四字熟語

真一文字 まいちもんじ
一の字のようにまっすぐなこと。また、そのさま。一直線。または、わき目も振らないこと。また、そのさま。

 

摩肩接踵 まけんせっしょう
肩が触れ足がぶつかる。人が込み合う混雑のさま。

 

麻姑掻痒 まこそうよう
かゆいところをかくこと。背中をかくための孫の手は「麻姑」の手からきている。「痒」は「癢」とも書く。(1級)

 

磨揉遷革 まじゅうせんかく
教え諭して、人をよい方向に導くこと。

 

磨杵作針 ましょさくしん
惜しまずに努力し続ければ、必ず成就することのたとえ。

 

磨穿鉄硯 ませんてっけん
強い意志をもち続け、物事を達成するまで変えないこと。また、学問にたゆまず励むたとえ。鉄でできている硯すずりをすり減らして、穴をあけるほど勉強するという意から。

 

麻中之蓬 まちゅうのよもぎ
悪いものもよい環境の中では、よいほうに正されるということ。 普通は曲がりくねって育つことの多い蓬も、まっすぐ育つ麻の中で育てるとまっすぐに育つという意味。

 

摩頂放踵 まちょうほうしょう
頭の先から足のかかとまですり減らすほど、自分を顧みず、他人のために努力すること。(1級)

 

末世澆季 まっせぎょうき
道徳や人情が希薄になった末の世。

 

末法思想 まっぽうしそう
仏教における歴史観の一つ。釈迦しゃかの入滅にゅうめつ後、初めの五百年を正法しょうぼう、次の千年を像法ぞうぼう、そしてその後の一万年を末法まっぽうといい、末法の世には真の仏法が衰えて、世の中が混乱するという考え。各時期の長さには諸説がある。

 

末法末世 まっぽうまっせ
仏の教えだけが残り、悟りを開ける修行者がいなくなり、仏法が衰え道徳の乱れた世の末のこと。

 

末路窮途 まつろきゅうと
苦しい境遇や困難から逃げることが出来ない様子。 または、そのような状態で困り果てること。

 

磨斧作針 まふさくしん
惜しまずに努力し続ければ、困難なことでも必ず成就することのたとえ。学問に挫折した若い頃の李白が帰郷するか悩んでいると、鉄の斧を磨いている老女を見かけた。何をしているのか尋ねると「鉄の斧を磨いて針を作っている」と答えた。老女の行動から努力・根気の強さを学んだ李白は学問に励むようになったという故事から。

 

真帆片帆 まほかたほ
真帆は船首に対して真角に張る。片帆は、斜めに張る。追風は真帆で、横風は片帆で受けて帆走する。

 

麻縷糸絮 まるしじょ
麻と麻糸と生糸とわた。織物の材料。

 

磨励自彊 まれいじきょう
大いに修行して、みずから努めはげむ。

 

磨礲砥礪 まろうしれい (ろうは環境依存文字で石偏に龍。)
知らないうちに、いつのまにか物がすり減っていること。(1級)

 

満漢全席 まんかんぜんせき
漢族の料理(本来の中国料理108種類と満族の料理(北方の料理108種類、合計216種類を、それぞれ満席・漢席で味わうことをいう。

 

漫言放語 まんげんほうご
口からでまかせに、根拠の無い適当なことを言いたい放題に言うこと。慢とも。

 

満腔春意 まんこうしゅんい
なごやかな気分が全身に満ちていること。人を祝う言葉。

 

万劫末代 まんごうまつだい
万世の後。長い長い後の世。

 

漫語放言 まんごほうげん
深く考えず、言いたい放題にいうこと。また、そのことば。

 

満場一致 まんじょういっち
その場にいるすべての人の意見が一致すること。

 

満城風雨 まんじょうふうう
町全体が風雨に襲われること。 または、事件などがすぐに町中に知れ渡り、いろんな所で大騒ぎになること。

 

満身創痍 まんしんそうい
全身傷だらけであること。転じて、徹底的にいためつけられること。(1級)

 

万水千山 まんすいせんざん
幾多の山や川,遠く険しい道のり。

 

蔓草寒煙 まんそうかんえん
はびこる草と寂しい煙と。古跡などの荒れたてたさま。

 

万能一心 まんのういっしん
何事をするにも、心を集中してしなければならないということ。また、あらゆる技芸をこなせても、真心が欠けていれば、何の役にも立たないということ。万能よりも真心が大切なことをいう。ばんのういっしん。

 

万目睚眥 まんもくがいさい
たくさんの人ににらまれること。ばんもくがいさい。(1級)

 

満目荒涼 まんもくこうりょう
見渡す限り、荒れ果ててさびしいさま。

 

満目蕭条 まんもくしょうじょう
見渡す限り、物さびしいさま。(1級)

 

曼理皓歯 まんりこうし
美人のたとえ。 曼理はゆたかな柔肌、皓歯は白い歯の意。(1級)