四字熟語

縫衣浅帯 ほういせんたい
袖そでの下から両わきを縫い合わせた服と広い帯。儒者の服。転じて、儒者・学者・文人のこと。

 

豊衣足食 ほういそくしょく
衣服も食べ物も満ち足りていて、豊かな生活のこと。

 

放佚無慙 ほういつむざん
自分勝手で恥知らずであること。放逸無慚とも。

 

褒衣博帯 ほういはくたい
大きな裾の服と広い帯のことで儒者の服のこと。 また、儒者や学者、文人のこと。

 

飽衣美食 ほういびしょく
良い着物を着て、うまいものを食べること。満ち足りた生活、またはぜいたくな暮らしをすることのたとえ。

 

暴飲暴食 ぼういんぼうしょく
度を過ごして飲食すること。

 

冒雨剪韮 ぼううせんきゅう
友人の来訪を喜んでもてなすこと。友情に厚いことのたとえ。(1級)

 

鴇羽之嗟 ほううのさ
臣民が征役のために苦労して、その父母を養うことができない嘆き。

 

望雲之情 ぼううんのじょう
遠くの地にいる故郷の父母を思う心情のこと。

 

逢掖之衣 ほうえきのい
袖が大きくゆとりのある服のこと。儒者の服。(1級)

 

報怨以徳 ほうえんいとく
受けた怨みに対して、恩徳を持って接して恩恵を与えること。

 

砲煙弾雨 ほうえんだんう
砲煙と雨のように激しく降りそそぐ弾丸。戦闘の激しいようすをいう。

 

鳳凰于飛 ほうおううひ
夫婦仲のよいこと。 鳳は雄、凰は雌でそろって飛ぶことから。凰は皇とも書く。(1級)

 

鳳凰銜書 ほうおうがんしょ
鳳凰が口に文書をくわえているの意。 天子の使者が勅書をたずさえていることの例え。凰は皇とも書く。(1級)

 

鳳凰在笯 ほうおうざいど (どは環境依存文字で竹冠に奴。)

すぐれた人材が地位に恵まれず民間に埋もれていること。(1級)

 

鳳凰来儀 ほうおうらいぎ
世の中が平和であることのたとえ。凰は皇とも書く。

 

茅屋采椽 ぼうおくさいてん
飾り気のない素朴な家のこと。(1級)

 

報恩謝徳 ほうおんしゃとく
受けためぐみや恩に対してむくいようと、感謝の気持を持つこと。

 

忘恩負義 ぼうおんふぎ
恩義を忘れて義理に背くこと。

 

方外之国  ほうがいのくに

外国、異民族の地をいう。

 

法界悋気 ほうかいりんき
自分に無関係な人のことに嫉妬すること。また、他人の恋をねたむこと。おかやき。(1級)

 

放歌高吟 ほうかこうぎん
あたり構わず、大きな声で歌うこと。

 

泛駕之馬 ほうがのうま
一般的な常識には従わずに別の方法をとる英雄のたとえ。

 

豊下之姿 ほうかのすがた
あごが肥え太ること。富貴の相。

 

抱関撃柝 ほうかんげきたく
門番や夜回りの意。低い役職の人のこと。

 

判官贔屓 ほうがんびいき
悲劇的英雄、判官源義経に同情する気持ち。転じて、弱者・敗者に同情し声援する感情をいう。(「判官」の読みは通常「はんがん」だが、『義経』の伝説や歌舞伎などでは伝統的に「ほうがん」と読む。)(1級)頻出語。

 

暴逆非道 ぼうぎゃくひどう
道理にはずれたひどい悪事を行なうこと。道徳にそむく残酷な行為。

 

報仇雪恨 ほうきゅうせっこん
仇を報じ恨みを雪ぐとも読み、仇討ちをして恨みを晴らすこと。 「報仇雪恨」の旗を掲げて、曹操が父親の仇の陶謙を討つために、徐州を攻めて、大虐殺したという故事から。

 

罔極之恩 ぼうきょうのおん
両親から受けた報いきれないほどの恩のこと。

 

封疆之臣 ほうきょうのしん
国境を守る家来。

 

豊亨予大 ほうきょうよだい
世の中が平和で人臣が楽しみを極めること。豊は盛で、予は楽で、盛んなれば亨り、楽なれば大いなりで、天下太平の意味とする。 

 

鮑魚之肆 ほうぎょのし
干物を売る店。小人などの集まっている所のたとえ。 

 

豊筋多力 ほうきんたりょく
文字の骨組みがしっかりと肉付きが豊かで、筆力の雄渾なさまをいう。

 

