青鞋布韈 せいあいふべつ
旅をするときに着る服装のこと。青鞋はわらじ、布韈は脛を保護するために巻く布製の脚半のこと。
井蛙之見 せいあのけん
井の中の蛙大海を知らず。広い世間を知らず、自分だけの狭い見識にとらわれていること。
晴雲秋月 せいうんしゅうげつ
純真で汚れがなく透き通っている心のたとえ。
青雲之志 せいうんのこころざし
立身出世するために功名を得ようとする心。または、立派な人物になるために徳を磨こうとする志。 「青雲」は雲の上にある青空のことで、高位や高官、学問や道徳を修めた立派な人物という意味。
青雲之士 せいうんのし
高い地位に上り高位高官になった人。または世に名前が知れ渡っている人物。
青雲之交 せいうんのまじわり
同時に官に仕えた縁による交わり。
清栄峻茂 せいえいしゅんも
木が美しく高く茂ること。
精衛填海 せいえいてんかい
人ができそうもないことを企てて、結局それが無駄に終わること。また、いつまでも悔やみ続けること。
声音笑貌 せいおんしょうぼう
声色や笑い顔。外見だけの様子。
清音幽韻 せいおんゆういん
文章のすぐれていることのたとえ。
青蓋黄旗 せいがいこうき
天子が出現する吉兆、めでたい前兆のこと。青い日よけのつけた車で青蓋車と黄色い旗は天子の用いる物。気が集まって青蓋車や黄旗の形で天に現れるといわれている。
臍下丹田 せいかたんでん
臍の三寸下あたりのところ。漢方医学では、ここに意識を集中して力を集めれば、健康を保ち勇気がわいてくるという。(1級)頻出語。
星火燎原 せいかりょうげん
星火は、星のように小さな火。燎原は、原野を燎く。小さなことを見逃しておくと、後で大変なことになるたとえ。(1級)
誠歓誠喜 せいかんせいき
まことに喜ばしい意。臣下が天子に奉る文書に用いる言葉。
旌旗巻舒 せいきけんじょ
軍旗を巻いたり広げたりと戦いばかりしていること。 戦いが度重なることのたとえ。 (1級)
生寄死帰 せいきしき
人が今生きているのは、仮にこの世に身をおいているだけであり、死ぬことは故郷に帰るように、本来いるべきところに落ち着くことだということ。
生気溌溂 せいきはつらつ
生き生きとして気力、活気にあふれているさま。溌剌とも書く。(1級)
政教一致 せいきょういっち
政治と宗教が一体となっていること。国家制度の一つ。
誠惶誠恐 せいきょうせいこう
真心から恐れかしこまり、地にぬかずくこと。手紙の終りに敬意を表わして添える。
政教分離 せいきょうぶんり
国家(政府)と宗教、あるいは国家(政府)と教会の分離を定めた客観的な原理。政教分離と信教の自由は表裏一体の関係にある。
精金良玉 せいきんりょうぎょく
性格が穏やかで純粋なたとえ。すぐれた金属と立派な玉の意から。
斉駆平駕 せいくへいが
実力・能力・地位などに差がないこと。 数頭の馬がくつわを並べて、一台の車を引っ張り疾走する意から。
政権亡者 せいけんもうじゃ
政治権力に固執し、それに恋々たる連中。
晴好雨奇 せいこううき
晴天でも雨天でもすばらしい景色のこと。自然の眺めが晴天には美しく、一方、雨が降ったら降ったですばらしいこと。
晴耕雨読 せいこううどく
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家で読書すること。 世間の煩わしさを離れて自由気ままに生活することで、悠々自適として自然のままに生きる様をいう。頻出語。
性行淑均 せいこうしゅくきん
性質や行為が善良で片寄っていないさま。性質がひねくれておらず、行動も片寄りのないこと。
誠惶誠恐 せいこうせいきょう
まことに恐れかしこまること。臣下が天子に自分の意見を奉るときに用いる。(1級)
生殺与奪 せいさつよだつ
生かすも殺すも、与えることも奪うことも自分の思うままになること。絶対的な権力を握っていることをいう。頻出語。
青山一髪 せいざんいっぱつ
海上はるかに青山が一本の髪を引いたようにかすかに見えるさま。
青史汗簡 せいしかんかん
歴史書のこと。昔、紙がまだなかったころ、青竹を火であぶり青みと油(
噬指棄薪 ぜいしきしん
母と子の気持ちが通じ合うこと。(1級)
