四字熟語

徴羽之操 ちうのそう
正しい音楽のこと。

 
地角天涯 ちかくてんがい
二つの土地がきわめて遠く離れていることのたとえ。また、はるか遠く辺鄙 へんぴ な場所のたとえ。


遅疑逡巡 ちぎしゅんじゅん
ぐずぐずとして、いつまでも疑い、決断せずにためらうこと。頻出語。

 

知己朋友 ちきほうゆう
よく自分のことを知ってくれている友人のこと。また、よく待遇してくれる人。

 

池魚故淵 ちぎょこえん
池の魚は生まれた池を懐かしく思うということから、故郷を懐かしく思うこと。

 

池魚之殃 ちぎょのわざわい
思いがけないことで池の水が汲み出されて魚が死んでしまうように、不慮の災難に巻き込まれるたとえ。なんのかかわりもないのに、とんだ災難を受けること。

 

池魚籠鳥 ちぎょろうちょう
不自由な身の上・生活のこと。また、宮仕えのこと。

 

築室道謀 ちくしつどうぼう
余計な意見ばかり多くてまとまらず、物事がなかなか完成しない、また、結局失敗することのたとえ。

 

竹頭木屑 ちくとうぼくせつ
役に立たないもののたとえ。また、細かなもののたとえ。転じて、つまらないものでも、何かで役に立つかもしれないから粗末にしないこと。廃物利用すること。

 

竹帛之功 ちくはくのこう
名前が歴史に残るような功績のこと

 

竹馬之友 ちくばのとも
幼友達のこと。幼いころ竹馬に乗って、一緒に遊んだ友達の意。

 

竹苞松茂 ちくほうしょうも
新築家庭の落成を祝う語。

 

竹林七賢 ちくりん のしちけん
中国晋代に,世俗を避け,竹林で琴と酒を楽しみ,清談にふけったとされる七人。阮籍・ケイ康・山濤・劉伶・阮咸・向秀・王戎。

 

知行合一 ちこうごういつ
陽明学の命題のひとつ。知識と行為は一体であるということ。本当の知は実践を伴わなければならないということ。

 

治山治水 ちさんちすい
災害が起こるのを防ぐために山や川を整備すること。

 

知(智)者一失 ちしゃのいっしつ
どんなに賢い人にでも失敗や誤りはあるということ。智者とも書く。

 

知(智)者不言 ちしゃふげん
本当に物事を知っている人は、心の中にしまっておいて何も言わないものである。 知らない者に限ってべらべら喋るものだということ。智者とも書く。

 

知(智)者不惑 ちしゃふわく
知者は物事の本質を知り、道理をわきまえているので、事に当たって迷うことがない。智者とも書く。

 

知(智)者楽水 ちしゃらくすい
知恵のある賢い人は、水が流れるように才知を働かせ滞ることがないから、水を好んで楽しむということ。

 

置酒高会 ちしゅこうかい
盛大に酒宴を催すこと。また、酒宴のこと。

 

知(智)小謀大 ちしょうぼうだい
見識が浅いにもかかわらず、大きなことを企てること。 自分の力を考えず、むやみに大きな計略をめぐらすこと。

 

痴心妄想 ちしんもうそう
愚かな気持ちと実現できそうもない想像のこと。

 

置錐之地 ちすいのち
ひどく狭い空間のこと。 錐(きり)を立てるのが精一杯なほど狭い土地という意味から。

 

知崇礼卑 ちすうれいひ
本当の知者は知識を得れば得るほど、他人に対してはへりくだって、礼を尽くすものだということ。

 

知足安分 ちそくあんぶん
高望みをせず、自分の境遇に満足すること。

 

知足不辱 ちそくふじょく
自己の分を知り、それで満足をすれば辱めを受けないということ。

 

致知格物 ちちかくぶつ
物事の道理や本質を深く追求し理解して、知識や学問を深め得ること。格物致知。

 

蟄居屏息 ちっきょへいそく
外出せず家の中で息をひそめて隠れていること。 また、外出を禁止して謹慎させた江戸時代、公家・武士に科した刑の一つ。

 