飽経風霜 ほうけいふうそう
厳しい世の中の様々な苦労を経験して、したたかで狡猾なこと。

 

放言高論 ほうげんこうろん
思ったまま、言いたい放題に論じること。また、そのさま。

 

暴言多罪 ぼうげんたざい
手紙などの文末に記す失礼をわびる語。乱暴な言葉を並べて傷つけ、多くの罪を犯してしまいましたの意から。

 

妄言多謝 ぼうげんたしゃ
口から出まかせに、いい加減な言葉を並べたてたことを深くわびる意。手紙などで自分の意見や考えを包み隠さず言った後に添える言葉。もうげんたしゃ。

 

奉公守法 ほうこうしゅほう
公のために尽くし法を守る。

 

貌合心離 ぼうごうしんり
表面は親密さを装って交際してはいるが誠意がないことのたとえ。

 

咆哮搏撃 ほうこうはくげき
たけりほえ、襲いかかること。また、怒鳴りたて、殴りかかること。

 

放虎帰山 ほうこきざん
後で大きな災いになるものを残すこと。

 

暴虎馮河 ぼうこひょうが
血気にはやって向こう見ずなことをすること。無謀な行為。とらに素手で立ち向かい、大河を徒歩で渡る意から。(1級)頻出語。

 

放語漫言 ほうごまんげん
口からでまかせに、勝手なことをいい散らすこと。

 

方鑿円臍 ほうさくえんぜい
四角な穴に円い枘(ほぞ)を入れる意で,物事がうまくかみ合わないたとえ。円孔方木。ぜいはほぞで木偏に内。

 

放恣佚楽 ほうしいつらく
やりたいことをやりたいだけやって遊んで暮らすこと。放肆逸楽とも。

 

方趾円顱 ほうしえんろ
人間のこと。「方趾」は四角い足、「円顱」丸い頭。大地と足はどちらも四角く、天と頭はどちらも丸いために、人と天地が似ているものであると、古代中国では考えられていたことから。

 

旁時挈肘 ぼうじせいちゅう
他人の横から口を出して邪魔をすること。(1級)

 

封豕長蛇 ほうしちょうだ
貪欲 どんよく で残酷な人や国のたとえ。大きな豚と長い蛇の意から。(1級)

 

茅茨不翦 ぼうしふせん
粗末な家のこと。または、質素な生活のたとえ。

 

傍若無人 ぼうじゃくぶじん
傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し。人のことなどまるで気にかけず、自分勝手に振る舞うこと。また、そのさま。旁若無人。(1級)頻出語。

 

包羞忍恥 ほうしゅうにんち
恥辱に堪えること。辱めを受けても耐えること。

 

放縦懦弱 ほうしょうだじゃく
気ままで無気力なこと。
 
放縦不羈 ほうしょうふき
何ものにも束縛されず、勝手気ままに振る舞うこと。

 

放縦懶惰 ほうしょうらんだ
勝手気ままに振舞い、仕事もせず遊興にふけること。

 

飽食終日 ほうしょくしゅうじつ
一日中、腹一杯食べて、何もせずに日を過ごすこと。食うだけで一日をむなしく終えてしまうこと。

 

飽食煖衣 ほうしょくだんい
不自由のない生活のこと。または、贅沢な生活のたとえ。 飽きるくらいの量の食料があって、暖かい衣服に困ることないという意味から。

 

望蜀之嘆 ぼうしょくのたん
後漢の光武帝が隴(ろう)の国を平定したのち、さらに蜀の国をも望んだという故事から、一つの望みをかなえてさらに次の望みをもつこと。 人間の欲望は際限がないことを言う。(1級)

 

亡脣寒歯 ぼうしんかんし
脣亡びて歯寒し。互いに深い関係で繋がっていて、一方が滅びるともう一方も危険な状態になること。

 

抱薪救火 ぼうしんきゅうか
害を除こうとして、かえってその害を大きくすることのたとえ。火を消すのに薪を抱えて行く意から。

 

砲刃矢石 ほうじんしせき
大砲、刀剣、弓矢、いしゆみの弾。戦争のたとえ。

 

望塵之拝 ぼうじんのはい
身分の高い人や権力のある人に気に入られようと振る舞うこと。または、遅れを取ること。

 

方臍円鑿 ほうぜいえんさく
円い穴に四角な枘(ほぞ)を入れる意で,物事がうまくかみ合わないたとえ。円孔方木。ぜいはほぞで木偏に内。

 

芳声嘉誉 ほうせいかよ
良い評判。

 

方正謹厳 ほうせいきんげん
行いが正しくまじめで、慎み深いようす。

 

