四字熟語

二河白道 にがびゃくどう
極楽浄土に往生したいと願う人の入信から往生に至る道筋のたとえ。

 

肉山脯林 にくざんほりん
宴会などが、ぜいたくをきわめていることのたとえ。(1級)

 

肉食妻帯 にくじきさいたい

僧侶が肉を食べ、妻をめとること。

 

肉袒牽羊 にくたんけんよう
降伏して臣下となることをこいねがうこと。上半身裸になって羊をひく形式。(1級)

 

肉袒負荊 にくたんふけい
上半身を脱いで裸になり、罪人を罰するための荊の鞭を背負い、自ら罰してほしいと心から謝罪すること。(1級)

 

二者選一  にしゃせんいつ
二つのうち、どちらか一つを選ぶこと。

 

二者択一 にしゃたくいつ
二つの事物のいずれか一方だけを選ぶこと。

 

二十四史  にじゅうしし
中国の正史の総称。史記・漢書・後漢書(三史)・三国志(四史)・晉書・宋書・南斉書・梁書・陳書・後魏書・北斉書・周書・隋書・南史・北史・唐書・五代史(十七史)・遼史・金史・宋史・元史(二十一史)・明史(二十二史)・旧唐書・旧五代史(二十四史)。新元史を加えて二十五史という。

 

二重人格  にじゅうじんかく
一人の人間が全く異なった二つの人格を持っていること。両人格は、交互に活動するが、互いに連絡はない。転じて、場面や状況によって人間性の変わること。また、善悪二面を併せ持つ人柄。

 

二姓之好 にせいのよしみ
結婚すること。 または、結婚・婚約した夫の家と妻の家との親しい交際のこと。 昔の中国では同じ姓をもつ者同士は結婚できないという風習があったことから。

 

二束三文 にそくさんもん
数が多くても値段が非常に安いこと。捨て売りの値段。二足三文とも。頻出語。


日月星辰  にちげつせいしん
太陽と月と星。

 

日常坐臥 にちじょうざが
寝ているときも座っているときも。ふだん、いつでも。座臥とも。

 

日常茶飯 にちじょうさはん
日々のありふれたこと。いつものことで特に取り上げるまでもないもの。毎日の食事の意から。頻出語。

 

日暮道遠  にちぼどうえん
日暮れて、道遠し。多忙のたとえ。年老いたのにしなければならないことが残っていること。

 

日陵月替 にちりょうげったい
月日が経つにつれて少しずつ衰えていくこと。

 

日居月諸 にっきょげっしょ
君臣、君主とその夫人、父と母などのたとえ。また、月日が流れ去ること。

 

日昃之労 にっしょくのろう
昼食も取らずに昼過ぎまで苦労して働くこと。(1級)

 

日新月盛  にっしんげっせい
日に日に新しい物ができ、月を追って盛んになること。

 

日進月歩 にっしんげっぽ
日に、月に、絶え間なく進歩すること。絶えず進歩し、発展すること。頻出語。

 

二桃三士 にとうさんし
二桃三子を殺すの略。奇計をめぐらして人を自滅させること。三子とも。三士は田開疆、古治子、公孫接。

 

二人三脚 ににんさんきゃく
二人の人が自分の片足をひもで縛って走る競技。転じて、二人で仲良く責任を分け合ってすること。

 

二枚看板  にまいかんばん
人の注目を集める自慢の人材が二人いること。また、その二人。

 

入境問禁 にゅうきょうもんきん
ほかの国や地方に行ったら、まずそこで禁じられていることを尋ね、それを犯さないようにすべきであるということ。よそに行ったら、そこの慣習を守るべきこと。

 

入幕之賓 にゅうばくのひん
軍の幕僚や極めて親しい客人のこと。 垂れ幕での囲いの中に招きいれるほど信頼の置ける相手。

 

入木三分 にゅうぼくさんぶ
書道で筆が力強いこと。王羲之が木板に書いた字は墨が板に三分もしみこんでいたとの言い伝えから。

 

柔和温順  にゅうわおんじゅん
優しくおとなしくて素直なこと。優しく穏やかなこと。

 

如意自在  にょいじざい
自分の思いのままになること。

 

如意宝珠 にょいほうじゅ
すべての物事を思うとおりにかなえてくれるという珠。摩尼(まに)。摩尼宝珠。

 

如是我聞 にょぜがもん
仏教で、経文の冒頭に置かれる言葉。「かくのごとく、我聞けり」の意。

 

如渡得船  にょどとくせん
 渡りに船を得たるが如し。渡し場で都合良く船に乗れるという意味で、必要とする物や状況が、望むとおりになること。

 

女人禁制 にょにんきんせい
女性に対して教修行の地域・社寺や霊場、祭場などへの立入りを禁ずる風習。

 

如法暗夜 にょほうあんや
本当の暗闇 くらやみ のこと。真っ暗な状態のこと。闇夜とも。

 

二律背反 にりつはいはん
二つの相反する命題や推論が、同じだけの合理性・妥当性をもっていること。2つの物事が互いに矛盾して両立しないこと。また、自己矛盾に陥ること。

 

二六時中 にろくじちゅう
一日中。しじゅう。いつも。

 

忍気呑声 にんきどんせい
怒りや悔しさを声に出さずに抑え込むこと。

 

人間不信 にんげんふしん
何らかの原因で他人を信じられなくなること。
 
人三化七 にんさんばけしち
容貌が醜い人を酷評して「人が三分で化け物が七分」くらいに見えるということの略。

 

認識不足 にんしきぶそく
ある物事について、正しい判断を下すための知識・理解などに欠けること。

 

人情風俗  にんじょうふうぞく
人の感情と社会のならわし。
 
人相風体  にんそうふうてい
人の顔つきと見なり。

 

認奴作郎 にんどさくろう
物の価値を理解できないこと。

 

忍之一字 にんのいちじ
何かをやり遂げるために、最も大切なことは耐え忍ぶことであるということ。