精思苦到 せいしくとう
細かに考えて、苦しみの末に行き着いたところ。
聖子神孫 せいししんそん
聖人の子や神の孫。天子の血筋のこと。
生死肉骨 せいしにくこつ
窮地にあるときに助けてくれた人の大恩のこと。また、恵みや施しの非常に深いこと。落ち目の人を救い上げること。死んだ者を生き返らせ、しかばねの白骨に肉をつける意から。
斉紫敗素 せいしはいそ
知者が事を行えば災いを福に変じ、失敗を成功に転じることのたとえ。斉の国でもてはやされた紫色の絹も、もとは粗末な古い白絹を染め直したものであるの意から。
西施捧心 せいしほうしん
病気に悩む美女の様子。また、同じ行いでも人や場合により価値に差が生まれるたとえ。顰みにならう。頻出語。
静寂閑雅 せいじゃくかんが
静かでひっそりとしていて、みやびやかな風情のあるさま。
清酌庶羞 せいしゃくしょしゅう
神にすすめる酒ともろもろの供物。
清秀深穏 せいしゅうしんおん
清らかに高くひいでて、奥ゆかしく落ち着いたさま。
西戎東夷 せいじゅうとうい
西方と東方の異民族。昔、漢民族が異民族を卑しんで呼んだ語。
西狩獲麟 せいしゅかくりん
文章を書くことを止めること。または、物事の終わりという意味。魯(ろ)の哀公が西方に狩りをして麒麟を得たことに感心した孔子が,「春秋」に「西狩獲麟」と書いて筆を絶ち,世を去ったことから。
清浄寂滅 せいじょうじゃくめつ
清浄無為を説く老子の道と、寂滅為楽を説く仏教。道家の道と仏教の教え。
済勝之具 せいしょうのぐ
じょうぶな足。健脚。けしきのすぐれた所を渡り歩く道具の意味。
清浄無垢 せいじょうむく
清らかで汚れのないさま。また、心が清らかで煩悩のないさま。せいじょうむこう、 しょうじょうむく、とも読む。
青松落色 せいしょうらくしょく
友人との交友関係が途切れそうになることのたとえ。
盛粧麗服 せいしょうれいふく
美しく着飾ること。せいそう、とも読む。
精神一到 せいしんいっとう
精神を集中して事にあたれば、どんなことでも必ず成し遂げることができるということ。
聖人君子 せいじんくんし
立派な人徳やすぐれた知識・教養を身につけた理想的な人物。
聖人賢者 せいじんけんじゃ
知恵があり、人徳のある理想的な人物。
誠心誠意 せいしんせいい
うそいつわりなく、真心をもって事に当たること。副詞的にも用いる。
精神統一 せいしんとういつ
気持ちを一つの物事に集中させること。
棲神之域 せいしんのいき
おくつき。父祖の墓地。
聖人無夢 せいじんむむ
徳のすぐれている聖人は、心身が安らかで憂いや悩みが少しもないから、夢を見ることがないということ。
生生化育 せいせいかいく
自然が万物を生み育て、宇宙をつくりあげていること。
凄凄切切 せいせいせつせつ
きわめて物寂しいこと。(1級)
清聖濁賢 せいせいだくけん
酒の異名。魏の曹操が禁酒令を施行したとき、酒好きの人々が、清酒を聖人、濁酒を賢人と呼び、こっそり飲んだ、という話にもとづく。
正正堂堂 せいせいどうどう
態度や手段が正しくて立派なさま。
生生流転 せいせいるてん
すべての物は絶えず生まれては変化し、移り変わっていくこと。
井渫不食 せいせつふしょく
すぐれた才能をもつ人物が世に用いられずにいることのたとえ。(1級)
青銭万選 せいせんばんせん
青銅の銭は質がよいので、一万回選び取っても、他の粗悪な銭と取り間違えたりしないこと。転じて、何度受けても必ず試験に合格できるほどのすばらしい文章のこと。
悽愴流涕 せいそうりゅうてい
傍らにいるものが痛々しく感じるほどと悲しみ、涙を流すこと。淒愴とも書く。(1級)
生存競争 せいぞんきょうそう
ダーウィンの進化説の中心的概念。個体が次の世代を残すためによりよく環境に適応しようとし、生物どうし、特に同種の個体間で競争すること。適応できない個体は自然淘汰されて子孫を残さずに滅び、これが進化の要因であるとした。または、人間社会における生活の存続や地位の獲得をめぐって起こる競争。
青苔黄葉 せいたいこうよう
青いこけと黄色い秋の木の葉。山家のよいけしき。
贅沢三昧 ぜいたくざんまい(1級)
したい放題の贅沢をすること。