地平天成 ちへいてんせい
世の中が平穏で、天地が治まること。

 

知(智)謀浅短 ちぼうせんたん
浅はかな策略のこと。 考えが足りないこと。

 

遅暮之嘆 ちぼのたん
年老いていく自身の体を嘆くこと。

 

魑魅魍魎 ちみもうりょう
山の怪物や川の怪物。人に害を与えるさまざまなばけものの総称。また、私欲のために悪だくみをする者のたとえ。頻出語。

 

知(智)目行足 ちもくぎょうそく
悟りを得るためには、知識と修行、どちらも必要なものだということ。

 

着眼大局 ちゃくがんたいきょく
物事を全体的に大きくとらえること。また、広く物事を見て、その要点や本質を見抜くこと。

 

着手成春 ちゃくしゅせいしゅん
ちょっと手を触れただけで瀕死の病人をすぐに治すほどの腕前、優秀な医者の手腕をたたえる意味。

 

忠君愛国 ちゅうくんあいこく
君主に対して忠節を尽くし、国を愛すること。

 

中扃外閉 ちゅうけい がいへい (けいは環境依存文字で戸だれに同-一。)
心の内にも外にも戸締りをし、欲望が外の現れたり、 悪事が内に入り込まないようにすること。

 

忠言逆耳 ちゅうげんぎゃくじ
忠言耳に逆らう。他人からの忠告は聞き入れがたいものだということ。自分にとって為になることがあるとして、あえて聞く態度をもつことが大事。

 

中権後勁 ちゅうけんこうけい
戦略・陣容ともに整っていること。 (1級)

 

中原逐鹿 ちゅうげんちくろく
中原に鹿を逐(お)う。多くの英雄が天子の位を狙って争うこと。または、一つの地位などの目的を狙って競い合うこと。

 

中原之鹿 ちゅうげんのしか
多くの英雄が天子の位を狙って争うこと。または、一つの地位などの目的を狙って競い合うこと。「中原」は中国の黄河中流域のことで、当時の国の中心ということから天下のたとえ、「鹿」は鹿を追いかけることの他に、天子の位のたとえでもあり、猟師が鹿を追いかけることを天下を狙って競い合うことにたとえたもの。

 

知(智)勇兼備 ちゆうけんび
知恵と勇気をあわせもっていること。

 

忠孝一致 ちゅうこういっち
主君に忠節を尽くすことと、親に孝行を尽くすこととが同じであること。また、それらを全うすることができること。

 

抽黄対白 ちゅうこうたいはく
美しい色を巧みに配合すること。また、美しい文章を作ること。

 

中冓之言 ちゅうこうのげん
夫婦や男女が寝室で語り合うこと。

 

昼耕夜誦 ちゅうこうやしょう
昼間は農作業をして、夜は勉強すること。または、貧しい生活をしながらも勉学に励むこと。

 

忠孝両全 ちゅうこうりょうぜん
君主への忠義と両親への孝行のどちらも果たすこと。君主へ忠義を尽くすことと、両親へ孝行することは全く別のものだが、どちらも両立させるという意味。

 

忠魂義胆 ちゅうこんぎたん
忠義を重んじ守る心のこと。

 

鋳山煮海 ちゅうさんしゃかい
山の銅を採掘して銭を鋳、海水を煮て塩を造る意。山海の産物が豊富であること。また、多くの財貨をたくわえるたとえ。自然の資源を開発することに長 た けているたとえにも用いる。ちゅうざん、とも読む。

 

中秋玩月 ちゅうしゅうがんげつ
仲秋の夜に月を見て楽しむ宴会を催すこと。

 

中秋名月 ちゅうしゅうのめいげつ
仲秋陰暦八月十五日の夜の満月のこと。

 

抽薪止沸 ちゅうしんしふつ
物事を根本から解決することのたとえ。

 

