美意延年 びいえんねん
心配事もなく楽しい心のまま生きれば、自然と長生きできるということ。
贔屓偏頗 ひいきへんぱ
えこひいき。
靡衣偸食 びいとうしょく (とうは正しくは環境依存文字で女偏に兪。)
美しい着物を好んで一時の食を貪って将来のことを考えないこと。(1級)
皮開肉綻 ひかいにくたん
特に拷問や刑罰を受けた結果に使われ、皮膚が破れ開いて、肉が裂けるという意味から、酷い怪我の様子。
被害妄想 ひがいもうそう
自分が他人から危害を加えられる,苦しめられる,責められるというような被害を思い込む妄想。
悲歌慷慨 ひかこうがい
悲しげに歌い、世を憤り嘆くこと。社会の乱れや自分の不運などを、憤り嘆くこと。壮烈な気概のたとえ。(1級)
被褐懐玉 ひかつかいぎょく
うわべは粗末だが、内にはすぐれた徳を備えているたとえ。すぐれた才能を表に現さず、包み隠しているたとえ。うわべは粗末な服を着ていながら、ふところに玉を隠している意から。
飛花落葉 ひからくよう
絶えず移り変わるこの世の、無常なことのたとえ。春に咲く花も風に吹かれて散り、青葉もやがて枯れ落ちる意から。
眉間一尺 びかんいっしゃく
眉の間が広い、賢人の相とされる。
媚眼秋波 びがんしゅうは
美人の艶かしい色目や流し目のこと。(1級)
悲歓離合 ひかんりごう
出会いや別れなどのこの世の中でのさまざまな体験とそのときの心情のこと。
悲喜交交 ひきこもごも
悲しみと喜びを、代わる代わる味わうこと。また、悲しみと喜びが入り交じっていること。
卑躬屈節 ひきゅうくっせつ
自分の信念や持論を無理に変えて、人にこびへつらうこと。(1級)
匪躬之節 ひきゅうのせつ
自分自身の損得は考慮に入れず、帝王の事業に一身を捧げる忠誠心。(1級)
卑怯千万 ひきょうせんばん
行動や考えなどが、非常にずるくていやしいこと。
披荊斬棘 ひけいざんきょく
大きな困難を克服しながら進むたとえ。いばらを切り開いて進む意。(1級)
被堅執鋭 ひけんしつえい
堅固なよろいを身にまとい、鋭利な武器を持つこと。多く将軍が自ら前線で敵に当たる意に用いられた。しゅうえい、とも。
比肩随踵 ひけんずいしょう
次々に続いて絶え間のないさま。多くの人があとからあとへと続くさま。(1級)
微言大義 びげんたいぎ
簡潔な言葉の中に、深い意味や道理が含まれていること。微妙な表現の中に含まれた奥深い道理。
彼此安康 ひしあんこう
あの国もこの国も安らかに治まる。
飛耳長目 ひじちょうもく
物事の観察に鋭敏で、見聞が広く精通していること。観察力や情報の収集力があり、物事に通じていること。
美酒佳肴 びしゅかこう
おいしい酒と、うまいさかな。非常においしいごちそうのこと。
美須豪眉 びしゅごうび
立派でたくましい男性の容姿を言い表す言葉。
非常手段 ひじょうしゅだん
非常の場合にやむなく使う手段。
悲傷憔悴 ひしょうしょうすい
酷く悲しんで苦しみやつれること。
非常之行 ひじょうのおこない
常人と違った、りっぱな行い。
非常之功 ひじょうのこう
とてつもなくすごい功績のこと。
非常之人 ひじょうのひと
普通の人よりすぐれた人。特別な人。
飛絮漂花 ひじょひょうか
特に遊女などに身を落とすことをいい、女性がつらい境遇で、特に見込みもないまま苦労すること。(1級)
美辞麗句 びじれいく
巧みに美しく飾った言葉。うわべだけ飾った内容の乏しい、また真実味のない言葉の意。
美人薄命 びじんはくめい
美しい人は、とかく病弱であったり、数奇な運命にもてあそばれたりして、短命な者が多いということ。
披星戴月 ひせいたいげつ
早朝から深夜まで、懸命に働くことのたとえ。
尾生之信 びせいのしん
いったん交わした約束は固く守ること。また、融通がきかず、ばか正直なこと。
匪石之心 ひせきのこころ
自分の信念を堅く守り、決して揺らぐことのない心のこと。
飛雪千里 ひせつせんり
非常に激しく吹雪く様子のこと。 雪が千里先まで飛んでいくという意味。
皮相浅薄 ひそうせんぱく
物事の見方や考え方がうわべだけで、浅く不十分なさま。