清濁併呑 せいだくへいどん
善も悪も、分け隔てなく受け入れること。度量が大きく、心が広いこと。
清淡虚無 せいたんきょむ
清潔かつさっぱりしていて、ものに対する執着がないこと。
生知安行 せいちあんこう
生まれながらにして人の踏み行うべき道をよく知り、考えることなく心のままにそれを行うこと。聖人の境地。
成竹胸中 せいちくきょうちゅう
竹の絵を描こうとするとき、まず完全な竹の形を思い浮かべたのちに筆をおろす意から、あらかじめ心に決めた計画をもつ。また、確かな成算があることのたとえ。
精忠無二 せいちゅうむに
同じものが他にないほど一途な忠義の心。
精忠無比 せいちゅうむひ
比較することが出来ないほどの純粋な忠義心。
井底之蛙 せいていのあ
井の中の蛙大海を知らず。広い世間を知らず、自分だけの狭い見識にとらわれていること。
青天霹靂 せいてんのへきれき
全く予想すらしていなかった急な出来事。大変動。霹靂は急に激しい雷鳴が鳴り響くこと。よく晴れた青空に、前触れもなく雷鳴が轟くという意味から。元は、筆勢に躍動感があって、のびのびとしている様子を言い表す言葉。
青天白日 せいてんはくじつ
雲一つない晴れ渡った青空と輝く太陽のこと。転じて、やましいことが一切ないことのたとえ。または、無実が明らかになり、疑いが晴れることのたとえ。頻出語。
青天霹靂 せいてんへきれき
→せいてんのへきれき。
正当防衛 せいとうぼうえい
急迫・不正の侵害を受けたのに対し自己または他人の利益を守るためにやむをえずする防衛行為。この行為は違法性がないとされ,刑事上のみならず民事上の責任も問われない。
斉東野語 せいとうやご
信じるに足りない、下品で愚かな言葉。
斉東野人 せいとうやじん
斉の国、東部地方の人は愚かでそのいうことが信じられないというところから、事理をわきまえない田舎者をいう。
盛徳大業 せいとくたいぎょう
大きくすぐれた徳と大きな事業。すぐれた人格のある君子が目標とするもののこと。
聖読庸行 せいどくようこう
聖人が作った素晴らしい本を読んでも、行動すると普通の人と変わらないこと。立派な内容の書物を読んでいながら、いざ行動するとなると、平凡であること。
生呑活剥 せいどんかっぱく
他人の詩文をそっくり盗むこと。活剥は生きたままはぎとるの意味。
坐井観天 せいにざしててんをみる
井戸の底に坐って天を眺めても、広い天地のほんの一角しか見えぬように、見識や世界観の狭い人のことを言う。 またそれを自ら自覚せずに自慢したり、人を批判すること。
成敗之機 せいばいのき
勝ち負けのはずみ。成功するか失敗するかのきっかけ。
斉眉之礼 せいびのれい
食事の膳をまゆの高さまでささげてする礼。慎んで夫に仕えること。
萋斐貝錦 せいひばいきん
巧みに言い立てて人を罪に陥れるたとえ。讒言すること。他人の小さな過失をあれこれ粉飾して大罪のように言いたてること。(1級)
精疲力尽 せいひりきじん
へとへとに疲れること。
凄風苦雨 せいふうくう
寒く長い厳しい冬の雨風。悲惨な境遇のたとえ。
清風故人 せいふうこじん
さわやかな秋風が吹いてくるのは、友人が久しぶりに訪ねてくれたようだということ。
清風明月 せいふうめいげつ
明るい月夜の静かで清らかな様子。明月と清らかな風の中の静かですがすがしいたたずまいの形容。また、風雅な遊びのこと。
声聞過情 せいぶんかじょう
世間の評判が、その人が持っている実力以上に高いこと。
精明強幹 せいめいきょうかん
物事をよくわきまえていて、仕事をてきぱきとさばく能力の高いさま。聡明でよく仕事ができること。また、身心ともに健全な人。
声名狼藉 せいめいろうぜき
世に高かった名声が地に落ちてしまって、なかなか回復せず、悪名が広がり、どうにもならないこと。(1級)
星羅雲布 せいらうんぷ
星のように点々と連なり,雲のように多く群がり集まること。
青藍氷水 せいらんひょうすい
弟子がその師よりもすぐれることの譬え。出藍之誉。
生離死別 せいりしべつ
人の世の中でもこのうえない悲しい別れ。非常に悲しい生き別れと死に別れ。
勢利之交 せいりのまじわり
権勢と利益をめあてにする交際。
