無悪不造 むあくふぞう
ありとあらゆる悪事をはたらくこと。
無為自然 むいしぜん
人の手を加えずにあるがままにまかせること。
無為徒食 むいとしょく
何もしないでただ過ごすこと。なすべきことを何もしないでただ遊び暮らすこと。何も為すこと無く徒に飯を食うばかりであること。頻出語。
無為不言 むいふげん
何もしていなくても、何も言わなくても全てがうまくいくこと。
無位無官 むいむかん
地位や肩書き、階級などがないこと。
無位無冠 むいむかん
重要な地位や役職がないこと。位がないこと。
無為無策 むいむさく
何も対策をせずに、そのまま放置すること。
無為無能 むいむのう
何もしない何もできない、ということ。 自分のことを謙遜するときに用いることが多い。
無影無踪 むえいむそう
どこへ行ったのかわからないこと。影も足跡も存在しないという意。(1級)
無援孤立 むえんこりつ
たった一人で、誰かの助けも期待できないこと。
無学無識 むがくむしき
学問がなく、知識がないこと。
無学文盲 むがくもんもう
知識がなく、文字を読むことさえできないこと。または、その人のこと。
无何之郷 むかのきょう
果てしなく広くて見渡す限り何もなく、人の手が入っていない場所のこと。(1級)
無我夢中 むがむちゅう
一つの物事に集中しすぎて、自分のことすら忘れること。または、集中しすぎて他のことを何も気にかけないこと。頻出語。
無何有郷 むかゆうきょう
何もなく、はてしなく広々とした所。中国古代の思想家・荘子の説く理想郷。
無感地震 むかんじしん
地震計には記録されるが、人体には感じない地震。
無官大夫 むかんたゆう
四位・五位の位にあって、官職のない者。公卿の子でまだ元服しない者。
無期延期 むきえんき
期限を定めずに、期日をのばすこと。
無隅仔細 むぐうしさい
こまかいところまで落度なく振舞うこと。
無稽荒唐 むけいこうとう
根拠がなにもなく、いい加減で非現実的なこと。
無芸大食 むげいたいしょく
特に才能や特技もない人が、食事だけは人並み以上に食べること。または、そのような人のことを蔑んでいう言葉。
無稽之言 むけいのげん
でたらめで根拠のない話のこと。
無稽之談 むけいのだん
でたらめで根拠のない話のこと。
無芸無能 むげいむのう
何の取り柄や才能もないこと。
無間地獄 むげんじごく
仏教の八大地獄のうちの一つ。大罪を犯した者が死後落ちる場所で、絶え間ない責苦を受け続けるという八大地獄の中で最下層にある地獄のこと。
無間奈落 むげんならく
仏教で、八大地獄の一つ。五逆罪(父・母・阿羅漢を殺すこと、僧侶の和合を破り仏教修行を妨げること、仏身を傷つけることを犯したものが、絶え間ない苦しみを受けるという地獄。地獄の中でも最もそこの方にあり、最も苦しい地獄。
夢幻泡影 むげんほうえい
人の一生がはかないことのたとえ。
夢幻泡沫 むげんほうまつ
ゆめまぼろしや水の泡。儚い事のたとえ。
夢幻泡影 むげんほうよう
人の一生がはかないことのたとえ。
無告之民 むこくのたみ
貧しい人や老人、孤児などの弱者のこと。苦しみを訴える相手や手段が存在しない人たちのことから。
無辜之民 むこのたみ
何の罪も犯していない人たちのこと。(1級)
無根無蔕 むこんむてい
頼みとするところや支えてくれるものが何もないこと。(1級)
無罪放免 むざいほうめん
拘留中の容疑者・被告人を、罪がないものとして釈放すること。転じて、濡れ衣・疑いが晴れた事のたとえ。
無慙無愧 むざんむき
恥ずかしいと思うことなく、動揺することもなく悪行を行うこと。(1級)
無始曠劫 むしこうごう
どれくらいかもわからないほどの昔のこと。
無始無終 むしむじゅう
始まりも終わりもないこと。仏教語で、死んでは生まれ変わる輪廻を永遠に繰り返すということから。
無私無偏 むしむへん
自分の利益などを考えずに公平に行動や判断をすること。
無私無欲 むしむよく
私情がなく、また欲もないこと。
武者修行 むしゃしゅぎょう
昔、武士が諸国をめぐって試合をして武術をみがいたこと。また、その武士。
矛盾撞着 むじゅんどうちゃく
前と後でつじつまが合わないこと。 理屈に合わないこと。
無常迅速 むじょうじんそく
人の世の移り変わりは、この上なく速くてはかないということ。
無色透明 むしょくとうめい
透き通ってにごりがない、汚れていないこと。
無水乾燥 むすいかんそう
猛暑で渇水が続き、天地万物乾燥しきって、生きとし生けるものすべてが水不足に悩むこと。
無声之詩 むせいのし
絵画のこと。言葉、音声によらない詩ということ。
無声無臭 むせいむしゅう
誰にも気づかれずに目立たないことや、行動しても影響がまったく無いこと。または、天の行いは、はかりしることができないので、人は気がつかないということ。何の声もなく、何のにおいもしないという意味から。
無想無念 むそうむねん