誅心之法 ちゅうしんのほう
実際の行為として現れなくても、心の中が正しくなければ、それを処罰するという筆法。 (1級)

 

疇昔之夜 ちゅうせきのよ
昨夜。夕べ。 (1級)

 

昼想夜夢 ちゅうそうやむ
目が覚めている昼に思ったことを、夜に寝て夢見ること。

 

躊躇逡巡 ちゅうちょしゅんじゅん
決心がつかず、ためらってぐずぐずすること。

 

中通外直 ちゅうつうがいちょく
君子の広い心には邪心がなく、行いは正しく、まっすぐなこと。 君子のあり方を説いた言葉。

 

中途半端 ちゅうとはんぱ
始めた物事が完了しないでいること。態度などが徹底せず、どっちつかずの状態であること。また、そのさま。

 

綢繆未雨 ちゅうびゅうみう
前もって準備をしてわざわいを防ぐこと。雨が降る前に小鳥が巣の隙間をつくろい固めることから。 (1級)

 

昼夜兼行 ちゅうやけんこう
昼夜をわかたずに仕事をすること。また、昼も夜も休まず道を急行すること。

 

忠勇義烈 ちゅうゆうぎれつ
忠義の心に厚く、正義感も強いこと。

 

中庸之道 ちゅうようのみち
偏りがなく、過不足のない態度のこと。儒教の中心的な思想とされ、考えや行動が中立であることをいう。

 

中流砥柱 ちゅうりゅうのしちゅう
激動する社会の支えとなる働きをする柱石。

 

仲連蹈海 ちゅうれんとうかい
節操が高く清いこと。 (1級)

 

沖和之気 ちゅうわのき
天地の間の良く調和した気。

 

黜陟幽明 ちゅっちょくゆうめい
正しい基準に従って人材を評価すること。功績のない者をしりぞけ、功績のある者を昇官させること。暗愚な者を退け、賢明な者を登用するということ。(1級)

 

寵愛一身 ちょうあいいっしん
「三千の寵愛一身にあり」と、天下の美女楊貴妃が玄宗皇帝の愛情を一人占めにしたことをいう。

 

長安日辺 ちょうあんにっぺん
遠い場所のたとえ。また、才知に富んでいるたとえ。

 

朝衣朝冠 ちょういちょうかん
朝廷に出仕するときに着る衣服やかんむり。

 

超軼絶塵 ちょういつぜつじん
馬などが群れから抜け出て、非常に軽やかに速く走ること。優れた人物のたとえ。

 

朝雲暮雨 ちょううんぼう
男女が愛し合い、片時も離れていられないほどの深い仲であることのたとえ。男女の情交のことも。

 

朝盈夕虚 ちょうえいせききょ
朝に栄え、夕べには滅びるという意味から。人生のはかないことのたとえ。朝開暮落。

 

張王李趙 ちょうおうりちょう
これといって取り柄の無い平凡な人のこと。一般人のこと。「張」「王」「李」「趙」ともに中国ではごくありふれた姓であることから。

 

懲戒処分 ちょうかいしょぶん
不正に対する懲らしめや戒めの処分。 

 

朝改暮変 ちょうかいぼへん
絶えず変わって定まらないこと。 朝に改め暮れにまた変えることから。朝令暮改(ちょうれいぼかいに同じ。

 

朝開暮落 ちょうかいぼらく
朝開いた花が夕べに散ること。人生のはかないことのたとえ。朝盈夕虚。

 

鳥革翬飛 ちょうかくきひ
宮殿の美しく荘厳な形容。

 

朝過夕改 ちょうかせきかい
自分の過ちをすぐ改めること。また、その改め方の迅速な様子。

 

朝歌夜弦 ちょうかやげん
朝夜の別なく音楽を奏でること。

 

朝観夕覧 ちょうかんせきらん
朝な夕なに見ること。絵画などを愛玩 あいがん することをいう。

 

張冠李戴 ちょうかんりたい
張の帽子を李にかぶせる。相手や対象を誤る。ちぐはぐなことをする。

 