精力絶倫 せいりょくぜつりん
心と体に元気が満ち溢れ、並外れてすぐれていること。
勢力伯仲 せいりょくはくちゅう
互いの力が拮抗していて、優劣をつけるのが難しいこと。伯は長男、仲は次男のことで、伯仲はよく似ていて、力がほぼ同じであることのたとえ。
精励恪勤 せいれいかっきん
事に力を尽くし、怠らないこと。精力を傾注して励むようす。力を尽くして学業や仕事に励むこと。(1級)
精励刻苦 せいれいこっく
努めて励むこと。自らを苦しめるように努力をし、勉学や仕事に精を出すこと。
清廉恪勤 せいれんかっきん
心が清くて私欲がなく、まじめに一生懸命勤めること。
清廉潔白 せいれんけっぱく
心が清くて私欲がなく、後ろ暗いことのまったくないさま。
世運隆替 せうんりゅうたい
世の中のなりゆきが、時代が移るに従い、盛んになったり衰えたりすること。
世外桃源 せがいとうげん
浮き世を離れた別天地,桃源郷。
是耶非耶 ぜかひか
天道是か非か。物事の善か悪かの判断に迷うこと。出典は史記、伯夷伝の所謂天道是耶非耶。善人が苦しみ、悪人が横行するという例は多くあり、天の定める道は正しいのかどうか迷うということから。
積悪余殃 せきあくのよおう
悪事を重ねた報いが子孫にまで及ぶこと。(1級)
赤衣使者 せきいのししゃ
赤とんぼの別名。
積羽沈舟 せきうちんしゅう
小さなものであっても、たくさん集まれば大きな力となるというたとえ。羽毛のように軽いものも、多く積もれば舟を沈める重さになる意から。
積羽沈船 せきうちんせん
羽のように軽いものも、たくさん積めば重くなって船を沈めるようになる意から、小事も積もり積もれば大事になることのたとえ。また、小さなもの、非力なものでもたくさん集まれば、大きな力となるというたとえ。
碩学大儒 せきがくたいじゅ
深い学問を身につけた学者。 学問の奥義をきわめた大学者のこと。
積玉之圃 せきぎょくのほ
名文の多いたとえ。
惜玉憐香 せきぎょくれんこう
女性をとても大切に愛でること。
跖狗吠尭 せきくはいぎょう
大盗賊の盗跖に飼われている犬が聖人の尭帝に吠えかかるという意から、自分の仕えている主人が善人か悪人かを問わず、忠義を尽くすということ。人はそれぞれ自分の仕える主人に忠を尽くすもので、善悪を弁えて尽くすわけではないということ。楚漢時代、韓信配下の知謀の士、蒯カイ通が、劉邦に対して述べた言葉。(1級)
積厚流光 せきこうりゅうこう
積み重ねられたものが厚ければ、それだけその恩恵も大きいということ。祖先の功績が大きければ、それだけ子孫にも大きな恩恵が及ぶこと。
尺山寸水 せきざんすんすい
高い山に上って下を見おろすと、麓の山は、せいぜい一尺、また川の流れも一寸の小さい景色に見えること。
尺呉寸楚 せきごすんそ
呉・楚はともに春秋時代の大国の名前。高い所から見下ろすと呉・楚の大国も小さく見えるように、物が小さく見えるさま。
隻紙断絹 せきしだんけん
文字を書いたわずかな紙や絹地。
積日累久 せきじつるいきゅう
役人などが年功を積むこと。また、日数を重ねること。
赤子之心 せきしのこころ
あかごのように、偽りがない心。世の罪悪に汚れない清い心。
碩師名人 せきしめいじん
大学者や名声の高い人。偉大な徳のある人や人望のある人。
赤手空拳 せきしゅくうけん
手には何の武器も持たないで立ち向かうこと。また、助けを何も借りずに、独力で物事を行うこと。徒手空拳。
石心鉄腸 せきしんてっちょう
石のような心と鉄のような腸。志が堅固で何ものにも動かされないさま。
積薪之嘆 せきしんのたん
薪があとから積まれるのに、いつも上のほうから使われるので 古いものはいっこうに使われず、いつまでも積まれているさま。 あとから来た者が重く用いられ、前からいる者が 下積みになって用いられない悩み。
赤心奉国 せきしんほうこく
誠心誠意をもって国につくすこと。
積水成淵 せきすいせいえん
一滴の水滴が少しずつ集まって、やがて淵になる。 ほんの少しの努力でも、日々積み重なればいつかは大事業をなす例え。
積衰積弱 せきすいせきじゃく
しだいしだいに衰え弱る。
尺寸之功 せきすんのこう