悲壮淋漓 ひそうりんり
哀しく、痛ましい中にも、盛んな意気を失わない様子。(1級)
肥大蕃息 ひだいはんそく
肥え太って大きくなり活発に増えること。
尾大不掉 びだいふとう
組織の下部が肥大化して,組織が機能しない。(1級)
左鮃右鰈 ひだりひらめみぎかれい
鮃と鰈の見分け方をいったもので、体の左側に両目が付いているのが鮃で、右側に付いているのは鰈であるということ。
秘中之秘 ひちゅうのひ
秘密のなかで、特別な秘密のこと。
必求壟断 ひっきゅうろうだん
利益を独り占めすること。また商人が常に利益の独占を図ろうとして巧みに行動すること。
畢竟寂滅 ひっきょうじゃくめつ
煩悩を滅した究極的なさとりの境地。
筆耕硯田 ひっこうけんでん
文筆で暮らしを立てること。文章を書くことで生活すること。
筆削褒貶 ひっさくほうへん
書き加えるべきところは加え、削るべきところは削ること。 褒めるべきところは褒め、批判すべきところは批判すること。批評の態度が公正で厳しいこと。(1級)
筆端風雨 ひったんふうう
詩文などを作る筆の運びが、風雨が速やかに走り去るように早いこと。
筆誅墨伐 ひっちゅうぼくばつ
他人の罪悪を新聞・雑誌などに書き立てて責めること。
匹夫之勇 ひっぷのゆう
血気にはやるばかりで、思慮分別のない勇気。
匹夫匹婦 ひっぷひっぷ
身分の低い男と女。また、教養がなく、道理をわきまえない者たちのこと。
筆墨硯紙 ひつぼくけんし
中国文人の文房趣味のひとつで筆墨硯紙の四つを差す。文房四宝。文房四友。
筆力扛鼎 ひつりょくこうてい
筆の力が鼎を持ち上げるほどに強い。文章の勢いが強いこと。(1級)
篳路藍縷 ひつろらんる
芝で作った粗末な車と、ぼろぼろの着物の意。貧しく低い身分から、努力して困難を乗り越え、事業を始めること。。または、無駄遣いをしないように、常に気に留めて生活すること。(1級)
一声千両 ひとこえせんりょう
一声に千両の値打ちがあること。歌舞伎役者の台詞(せりふ)回しなどについていう。
一越縮緬 ひとこしちりめん
右撚り糸と左撚り糸を1本おきに緯糸に用いて、交互に織り込んだ縮緬。
人之安宅 ひとのあんたく
仁徳。仁徳のある人には危害を加える人がいないから、仁徳は人が安心していられる所だという意味。
人身御供 ひとみごくう
いけにえとして神に供える、人の体。相手の欲望を満たすために犠牲になる人。
一目十行 ひとめじゅうぎょう
書物などを速く読む力がすぐれていることのたとえ。一目見ただけで、すぐに十行分を読むことができる意から。
一人芝居 ひとりしばい
一人で数人の役を演じ分けて芝居を見せるもの。相手がないのに、自分の思い込みだけでいろいろな言動をとること。
一人相撲 ひとりずもう
一人で勝手に相撲を取る滑稽さのこと。
一人天下 ひとりでんか
天下を取ったように、自分だけで、思うようにすること。ひとりてんか。
飛兎竜文 ひとりゅうぶん
才能のあるすぐれた子供のこと。竜はりょう、文はもんとも読む。
非難囂囂 ひなんごうごう
大勢の人が激しく非難すること。(1級)
肥肉厚酒 ひにくこうしゅ
ぜいたくな食べ物と酒。肥えてたいへん美味な肉と、上等なうまい酒。
髀肉之嘆 ひにくのたん
実力・手腕を発揮する機会に恵まれないのを嘆くこと。むなしく日々を過ごすことの嘆き。。「髀」は「脾」、「嘆」は「歎」とも書く。(1級)
日下開山 ひのしたかいさん
武芸・相撲などで、天下無敵の者。
罷買同盟 ひばいどうめい
人々が団結して、物を買うことを拒否すること。ボイコット。
肥馬軽裘 ひばけいきゅう
非常に富貴なさま。また、富貴な人の外出のときの装い。転じて、富貴の人。軽くて美しい皮ごろもと肥えた立派な馬の意から。(1級)
被髪纓冠 ひはつえいかん
非常に急いでいること。たいへん急いで行動すること。(1級)
被髪左衽 ひはつさじん
文明がないような地域にある野蛮な風習のこと。(1級)
被髪文身 ひはつぶんしん
異民族の野蛮な風俗のこと。
被髪佯狂 ひはつようきょう