何も思わず何も考えない無心の状態のこと。または、特に何も考えていない、思慮の足りない様子を指すこともある。
無駄方便 むだほうべん
役にたっていないように見えるものが、実際は何かの役にたっていることもあること。
無知厚顔 むちこうがん
恥知らずで、遠慮がない態度のこと。
無知蒙昧 むちもうまい
知恵や学問がないために物事の道理を理解することが出来ず、愚かなこと。
無茶苦茶 むちゃくちゃ
物事の筋道が立たないこと。または、物事の程度をひどく超えていること。
夢中説夢 むちゅうせつむ
内に何も無く、頼りにならないこと。または、この世の全てのものには実体がなく、うつろではかないものであるということ。夢の中で夢の話をするという意味から。
無腸公子 むちょうこうし
蟹の別名。
無手勝流 むてかつりゅう
策略を巡らせて、実際に戦わずに勝つことや、その方法。または、誰かに教わることなく、自身で考え出したやり方のこと。
無二無三 むにむさん
ただ一つだけで、ほかに代わりになるものがないこと。または、一つのことにひたすら没頭すること。もとは仏教語で、仏になるための道はただ一つで、二も無ければ三も無いという意味から。
無念無想 むねんむそう
何も思わず何も考えない無心の状態のこと。または、特に何も考えていない思慮の足りない様子を指すこともある。
無能無策 むのうむさく
何の対策もなく、何もできないこと。
無病呻吟 むびょうしんぎん
病気になっているわけではないのに苦しそうにすること。または、取り立てるほどのことでもないのに、大げさに騒ぎ立てること。または、必要以上に嘆息して見せるだけで、真実だとは思えない詩文のたとえ。(1級)
無病息災 むびょうそくさい
病気をすることなく、健康で元気に暮らすこと。
霧鬢風鬟 むびんふうかん
黒くて美しい髪の毛のたとえ。(1級)
無仏世界 むぶつせかい
仏が存在していない世界。釈迦が入滅したとされる紀元前五百年から、弥勒物出現の五十六億七千年後までの期間とされている。
無辺無礙 むへんむげ
どこまでも広く、縛られるものが何もないこと。無碍とも。(1級)
無偏無党 むへんむとう
主義や思想にこだわることなく、一定の党に所属せずに、公平で中立の立場をとること。
無法千万 むほうせんばん
人の道を非常にはずれること。また、非常に無礼であること。ひどく乱暴であること。
無縫天衣 むほうてんい
表面をよく見せようと技巧を凝らしたりした跡が無く、自然のままに完成されていて美しいこと。詩や歌、文などで飾り立てたことを他者に感じさせることなく、自然のままに美しく完成していることや、悪気のない素直な人柄のことをいう。
無妄之福 むぼうのふく
思いがけない幸運のこと。無は无、毋とも書く。むもうとも読む。
毋望之禍 むぼうのわざわい
考えてもいなかった不幸が突然訪れること。毋は无、無とも書く。
無味乾燥 むみかんそう
面白いと思える要素や風情が何もないこと。
無味単調 むみたんちょう
趣や面白みがなく、これといった変化もなく単純なこと。
無味無臭 むみむしゅう
味もにおいもない、つまり全く面白みがないこと。
無明長夜 むみょうじょうや
煩悩を振り払うことが出来ず、悟りを得ることが出来ない様子。
無明世界 むみょうせかい
煩悩にとらわれた迷いの世界の意。
無憂無風 むゆうむふう
心配や波乱がなく、平穏であること。
無用長物 むようのちょうぶつ
役に立たないじゃまもの。無駄なもの。
無用之用 むようのよう
一見何の役にも立たないと思われるものが、実は有効な働きをしていること。
無欲恬淡 むよくてんたん
さっぱりとしていて、欲がなく、物事にこだわらないこと。淡は澹、憺とも書く。(1級)
無余涅槃 むよねはん
精神だけでなく、肉体からの制約からも解放された完全な悟りの境地のこと。(1級)
夢賚之良 むらいのりょう
夢の中で天の使いから賜った家臣のこと。
無理往生 むりおうじょう
自分の言動を強引に相手に承諾させること。
無理算段 むりさんだん
苦しい中で色々と工夫して都合をつけること。
無理心中 むりしんじゅう
一緒に死ぬことに合意していない相手を殺して、自分も死ぬこと。強引に心中を成立させること。また、よくない結果になることがわかっていながら、強引に相手を巻き込むことのたとえ。
無理難題 むりなんだい
現在の状況では解決すること非常に難しい問題のこと。または、道理に合わない理不尽な要求のこと。
無理非道 むりひどう
道理や人の道にはずれていること。道理に合わないこと。
無理無体 むりむたい
相手の都合を考えずに、強引に強制して行わせること。
無理矢理 むりやり
無理と知りながら、強引に行うさま。
無量寿物 むりょうじゅぶつ
阿弥陀如来の別名。
無量無数 むりょうむすう
量や数が非常に多いこと。はかれないほど、数え切れないほど多くあること。
無量無辺 むりょうむへん
どこまでも広く大きいこと。
無累之人 むるいのひと
なにものにも縛られない、自由な心を持っている人のこと。