少しの手柄。ほんのわずかな功績。
尺寸之地 せきすんのち
ほんのわずかな土地。非常に狭いこと。
尺寸之兵 せきすんのへい
短い武器。寸鉄。
尺寸之柄 せきすんのへい
ごくわずかな権力。
射石飲羽 せきせきいんう
しゃせきいんう。どんな困難な事でも精神を集中して必死で行えばできるということ。
積善余慶 せきぜんのよけい
積善の家には必ず余慶ありの略。善行を積み重ねた家は、その報いとして子孫に必ず幸福がおとずれる。
刺草之臣 せきそうのしん
一般の人民。
尺沢之鯢 せきたくのげい
視野が狭く見識が浅いこと。(1級)
尺短寸長 せきたんすんちょう
一尺が短く感じられることもあり、一寸が長く感じられることもある。人や物にはそれぞれ短所と長所があり、使いどころ、用い方によってそれぞれ評価も変わるし、能力の発揮のしかたも異なる。
積土成山 せきどせいざん
積土山を成す。塵も積もれば山となる。
責任回避 せきにんかいひ
責任をとらずに逃げる、逃れること。
責任転嫁 せきにんてんか
責任、罪などをほかのもののせいにする(なすりつける)こと。
石破天驚 せきはてんきょう
群を抜いて素晴らしいという意味の香港のことわざ。
赤貧如洗 せきひんじょせん
赤貧洗うが如し。ひどい貧乏のたとえ。 貧乏のどん底で、何もかも洗い流したように何もないこと。
尺幅千里 せきふくせんり
わずか一尺四方の画面に千里の光景を描く。 見た目は小さいが内容が充実していることのたとえ。
尺璧非宝 せきへきひほう
直径が一尺ほどもある大きく見事な宝玉よりも、もっと尊く価値のあるものは時間である。時間は何よりも貴重であるということ。(1級)
隻履西帰 せきりせいき
達磨が片方の草履を手に持って、西方の国に帰ったという故事。
世間惨風 せけんさんぷう
世の中の辛いこと。
世辞追従 せじついしょう
相手に取り入ろうと心にもないことを言ったり、付き従うこと。
是生滅法 ぜしょうめっぽう
生命のあるものは、いつかは必ず滅びて死に至るということ。
是是非非 ぜぜひひ
是を是とし、非を非とすること。客観的に、また公平に物事を判断すること。正しいことは正しいと認め、正しくないことは正しくないとすること。
節哀順変 せつあいじゅんぺん
葬儀や喪中の礼法は、あまりに悲しみすぎて健康を損なうようなことがあってはならない。悲哀の情をほどよくととのえて、悲しみが時を追ってやわらいでゆくのに順応するのがよいということ。
雪案蛍窓 せつあんけいそう
勉学に励むこと。晋の車胤は蛍の光で勉強し、孫康は雪明りで勉強した故事から。
窃位素餐 せついそさん
ある地位にいて職責を果たさず禄を食んでいること。尸位素餐しいそさん。
雪萼霜葩 せつがくそうは
冷たい雪や霜にも負けず、その雪や霜のように白く咲く梅の花のこと。(1級)
折花攀柳 せっかはんりゅう
色街で遊女と遊ぶこと。(1級)
折檻諫言 せっかんかんげん
臣下が君主を厳しくいさめること。(1級)
絶観忘守 ぜっかんぼうしゅ
観察を絶ち、正道を守ることさえ忘れた、という悟り超越の境地をいう。
窃玉偸香 せつぎょくとうこう
こっそり女に手を出して女色にふけること。(1級)
雪月風花 せつげつふうか
四季折々の自然の美しい景色のこと。また、それを見ながら、詩や歌を作ったりする風流なさまのこと。
接見応対 せっけんおうたい
人を迎え入れて受け答えすること。また、面会したときの相手への受け答え、対応の仕方。
節倹力行 せっけんりっこう
むだ遣いをやめて費用を減らすことに努め励むこと。また、倹約に努め励み行うこと。
絶巧棄利 ぜっこうきり
巧みに作られた機械や道具など便利なものを捨てて、自然の生活に戻ること。
絶言絶慮 ぜつごんぜつりょ
ことばを離れよ、頭で考えようとするな。不立文字。坐すとき坐し、歩くとき歩く。處として通ぜずといふこと無し。
切磋琢磨 せっさたくま
学問や修養により自分を磨き上げること。また、友人同士が互いに励まし合い競争し合って、共に向上すること。(1級)頻出語。
切歯咬牙 せっしこうが
歯をくいしばって、歯軋り(はぎしり)をするほどひどく悔しがること。咬牙切歯。