方正之士 ほうせいのし
きちんとした正しい行いをする人のこと。

 

蜂準長目 ほうせつちょうもく
賢く、抜け目無い人の容貌。秦の始皇帝がハチのように高い鼻と細長い目だったという。

 

茫然自失 ぼうぜんじしつ
あっけにとられたりあきれはてたりして我を忘れてしまうこと。呆然とも。(1級)頻出語。

 

包蔵禍心 ほうぞうかしん
誰にも気付かれないように悪事を企むこと。「包」は「苞」とも書く。

 

放胆小心 ほうたんしょうしん
文章を書くとき、初めは思い切って大胆に表現して書くのがよく、ある程度習熟してからは細かい点に注意を払って、よく字句を練るのがよいこと。また、この二つの文体。

 

抱柱之信 ほうちゅうのしん
約束を守りぬくことのたとえ。または、正直すぎて機転のきかないことのたとえ。

 

忙中有閑 ぼうちゅうゆうかん
忙中閑あり。忙しいなかにも、ほっと一息つくわずかな暇があるの意。 また、どんな忙しい時でも、心に余裕があること。

 

方底円蓋 ほうていえんがい
物事が食い違って、お互いに合わないたとえ。四角い底の器に丸い蓋 ふた の意から。

 

鵬程万里 ほうていばんり
はるか遠くへだたった旅路・道程のたとえ。また、限りなく広がる大海の形容。前途が洋々たることの形容に用いられることもある。

 

宝鈿玉釵 ほうでんぎょくさい
金や銀、宝石などで飾り付けて美しいかんざしのこと。または、そのような美しいものを言い表す言葉。(1級)

 

蓬頭垢面 ほうとうこうめん
身だしなみに無頓着 むとんちゃく で、むさくるしいこと。また、疲れ切った貧しい様子。乱れた髪と垢 あか まみれの顔の意から。

 

放蕩三昧 ほうとうざんまい
酒や女遊びに耽り、やりたい放題に振る舞うこと。

 

朋党比周 ほうとうひしゅう
主義や利害を同じくする者同士が、仲間をつくって結託して、仲間以外を排斥すること。

 

放蕩不羈 ほうとうふき
何ものにも束縛されず、勝手気ままに振る舞うこと。酒色などにふけって品行の定まらないこと。(1級)

 

放蕩無頼 ほうとうぶらい
酒色にふけり、勝手気ままに振る舞って品行の定まらないさま。

 

蓬頭乱髪 ほうとうらんぱつ
身だしなみに無頓着でむさくるしいこと。

 

蓬頭歴歯 ほうとうれきし
乱れた髪にまばらになった歯。老人のことをいう。

 

茅堵蕭然 ぼうとしょうぜん
かやの垣根で囲まれた田舎屋が寂しく、ひっそりと建っているさま。(1級)

 

法爾自然 ほうにじねん
仏教語。自力をすて、如来 にょらい の絶対他力にまかせきること。人為を捨て、ありのままにまかせること。

 

豊年満作 ほうねんまんさく
作物が豊かに実って、収穫の多いこと。

 

尨眉皓髪 ぼうびこうはつ
白いものが混じった眉と髪。 老人のこと。(1級)

 

妄評多罪 ぼうひょうたざい
でたらめで無遠慮な批評をしたことを、深くわびること。他人の文章などへの批評のあとに書く謙譲語。もうひょうたざい。

 

抱腹絶倒 ほうふくぜっとう
腹をかかえて、ひっくり返るほど大笑いをすること。捧腹とも。頻出語。

 

捧腹大笑 ほうふくたいしょう
腹を抱えて笑いころげること。

 

望文生義 ぼうぶんせいぎ
文字の字面を見ただけで意味を深く考えず、前後の文章から見当をつけて、文章や語句の意味を勝手に解釈すること。

 

望聞問切 ぼうぶんもんせつ
医者の重要な四つの診察法。「望」は目で察すること。「聞」は耳でよく聴くこと。「問」は言葉で患者に問いただすこと。「切」は指でさすって診 み ること。

 

放辟邪侈 ほうへきじゃし
勝手気ままで、わがまま放題に悪い行為をすること。(1級)

 

蜂房水渦 ほうぼうすいか
家屋が蜂の巣のように密集しているさま。

 

報本反始 ほうほんはんし
天地や祖先などの恩に報いること。人が天地や祖先など、存在の根本に感謝し報い、発生のはじめに思いを致すこと。

 

泡沫夢幻 ほうまつむげん
人生のはかないたとえ。水のあわと夢まぼろしの意から。

 

鳳毛麟角 ほうもうりんかく
鳳凰の羽根や麒麟の角。非常に珍しく、貴重な物のたとえ。

 