重煕累洽 ちょうきるいこう
光明を重ねて広く恩恵が行き渡ること。代々の天子がみな立派で太平がうちつづくこと。 


長頸烏喙 ちょうけいうかい
首が長く口がとがっている人相。越王勾践の人相。忍耐強く苦労をともにすることができるが、残忍で欲深く疑いの念が強くて、安楽を共にすることができない性質をいう。

 

重見天日 ちょうけんてんじつ
暗く苦しい状況から解放されて以前の明るい状態に戻ること。

 

朝憲紊乱 ちょうけんびんらん
国家のおきてが乱れること。政府の転覆など、国家の基本的統治組織を不法に破壊すること。この目的でなされる暴動が内乱罪となる。

 

懲羮吹膾 ちょうこうすいかい
一度失敗に懲りて、必要以上に用心深くなりすぎること。

 

長江天塹 ちょうこうてんざん
長江は天然の塹壕だということ。

 

朝耕暮耘 ちょうこうぼうん
農耕に精を出すこと。

 

鳥語花香 ちょうごかこう
春の風物や情景のこと。鳥の鳴き声と花の香りの意から。

 

兆載永劫 ちょうさいようごう
兆・載は非常に大きな数のこと。法蔵菩薩が本願を成就するために修行された、非常に長い時間のこと。

 

朝三暮四 ちょうさんぼし
目先の違いにとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないこと。また、言葉巧みに人を欺くこと。転じて、変わりやすく一定しないことや生計の意味でも使われる。頻出語。

 

朝参暮請 ちょうさんぼしん
禅の修行を熱心にするさま。修行者が、朝から晩まで師のもとに参じ教えを請うこと。

 

張三李四 ちょうさんりし
ありふれた平凡なつまらない人のたとえ。張氏の三男と李氏の四男の意。張も李も中国ではありふれた非常に多い姓であることから。

 

彫残零落 ちょうざんれいらく
草木がしぼむこと。

 

朝四暮三 ちょうしぼうさん
結果は同じなのに表面的な利害にとらわれることや、そのようにしてだますこと。
 
長者三代 ちょうじゃさんだい
苦労して財産を蓄えても,子は遺風を受けてよく守るが,孫はぜいたくになり浪費して家を傾けるから,長者の家も三代までしか続かない,ということ。

 

長袖善舞 ちょうしゅうぜんぶ
長い袖の衣をまとった人のほうが、上手に舞を舞うことが出来る、ということから事前に充分な準備がなされていれば成功しやすいということ。

 

朝種暮穫 ちょうしゅぼかく
朝に作物を植えて、暮れには収穫すること。期間の短いことから、方針が定まらないことをたとえる。また、慌ただしいさま。

 

鳥尽弓蔵 ちょうじんきゅうぞう
目的が達せられた後には、それまで重用されていた者が捨てられるということのたとえ。鳥を射尽くしてしまうと、不必要となった弓がしまわれてしまうという意から。

 

超塵出俗 ちょうじんしゅつぞく
俗世間をはるかにこえていること。

 

長身痩躯 ちょうしんそうく
背が高く体つきがやせていること。

 

朝真暮偽 ちょうしんぼぎ
真実とうその定めがたいことのたとえ。朝と夕で真実とうそが入れかわる意。

 

朝秦暮楚 ちょうしんぼそ
ふらふらして住所が定まらず、流浪するたとえ。また、主義・主張が一貫していないたとえ。

 

彫心鏤骨 ちょうしんるこつ
心に彫りつけ骨に刻み込む意で、非常に苦心して詩文などを作り上げること。また、単に身を削るような苦労をすること。ろうこつ、とも読む。

 

長生久視 ちょうせいきゅうし
長生きをすること。

 

長生不死 ちょうせいふし
長生きして死なないこと。

 

朝齏暮塩 ちょうせいぼえん
極貧のたとえ。

 

朝成暮毀 ちょうせいぼき
建物などの造営が盛んなことのたとえ。

 