截趾適屨 せっしてきく (くは環境依存文字で尸彳婁。)
本末を転倒して無理に物事を行うこと。履物の大きさに合うように足を切り削る意。(1級)
切歯腐心 せっしふしん
非常に悔しがる様。 切歯ははぎしり、腐心は心を砕くこと。
切歯扼腕 せっしやくわん
激しく怒ったりしてじりじりいらいらすること。はぎしりをし、うでをにぎりしめてくやしがること。(1級)頻出語。
摂取不捨 せっしゅふしゃ
仏がこの世の衆生 しゅじょう 、生きているものすべてを見捨てず、仏の世界に救い上げること。
折衝禦侮 せっしょうぎょぶ
敵をくじいて侮られないようにする。
殺生禁断 せっしょうきんだん
仏教の慈悲の心に基づいて、すべての生き物を殺すのを禁ずること。
折衝之臣 せっしょうのしん
攻撃してくる敵を千里の先で追い払う忠義な臣。
絶世独立 ぜっせいどくりつ
この世で並ぶものがないほど独りすぐれている意で、美人やすぐれた人についての形容。
切切偲偲 せつせつしし
誠意を尽くすということ。
絶体絶命 ぜったいぜつめい
困難・危険から、どうしても逃れられないさま。追いつめられ、切羽詰まったさま。頻出語。
舌端月旦 ぜったんげったん
口先で人を批評すること。
截断衆流 せつだんしゅる
俗世間の雑念妄想を断ち切ること。(1級)
雪中松柏 せっちゅう(の)しょうはく
志や節操・主義を堅く守ることのたとえ。松や柏かしわは寒さの厳しい雪の中でも緑の葉の色を変えないことから、時代の流れに変化があってもその節操を変えない人にたとえた。
雪泥鴻爪 せつでい(の)こうそう
世間の出来事や人の行いなどが消えてしまって、跡かたのないこと。
舌頭落地 ぜっとうらくち
多弁にすぎると舌がぬけて地に落ちる。言葉では言い尽くせない仏法の真理について、くどくどと説明したがるのは危険であるという戒め。
刹那主義 せつなしゅぎ
人生はその場その場がよければそれでいいという考え。(1級)
雪魄氷姿 せっぱくひょうし
雪のように清らかな魂魄と氷のような姿。梅の形容。冰姿とも書く。(1級)
窃鈇之疑 せっぷのぎ (ぷは環境依存文字で金夫。)
確かな証拠もないのに疑いをかけること。(1級)
切問近思 せつもんきんし
まだ知らないことを身近な問題として取り上げ、熱心に問いただして考えること。身近な実際問題に引き寄せて思案工夫する。
雪裏清香 せつりせいこう
梅の異名。雪のある間はほとんどの花はその姿を見せないが、梅だけはまだ雪のある間に清らかな香りを漂わせているという意。
絶類離倫 ぜつるいりりん
仲間の人々よりも、ずば抜けてすぐれていること。”絶倫”の語源。
世道人心 せどうじんしん
世の中の道徳と人の心。世の中の道徳とそれを守るべき人の心のこと。
是非曲直 ぜひきょくちょく
物事の善悪・正不正のこと。是非善悪。
是非善悪 ぜひぜんあく
物事の善悪・正不正のこと。是非曲直。
是非之心 ぜひのこころ
物事の善悪いを正しく見分けることのできる心。
潜移暗化 せんいあんか
環境や他人からの影響を受けて、いつの間にか自分の性質や考え方が変化していること。
善因善果 ぜんいんぜんか
よい行いをしていれば、いずれよい結果に報いられるということ。
扇影衣香 せんえいいこう
貴婦人たちが寄り集まる優雅な会合の様子。
浅学寡聞 せんがくかぶん
学識が浅く、見聞が狭いこと。
遷客騒人 せんかくそうじん
左遷された人や心に愁いを抱く人、という意味。詩人墨客のことを表す。
浅学短才 せんがくたんさい
学問が浅く、才知の乏しいこと。
浅学非才 せんがくひさい
学識が浅く、才能も乏しいこと。菲才とも書く。(1級)頻出語。
先花後果 せんかごか
最初に花が咲き、その後果実がなること。先に女子が生まれて、後から男子が生まれるたとえ。一姫二太郎。
千巌万壑 せんがんまんがく
幾つもの険しい岩山や渓谷が連なっている景観の形容。(1級)
先義後利 せんぎこうり
道義を優先させ、利益を後回しにすること。
千客万来 せんきゃくばんらい
多くの客が入れ替わりひっきりなしに来て絶え間がないこと。
遷喬之望 せんきょうのぼう
春になって、鳥が深い谷間から高い木へ移り住みたいと願う気持ち。転じて、立身出世を望むことのたとえ。