蜂目豺声 ほうもくさいせい(1級)
蜂のような目をし、山犬のような声を出す。 凶暴で恐ろしい顔つきの例え。

 

朋友講習 ほうゆうこうしゅう
同志の友が集まって学問を研究する。

 

朋友知己 ほうゆうちき
よく自分のことを知ってくれている友人のこと。また、よく待遇してくれる人。

 

忘憂之物 ぼうゆうのもの
酒の別名。酒を飲むと憂いを忘れることからいう。

 

朋友有信 ほうゆうゆうしん
友人同士は信頼し合うべきであること。 また、信頼関係が何より大切であるということ。

 

鳳友鸞交 ほうゆうらんこう
男女の情事。(1級)

 

亡羊之嘆 ぼうようのたん
途方にくれて迷うこと。学問の道が多方面にわたって真理を掴むのが難しいことを嘆くこと。

 

亡羊補牢 ぼうようほろう
失敗したあとで、慌てて改善するたとえ。あとのまつり。また、失敗したあとで、すぐに手当てをすれば、災いや過ちを大きくしないですむたとえ。羊が逃げたあとで、その囲いを修繕する意から。

 

蓬莱弱水 ほうらいじゃくすい
非常に大きな隔たりのあるたとえ。人間の理想とする不老不死の薬を産するとされる東方の蓬莱山と、西の弱水との間は隔たること三十万里にも及ぶ。

 

忙裡偸閑 ぼうりとうかん
忙しい中にも暇を見つけて遊ぶこと。

 

方領矩歩 ほうりょうくほ
 きちんとした身なりや態度。儒学者のこと。

 

暴戻恣雎 ぼうれいしき
横暴で残忍な人物の形容。きはめへんにふるとり。(1級)

 

暮雲春樹 ぼうんしゅんじゅ
遠くに離れている友を思う情のこと。

 

母猿断腸 ぼえんだんちょう
大変な悲しみのこと。子猿を殺された悲しみで死んだ母猿を解剖したら腸が切り裂かれていた話から。

 

保革伯仲 ほかくはくちゅう
政党などで、保守と革新のそれぞれの議員の数がほぼ同じであること。また、与党と野党の勢力がほぼ同じ場合にも用いられることがある。

 

北轅適楚 ほくえんてきそ
意志と行動が別の方向を向いていて互いに反していることのたとえ。(1級)

 

撲朔謎離 ぼくさくめいり
男女・雌雄の区別のはっきり分からないこと。

 

墨子泣糸 ぼくしきゅうし
墨子が糸がどんな色にでも染まるのを見て、一旦染められると、もうもどれないと、泣いたと言う。人は習慣や他人の影響で善にも悪にもなるということ。

 

墨子兼愛 ぼくしけんあい
中国戦国時代の墨子が、儒家の差別愛に対して唱えた博愛主義の考え方。

 

墨子薄葬 ぼくしはくそう
墨子は倹約を旨とし死ぬ時は服も着ないという薄葬であるということ。

 

墨子悲糸 ぼくしひし
墨子が糸がどんな色にでも染まるのを見て、一旦染められると、もうもどれないと、泣いたと言う。人は習慣や他人の影響で善にも悪にもなるということ。

 

墨守成規 ぼくしゅせいき
従来の旧弊なやり方を改めようとせずに、かたくなに守ろうとすること。

 

濮上之音 ぼくじょうのおん
国を滅亡に導くほどの下品で淫靡な音楽のこと。

 

北窓三友 ほくそうのさんゆう
琴・詩・酒のこと。白居易の詩が出典。

 

墨翟之守 ぼくてきのまもり (てきは環境依存文字で擢-てへん。)
自分の説などを堅く守って改めないこと。(1級)

 

北轍南轅 ほくてつなんえん
意志と行動が別の方向を向いていて互いに反していることのたとえ。(1級)

 

北斗七星 ほくとしちせい
北の空にひしゃく形に並んでいる7つの星のこと。それを意味する「斗」の名が付けられている。 北斗、北斗星、七つ星、七曜の星とも呼ばれる。

 

墨名儒行 ぼくめいじゅこう
表面は墨家 ぼっか といいながら、実際には儒家の行いをしている意で、表向き吹聴 ふいちょう している主義・主張と実際の行動が違うたとえ。名目は墨家で行動は儒家という意。

 

北面稽首 ほくめんけいしゅ
北側を向いて敬礼すること。臣下の礼。相手に対し、臣下の位置にいて、頭を地面につけて敬礼すること。

 

北門之嘆 ほくもんのたん
仕官しても志を得ることができない嘆き。

 