朝生暮死 ちょうせいぼし
生命のきわめて短いこと。人生のはかないことのたとえ。かげろうの類などが朝に生まれて夕べには死ぬことから。

 

朝穿暮塞 ちょうせんぼそく
建築、造営が頻繁であることのたとえ。朝に穴を空けたと思えば、その日の夕方にはもう塞いでしまうこと。

 

長短之説 ちょうたんのせつ
話を短くも長くもできること。

 

冢中枯骨 ちょうちゅうここつ
死んだ人。また、無能で取り柄の無い人をあざけっていう語。

彫虫篆刻 ちょうちゅうてんこく
小さな虫の形や篆書を彫刻するように、文章の字句を美しく飾り立てること。また、字句だけを飾ったり、細かな技巧だけにこだわること。
 
喋喋喃喃 ちょうちょうなんなん
小声で親しげに話し合うさま。また、男女がむつまじく語り合うさま。

 

丁丁発止 ちょうちょうはっし
激しく議論し合うさま。また、刀などで激しく音を立てて打ち合うさま。打打発矢とも。

 

朝朝暮暮 ちょうちょうぼぼ
毎朝毎晩。朝な夕な。いつもいつも。

 

長汀曲浦 ちょうていきょくほ
長く続くみぎわと曲がりくねった入り江。曲がりくねって続いている海辺。海岸線がはるかかなたまで続いているようす。

 

糶糴斂散 ちょうてきれんさん
豊作の年には、政府が米を買い上げ、凶作の年には安く売ること。 (1級)

 

頂天立地 ちょうてんりっち
独り立ちして他人には頼らないこと。独立の気概をいう。

 

張眉怒目 ちょうびどもく
眉を吊り上げて、目を怒らせた、荒々しい形相。

 

凋氷画脂 ちょうひょうがし
氷に彫刻し、油に絵を描く意で、努力しても効果のないこと。労力が無駄に終わることのたとえ。「かくし」とも読む。

 

嘲風哢月 ちょうふうろうげつ
風や月を題材にして詩歌を作ること。弄月とも書く。(1級)

 

朝不謀夕 ちょうふぼうせき
目前の事態に、夕方にはどうなっているかわからない状態。事情が切迫していて先のことまで考える余裕がないこと。

 

雕文刻鏤 ちょうぶんこくる
文章中の字や句を美しく飾ること。

 

朝聞夕死 ちょうぶんせきし
朝に道を聞かば夕に死すとも可なり。朝に道を聞くことができれば、その日の夕方に死んでも後悔しない。真理を求める尊さをいう。

 

長鞭馬腹 ちょうべんばふく
「長鞭馬腹に及ばず」の略。鞭がどれだけ長くとも、馬の腹には届かない。勢力がどれだけ強大であっても、運命や天の意思には逆らえないものだということ。


長命富貴 ちょうめいふうき
長寿で財産があり、しかも身分が高いこと。

 

鳥面鵠形 ちょうめんこくけい
飢えの為に酷く痩せ衰えているさま。

 

長目飛耳 ちょうもくひじ
昔のことや遠くのことを見たり聞いたりすること。転じて、見聞を広めるための書物。

 

頂門一針 ちょうもん(の)いっしん
人の急所をついて強く戒めること。また、急所を押さえた教訓。

 

頂門金椎 ちょうもんのきんつい
頭上を鉄のつちで打つの意味。痛切な戒めを与えること。

 

長夜之飲 ちょうやのいん
夜通し酒を飲み、夜が明けても飲み続け 何日にもわたって開かれる酒宴のこと。

 

朝有紅顔 ちょうゆうこうがん
朝に紅顔ありて、夕べには白骨となれる身。人生は無常ではかないものであること。

 

長幼之序 ちょうようのじょ
年長者と年少者の、家庭及び社会上における位置の順序。

 

朝蠅暮蚊 ちょうようぼぶん
とるに足りない小人物がはびこることのたとえ。

 

重卵之危 ちょうらんのき ちょうらんのあやうき
積み重ねた卵が今にも崩れそうだという危険。

 