善巧方便 ぜんぎょうほうべん
臨機応変に、巧みに手だてを講じて人を導くこと。また、その方法。 ぜんこう、とも読む。(1級)
饌玉炊金 せんぎょくすいきん
大変豪華でおいしいご馳走。(1級)
前倨後恭 ぜんきょこうきょう
それまでの態度をがらりと変えて、相手にへつらうこと。(1級)
千金一刻 せんきんいっこく
わずかな時間が千金にも相当する意。時間の貴重なことのたとえ。一刻千金。
千金一擲 せんきんいってき
一度に惜し気もなく大金を使うこと。転じて思い切りのいいこと。 気前よく豪華にもてなすこと。
千鈞一髪 せんきんいっぱつ
ひとすじの細い髪の毛で千鈞の重さのものを引く。非常に危険なことをするたとえ。(1級)
千金之家 せんきんのいえ
金持ちの家。富豪の家。
千金之価 せんきんのか
高価な品物。また、大金。
千句一言 せんくいちげん
千句のことばに匹敵する一言。千句にあたる重い一言。
千軍万馬 せんぐんばんば
非常に大きな軍隊。また、その勢いが強いことの形容。また、数多くの戦いを経験していること。転じて、豊富な社会経験があること、多くの苦労を重ねたしたたかな老練の人の形容。
千荊万棘 せんけいばんきょく
非常に多くの困難があること。多大な困難が待ち受けていること。(1級)
剡渓訪戴 せんけいほうたい (せんは環境依存文字で炎リ。)
山水画の画題。雪夜訪戴。えんけいほうたい。
鮮血淋漓 せんけつりんり
真っ赤な血が滴り落ちるさま。(1級)
旋乾転坤 せんけんてんこん
国家の体勢や世の中の状況を一新すること。
先見之明 せんけんのめい
将来を見通す眼力。将来どうなるかを前もって見抜く見識。
千言万語 せんげんばんご
非常にたくさんの言葉。また、たくさんの言葉を話すこと。さらにくどくどと言うこと。
先庚後庚 せんこうこうこう
命令を発布する前後には、丁寧に万民に説明すること。転じて、物事を丁寧に慎重に行うこと。
洗垢索瘢 せんこうさくはん
他人の欠点や誤りをどこまでも追求して穿り出すたとえ。(1級)
千紅万紫 せんこうばんし
色とりどりの花が咲き乱れること。
善巧方便 ぜんこうほうべん
仏語。臨機応変に、巧みに手だてを講じて人を導くこと。また、その方法。
前虎後狼 ぜんここうろう
前門の虎、後門の狼の略。一つの災難を逃れてほっとする間もなく、またすぐに他の災難に見舞われることのたとえ。次々と災難・危害におそわれるたとえ。
善後処置 ぜんごしょち
後始末をきちんとすること。後々のことを考えて、締め括り方を考えること。
千呼万喚 せんこばんかん
何度も何度も大声で呼びかけること。何度も促したり招いたりすること。また、繰り返し叫ぶこと。
千古不易 せんこふえき
永遠に変化しないこと。価値などが長年にわたり変化しないこと。
前後不覚 ぜんごふかく
物事のあとさきも分からなくなるくらいに正常な意識を失うこと。頻出語。
千古不磨 せんこふま
優れた伝統や作品、功績などが永遠に伝わって消滅しないこと。
潜在意識 せんざいいしき
自覚されることなく,行動や考え方に影響を与える意識。心の奥深い層にひそんだ意識。
千載一遇 せんざいいちぐう
千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会。
千載一時 せんざいいちじ
千年に一度のきわめてまれな良い機会。
仙才鬼才 せんさいきさい
他の人に比べて飛び抜けてすぐれた才能。
千載之任 せんざいのにん
千年も続く平和をたもつ任務。
千錯万綜 せんさくばんそう
複雑に入り組んで、混乱しているさま。
千差万別 せんさばんべつ
種々様々あって,違いもいろいろであること。せんさまんべつ。頻出語。
千山万岳 せんざんばんがく
多くの山々。
千山万水 せんざんばんすい
たくさんの山や川。山や川が続くこと。深山幽谷の形容。また、旅路の長くけわしいことの形容。
浅識非才 せんしきひさい
学識が浅く、才能も乏しいこと。
仙姿玉質 せんしぎょくしつ
高尚で優雅な姿と宝玉のようになめらかで美しい肌。並はずれた美人の形容。
千思万考 せんしばんこう