輔車脣歯 ほしゃしんし
一方がだめになると、他方もだめになってしまうような、お互いに助け合う密接な関係。

 

保守退嬰 ほしゅたいえい
古い習慣に執着して、新しい物事を受け入れようとしないこと。

 

暮色蒼然 ぼしょくそうぜん
夕暮れどきの、徐々にあたりが薄暗くなっていく様子。

 

保泰持盈 ほたいじえい
安らかで満ち足りた状態を維持し続けること。 または、慎重に行動して災いを招かないようにすること。

 

舗張揚厲 ほちょうようれい
敷き広げてほめたたえる。文章を飾る。

 

法華三昧 ほっけざんまい
法華経を通して真理に悟入する方法。

 

墨痕淋漓 ぼっこんりんり
筆で書いたものが、生き生きとしてみずみずしいさま。(1級)

 

没分暁漢 ぼつぶんぎょうかん
ものの道理がわからない男。わからずや。

 

発菩提心 ほつぼだいしん
菩提心を起こすこと。悟りを求めようと決心すること。発心(ほつしん)。

 

没没求活 ぼつぼつきゅうかつ
世にうずもれて、何らのめぼしい功績もあげずに生きながらえる。

 

捕風捉影 ほふうそくえい
何のよりどころもないこと。当てにならないこと。

 

匍匐膝行 ほふくしっこう
両膝を床に付けて摺り足で前に進むこと。 おそれつつしむさま。 高貴な人の前に出る時の振る舞い。(1級)

 

蒲鞭之政 ほべんのせい
寛大な政治を行うこと。蒲鞭とは蒲(がま)で作ったムチのことで、打たれても痛くない意から。

 

蒲鞭之罰 ほべんのばつ
寛大な罰。蒲鞭とは蒲(がま)で作ったムチのことで、打たれても痛くない意から。

 

謨猷籌画 ぼゆうちゅうかく
いろいろと相談をしたり、議論をたたかわせたりして、はかりごとをめぐらすこと。

 

保養鬱散 ほよううっさん
養生して、気晴らしをすること。休養をとり、気を晴らすこと。

 

蒲柳之質 ほりゅうのしつ
からだが弱く病気にかかりやすい体質。

 

賁育之勇 ほんいくのゆう
非常に血気盛んで強いさま。(1級)

 

奔逸絶塵 ほんいつぜつじん
非常に速く走ること。奔佚とも。

 

翻雲覆雨 ほんうんふくう
手を翻せば雲となり、手を覆せば雨となる。てのひらを返すように人情の変わりやすいたとえ。また、信念がなく極めて軽薄なこと。

 

本家本元 ほんけほんもと
いちばんおおもとの家。また一般に、いちばんのおおもと。

 

本地垂迹 ほんじすいじゃく
日本の神は、インドの仏や菩薩本体が人を救うため、神の姿を借りて現れたということ。また、そのように仏教と神道とを融合させた考え方を指す場合もある。(1級)

 

本支百世 ほんしひゃくせい
本家と分家との子孫が長く栄えること。

 

翻邪帰正 ほんじゃきせい
悪い行いをやめて、正しいことをするように改心すること。

 

凡聖一如 ぼんしょういちにょ
凡人も聖人も本性においては平等同一であるということ。

 

翻天覆地 ほんてんふくち
世の中が引っ繰り返るほどの大きな変化。

 

奔南狩北 ほんなんしゅほく
天子が難を避けて、南や北に逃れること。

 

本然之性 ほんねんのせい
すべての人が平等に持っているとされる、天から与えられた自然の性質。本来の性質。

 

奔放自在 ほんぽうじざい
何ものにも束縛されず、思いのままに振る舞うこと。

 

煩悩菩提 ぼんのうぼだい
悟りの障害となる人間の迷いの煩悩も、そのまま悟りにつながるきっかけとなること。煩悩即菩提。

 

奔放肆大 ほんぽうしだい
水勢が激しく、自由自在に流れ広がる。文章の勢いがよくて雄大なこと。

 

奔放不羈 ほんぽうふき
何ものにも拘束されず、思いどおりに振る舞うこと。また、そのさま。(1級)

 

本末転倒 ほんまつてんとう
根本的で重要なこととささいでつまらないことを取り違えること。頻出語。

 

本来面目 ほんらいのめんもく
すべての人がもともと持っている自然のままの心性。

 

本領安堵 ほんりょうあんど
中世、本領の領有権をそのまま幕府や守護が認めたこと。安堵。

 

本領発揮 ほんりょうはっき
持ち前の特色を余すところなく示すこと。