髪を振り乱して、気がふれた人のふりをすること。(1級)
麋沸蟻動 びふつぎどう
民衆が騒ぎ乱れ、世の中の秩序が混乱していること。
皮膚之見 ひふのけん
部分だけを見て、本質を捉えようとしない浅はかな考えのこと。
悲憤慷慨 ひふんこうがい
運命や社会の不正などを憤って、悲しみ嘆くこと。(1級)頻出語。
誹謗中傷 ひぼうちゅうしょう
他人を罵る事、もしくは根拠ない悪口や嫌がらせを行う行為。頻出語。
微妙玄通 びみょうげんつう
緻密 ちみつ で奥深く、すべてに通じていること。真理を体得した者の様子をいう語。
眉目秀麗 びもくしゅうれい
容貌 ようぼう がすぐれ、たいへん美しいさま。男性に用いる語。
眉目清秀 びもくせいしゅう
容姿が清らかで秀でている様。
百依百順 ひゃくいひゃくじゅん
何でも人の言いなりになること。
百載無窮 ひゃくさいむきゅう
永久きわまりなく無限なこと。天地は永遠に不変きわまりないこと。
百尺竿頭 ひゃくしゃくかんとう
すでに頂点に達しているけれども,さらに一歩をすすめる。十分言葉を尽くしている上に,さらに一歩すすめて説く。
百舎重繭 ひゃくしゃちょうけん
さまざまな困難を乗り越えて遠路を行くこと。(1級)
百術千慮 ひゃくじゅつせんりょ
さまざまな方法や手段を探り、しっかりと注意深く考えること。
百姓一揆 ひゃくしょういっき
江戸時代、農民が領主・代官の悪政や過重な年貢に対して集団で反抗した運動。暴動・強訴(ごうそ)・越訴(おっそ)・逃散(ちょうさん)・打ち毀(こわ)しなど種々の形をとった。(1級)
百縦千随 ひゃくしょうせんずい
相手にどんなわがままを言われても聞き入れること。または、自分の思い通りになること。
百世之師 ひゃくせいのし
後世までずっと師として尊敬され続ける人のこと。
百世之利 ひゃくせいのり
永遠に利益を得続けること。永久の利益のこと。
百世不磨 ひゃくせいふま
永久に消えずに残ること。不朽。いつまでも消滅しないこと。
百折不撓 ひゃくせつふとう
何度失敗しても志を曲げないこと。 百折は何度も失敗すること。(1級)
百川帰海 ひゃくせんきかい
多くの離ればなれになっているものが、一か所に集まること。また、人心や大勢が向かうところ。多くの人々の気持ち・考えが一致すること。
百戦百勝 ひゃくせんひゃくしょう
どんな戦いにも、戦えば必ず勝つこと。戦うたびに勝つこと。
百戦錬磨 ひゃくせんれんま
数々の実戦で鍛えられること。また、多くの経験を積んでいること。練磨とも。頻出語。
百代過客 ひゃくだいのかかく
永遠に旅を続ける旅人。月日、時間のこと。はくたいとも。
百鍛千練 ひゃくたんせんれん
詩文の字句を、推敲 すいこう に推敲を重ねること。百回も千回も苦心して詩文の字句を練りに練る意。
百端待挙 ひゃくたんたいきょ
多くのやるべき事柄が実施されるのを待っていること。
百度更張 ひゃくどこうちょう
あらゆる制度や規則が改まり変わる。
百二山河 ひゃくにのさんが
きわめて堅固な要塞、とりでのこと。元中国秦の要塞が堅固であったことをいう。二で百に対抗できるの意。
百人百様 ひゃくにんひゃくよう
人は、めいめいがそれぞれ違った考え方ややり方をするということ。百人いれば、百種類のありさま・すがた・かたちがあるという意。
百年河清 ひゃくねんかせい
百年河清を俟(ま)つ。常に濁っている黄河の澄むのを待つ。どんなに長い間待っても望みが叶わないこと。あてもないのにいつまでも待つこと。
百年之業 ひゃくねんのぎょう
後々までの仕事。また、古くから伝わった仕事。
百年之柄 ひゃくねんのへい
後々のことまで考えに入れた権柄・政柄のこと。または長期間、政権を保とうと画策すること。
百年大計 ひゃくねん のたいけい
長い将来を考えての大きな計画。
百八煩悩 ひゃくはちぼんのう
人間の心身を悩まし迷わせる煩悩。数の多いことを百八と示したもの。
百福荘厳 ひゃくふくしょうごん
100の福徳によって飾られた仏の三十二相。一つ一つが100の福徳を積んだ結果であることからいう。ひゃっぷくしょうごん。
