息を吹きかけて暖める。転じて、人をなでさすってかわいがること。
沃野千里 よくやせんり
よく肥えた平地がどこまでも広がっていること。沃埜とも。
抑揚頓挫 よくようとんざ
文や声の調子を上げ下げして変えたり、勢いを変えたりすること。または、勢いが急になくなること。
夜声八丁 よごえはっちょう
夜はあたりが静かだから、小声で言っても八丁先まで聞こえる、ということから聞こえやすいことのたとえ。ささやき八丁。
予且之患 よしょのかん
身分の高い人が気付かれないように出掛けて、不孝な出来事にあうこと。天帝の使者である白い竜が魚の姿になって泳いでいると、漁師の予且に目を射抜かれて捉えられたという故事から。
欲求不満 よっきゅうふまん
自分の願いや希望がかなえられず、いらいらしたりなどして精神的に不安定な状態。
輿馬風馳 よばふうち
速度がものすごく速いことのたとえ。
夜目遠目 よめとおめ
夜目遠目笠の内の略。女の人は、しっかりと見るよりも、よく見えないときのほうが美しく見えるということ。暗い夜や遠く離れた場所から見たり、笠をつけているほうが実際よりも美しく見えるという意味から。
余裕綽綽 よゆうしゃくしゃく
ゆったりと落ち着いていて、慌てる様子がないこと。(1級)