雕梁画棟 ちょうりょうがとう
ぜいたくで華やかな建物のこと。立派で芸術性の高い建物。

 

跳梁跋扈 ちょうりょうばっこ
悪者などがはびこり、かって気ままに振舞うこと。頻出語。

 

朝令暮改 ちょうれいぼかい
朝に政令を下して夕方それを改めかえること。命令や方針がたえず改められてあてに 
ならないこと。朝改暮変。頻出語。

 

凋零磨滅 ちょうれいまめつ
文物などが滅びてなくなること。

 

直往邁進 ちょくおうまいしん
ためらわずに突き進むこと。

 

直躬証父 ちょくきゅうしょうふ
人情に欠けた正直さのこと。
 
直言極諫 ちょくげんきょっかん
思うことを遠慮なく言い、厳しくいさめること。

 

直言骨鯁 ちょくげんこっこう
遠慮しないで直言し、意志強固で人に屈しないこと。

 

直情径行 ちょくじょうけいこう
相手のおもわくや周囲の事情など気にせず、自分の思った通り行動すること。

 

直截簡明 ちょくせつかんめい
くどくどしなくてさっぱりしていること。

 

佇思停機 ちょしていき
しばらくの間そこに立ち止まり、あれこれ思い悩み、心の働きをやめてしまうこと。

 

豬突豨勇 ちょとつきゆう
向こう見ずに突進する勇気。また,その勇士。猪勇。いのししむしゃ。

 

猪突猛進 ちょとつもうしん
むこう見ずに猛然と突き進むこと。頻出語。

 

樗櫟散木 ちょれきさんぼく
役に立たない人やもの。

 

樗櫟之材 ちょれきのざい
役に立たない人やもの。

 

樗櫟庸材 ちょれきようざい
役に立たない人やもの。

 

治乱興亡 ちらんこうぼう
世の中が治まって盛んになることと、乱れて衰えること。

 

知(智)略縦横 ちりゃくじゅうおう
知恵を働かせて計略をめぐらして自由自在に振る舞うこと。

 

沈鬱頓挫 ちんうつとんざ
詩文の風格が高く内容が深くて文章中の辞句の意味がすらすらとおらず、滞ること。

 

枕戈寝甲 ちんかしんこう
戦いの準備を怠らないこと。

 

枕戈待旦 ちんかたいたん
戦いの準備を怠らないこと。

 

沈魚落雁 ちんぎょらくがん
魚や雁 がん も恥じらって、身を隠すほどの美人。

 

椿萱並茂 ちんけんへいも
父母がともに健在なことのたとえ。

 

陳蔡之厄 ちんさいのやく
旅の途中で災難に会うたとえ。(1級)

 

沈思凝想 ちんしぎょうそう
雑念を払って物事を深く考え、静かに想念をこらすこと。

 

沈思黙考 ちんしもっこう
黙ってじっくりと深く物事を考え込むこと。頻出語。

 

陳勝呉広 ちんしょうごこう
物事のさきがけをすること。また、その人。始皇帝崩後のB.C.209年、陳勝と呉広が秦の支配に対して農民反乱を起こした事案から。

 

陳詞濫調 ちんしらんちょう
ありふれてつまらない言葉を連ね、まとまりを欠いたぶんしょうや演説のこと。

 

沈着痛快 ちんちゃくつうかい
落ち着きがあり、さっぱりとしていて心地よいこと。沈著とも書く。

 

沈博絶麗 ちんぱくぜつれい
奥深くかつ広く、このうえもなく美しいさま。すぐれた文章の形容として使われる。

 

珍味佳肴 ちんみかこう
めったに食べられない、たいへんおいしいごちそう。嘉肴とも書く。

 

沈黙寡言 ちんもくかげん
無口なこと。落ち着いていて言葉数が少ないこと。

 

珍問珍答 ちんもんちんとう
的外れの珍妙な質問や解答。

 

枕流漱石 ちんりゅうそうせき
強情で負け惜しみの強いこと。