百聞一見 ひゃくぶんいっけん
百聞は一見にしかず。人の話を何回も聞くより、自分の目で確かめるほうがよく分かるということ。
百味飲食 ひゃくみのおんじき
数々の珍味・美味よりなる飲食物。人の死後49日間、霊に供えるさまざまの供物。
百黙一言 ひゃくもくいちげん
普段は黙っている人が、ここという時に言う、一言がとても本質をついているということ。
百薬之長 ひゃくやくのちょう
酒のこと。 どんな薬よりもよく効く薬として酒をほめていうことば。
百様玲瓏 ひゃくようれいろう
さまざまな種類の美しさ。(1級)
百里之才 ひゃくりのさい
一県を治める程度の才能。 大きな才能がないという。
百里之命 ひゃくりのめい
一国の命運。
百伶百利 ひゃくれいひゃくり
非常に賢く利口なこと。
百錬成鋼 ひゃくれんせいこう
いくたびも心身を鍛錬することによって、はじめて立派な人物になるのだということ。また、意志などが強固なことのたとえ。
百花斉放 ひゃっかせいほう
学問・科学・文化・芸術活動などが、自由にまた活発に行われること。いろいろな花が一斉に咲き開く意から。
百家争鳴 ひゃっかそうめい
いろいろな立場にある人が自由に議論をたたかわせること。多くの学者や専門家が何の遠慮もなく、自由に自説を発表し、活発に論争し合うこと。頻出語。
百下百全 ひゃっかひゃくぜん
まったく完全であること。百のうち一つも欠けることがなく、完全なこと。万全。
百花繚乱 ひゃっかりょうらん
いろいろの花が咲き乱れること。転じて、秀でた人物が多く出て、すぐれた立派な業績が一時期にたくさん現れること。(1級)頻出語。
百鬼夜行 ひゃっきやぎょう・ひゃっきやこう
悪人どもが時を得て、勝手に振る舞うこと。また、多くの人が怪しく醜い行為をすること。頻出語。
百挙百捷 ひゃっきょひゃくしょう
どんなことも、やればやっただけうまくいくこと。
百挙百全 ひゃっきょひゃくぜん
行う物事がすべてうまくいくこと。
百計経営 ひゃっけいけいえい
いろいろと思案して、工夫や手段を尽くすこと。
百工五種 ひゃっこうごしゅ
もろもろの職工と五穀の種子。
百孔千瘡 ひゃっこうせんそう
短所や欠点がたくさん見られること。(1級)
百古不磨 ひゃっこふま
ずっと後の世まで滅びずに残ること。
百発百中 ひゃっぱつひゃくちゅう
発射した弾丸や矢などがすべて命中すること。転じて、予想した計画やねらいがすべて当たること。
百福荘厳 ひゃっぷくしょうごん
100の福徳によって飾られた仏の三十二相。一つ一つが100の福徳を積んだ結果であることからいう。ひゃくふくしょうごん。
百歩穿楊 ひゃっぽせんよう
弓術や射撃の技術が優れていること。考えや予想が的中すること。
謬悠之節 びゅうゆうのせつ
でたらめでとりとめない考え方のこと。
氷甌雪椀 ひょうおうせつわん
氷のかめ、雪のわん。転じて雪や氷のように清らかで上品な文具のこと。 また、それらを用いて詩文を書写すること。(1級)
氷肌玉骨 ひょうきぎょっこつ
美しい女性のこと。また、梅の花をいう。「氷肌」は氷のように清らかな肌。また、寒中に白い花を開くことから梅の花。「玉骨」は高潔なようすの意。
表敬訪問 ひょうけいほうもん
相手に敬意を表すための訪問のこと。
氷壷秋月 ひょうこしゅうげつ
心が清らかで、澄んでいることのたとえ。
飄忽震蕩 ひょうこつしんとう
素早く揺り動かすこと。震盪とも。(1級)
猫虎類狗 びょうこるいく
絵の素質のない者が虎を描いても、 犬の絵になってしまう。 下手な物まねのたとえ。
氷姿玉骨 ひょうしぎょっこつ
梅の形容。
氷姿雪魄 ひょうしせっぱく
氷のように凛とした姿で、雪のように穢れのない魂。 有徳高潔な人物、または、梅の花の形容。
剽疾軽悍 ひょうしつけいかん
行動がすばやく、そして猛々しいこと。(1級)
氷消瓦解 ひょうしょうがかい
氷がとけてなくなるように、まるで跡形なく消え去ること。
庇葉傷枝 ひようしょうし
葉を保護しておきながら、枝のほうを傷つけてしまうこと。転じて、末節にこだわり、本質的なことをだいなしにするたとえ。わずかな欠点を通そうとして、かえって全体をだめにするたとえ。
豹死留皮 ひょうしりゅうひ
人は死して名を留め,豹は死して皮を留む。人はこの世に生まれて立派な仕事をし,死んだ後には名を永久にとどめる。
標新立異 ひょうしんりつい
伝統からはずれたもの、新しいものを求めること。新しい主張を唱え、異なった意見を表明する。
飛鷹走狗 ひようそうく
たかを飛ばし、犬を走らせる意で、狩りをすること。
猫鼠同眠 びょうそどうみん
上や下の者がかばい合って悪事を働くこと。悪人を捕まえる者と悪人とが結託して悪事を働くこと。
氷炭相愛 ひょうたんそうあい
氷と炭という性質の全く異なるもの同志が、互いにその特性を活かしてお互いに助け合うということ。氷と炭が一緒になった時、炭火は氷を解かして水となり、その水が炭火を消して燃えつきるのを止めることで、お互いにその本来の姿にもどしてくれるということから、友人同志が互いの特性を生かして助け合い戒め合うたとえ。また対義語で、性質が反対で調和・一致することがないことを「氷炭相容(あいい)れず」という。
廟堂之器 びょうどうのき
朝廷で大政治家として立つことのできる才能。
漂蕩奔逸 ひょうとうほんいつ
当てもなく走り回ること。
病入膏肓 びょうにゅうこうこう
やまいこうこうに入る。病気が非常に重くなって治療のしようがない、治る見込みが全くないこと。転じて、事態が取り返しのつかないところまで悪化すること。(1級)
飛揚跋扈 ひようばっこ
思うままにのさばり振る舞うこと。また、臣下が権威をほしいままにして君主をしのぐたとえ。(1級)
摽末之功 ひょうまつのこう (ひょうは環境依存文字でてへんに票。)
ほんのわずかな功績のこと。(1級)
飄飄踉踉 ひょうひょうろうろう
目的もなくふらふらと歩くさま。
表裏一体 ひょうりいったい
二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。
比翼連理 ひよくれんり
男女の情愛の、深くむつまじいことのたとえ。相思相愛の仲。夫婦仲のむつまじいたとえ。頻出語。
跛立箕坐 ひりゅうきざ
片足で立ってみたり、両足をなげだして座ったりすることで、非常に無作法なさま。(1級)
飛竜乗雲 ひりゅうじょううん ひりょうじょううん
英雄が時に乗じて、勢いを得ること。
皮裏陽秋 ひりようしゅう
心の中で是非善悪を判断し、それを表面に表さないこと。
非礼之礼 ひれいのれい
本当の礼にかなっていない、表面だけの礼。
疲労困憊 ひろうこんぱい
ひどくつかれて苦しむこと。つかれはてること。疲れきってしまうこと。(1級)
麋鹿之姿 びろくのすがた
大鹿と鹿。田舎っぽく品がない容姿のこと。
非驢非馬 ひろひば
主体性がなくどっちつかずであること。驢馬(ろば)でも馬でもない意から。
貧窮福田 びんぐうふくでん
貧苦の人を慈む善行。
牝鶏晨鳴 ひんけいしんめい
牝鶏晨(あした)に鳴く、とも読む。めすの鶏が鳴いてあさを告げること。婦人が勢力をふるうのは災いを作るというたとえ。
牝鶏之晨 ひんけいのしん
めんどりが鳴いて朝を知らせる。女が権勢を振るうたとえ。国や家が衰える前兆とされる。(1級)
牝鶏牡鳴 ひんけいぼめい
婦人が力を持つたとえ。
品行方正 ひんこうほうせい
心や行いが正しく立派なさま。
貧者一灯 ひんじゃのいっとう
貧しい者が苦しい生活から出費して神仏に供える、真心のこもった一つの灯 明。たとえわずかでも、心のこもった行為こそ尊いということ。
品性高潔 ひんせいこうけつ
人柄や性格が気高く清らかなこと。
牝馬之貞 ひんばのてい
柔順な徳によって、よく事に耐えて成功すること。
貧富貴賤 ひんぷきせん
身分や階級の高い人と低い人、経済的に貧しい人と裕福な人。それら全ての人のこと。(1級)
牝牡驪黄 ひんぼりこう
物事の外見に惑わされることなく本質を見抜くことこそ大切だということ。(1級)