何度も考えること。また、あれこれ考えて思いをめぐらすこと。
千紫万紅 せんしばんこう
さまざまな花の色の形容。また、色とりどりに咲いている花のこと。
千姿万態 せんしばんたい
さまざまな花の色の形容。また、色とりどりに咲いている花のこと。
浅酌低唱 せんしゃくていしょう
ほどよく酒を味わい飲みながら、小声で詩歌を口ずさんで楽しむこと。浅斟低唱。
鮮車怒馬 せんしゃどば
美しく立派な車と、たくましい馬。
前車之轍 ぜんしゃのてつ
前の車のわだち、前の人のたどった道。主に失敗例に用い、前の人と同じような失敗をあとの人が繰り返すことを前車の轍を踏むという。
前車覆轍 ぜんしゃのふくてつ
前車の覆轍は後車の戒め、の略。前を行ってひっくり返った車の轍。先人の失敗の意で、それは後人の戒めになるというたとえ。覆轍。殷鑑。
千射万箭 せんしゃばんせん
決して一つひとつをないがしろにしないこと。 どれほど矢があっても一つ一つを大切にしないといけないということ。せんさばんせん。千射万箭悉皆新、今射るこの一本を、おろそかにしてはならないという弓道の心得。
先従隗始 せんじゅうかいし
まず隗より始めよ。言い出したものから始めよの意。大きな事業や計画を始めるときには、まずは身近なところから始めるのがよいということわざ。燕の昭王への郭隗の言葉から。(1級)
千秋万古 せんしゅうばんこ
永遠に。はるか過去から未来までずっと。
千秋万歳 せんしゅうばんざい
歳月の非常に長いこと。また、長寿を祝う言葉。千秋はせんず、せんじゅとも読み、万歳はまんざい、ばんせいとも読む。
千乗之家 せんじょうのいえ
兵車千両を出すことのできるほど領地を持っている大諸侯の家老の家。
千乗之国 せんじょうのくに
兵車千両を出すことのできる大国。
川上之嘆 せんじょうのたん
川のほとりで、水の流れが常にとどまることのないことに感慨をもよおすこと。
千乗万騎 せんじょうばんき
大規模で堂々とした行列のこと。天子の行列のこと。
千状万態 せんじょうばんたい
種々さまざまな状態。いろいろな姿やかたち。
禅譲放伐 ぜんじょうほうばつ
古代中国で、王朝が交替するときの二つの方法のこと。中国の君主は,天帝の命によってその地位にあるものと信じられていた。禅譲は,1王朝1代で,前の王が天命の下りた天下の最有徳者に平和的に王位を譲るという理想型。夏の時代にいたって世襲制度になった。その世襲の王朝が交替する場合は、放伐(武力をもって討伐)がなされるようになった。
僭賞濫刑 せんしょうらんけい
適性を欠いた賞罰。 むやみにやたらに賞罰を発する意。(1級)
吮疽之仁 せんしょのじん
戦国時代の武将呉起が、腫れ物に苦しむ部下の姿を見て、その血や膿を吸い取ったという故事から、上に立つものが、下のものを手厚くいたわること。(1級)
千緒万端 せんしょばんたん
物事がごたごたして複雑であることの形容。さまざまな雑多な事柄。せんちょ、とも読む。
専心一意 せんしんいちい
他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中すること。
全身全霊 ぜんしんぜんれい
その人に備わっている体力と精神力のすべて。頻出語。
浅斟低唱 せんしんていしょう
少々酒を飲んで小声で歌を口ずさむこと。ほどよく酒を味わい飲みながら、小声で詩歌を口ずさんで楽しむこと。(1級)
千仞之谿 せんじんのたに
きわめて深い谷。周尺で千仞はおよそ1575m。千尋の谷。(1級)
千辛万苦 せんしんばんく
さまざまな苦労や困難をしていくこと。また、そうした苦しみ。
前人未到 ぜんじんみとう
今までだれも足を踏み入れていないこと。また、だれもその境地に到達していないこと。頻出語。
煎水作氷 せんすいさくひょう
水を煮詰めて氷を作ろうとすること。 できないことをしようとすること。作冰とも書く。
先制攻撃 せんせいこうげき
相手が攻撃を仕掛ける前に攻撃すること。
全生全帰 ぜんせいぜんき
人のからだは親から授かったものだから、一生大切にして傷つけないことが本当の親孝行であるということ。
先聖先師 せんせいせんし
孔子とその高弟顔回のこと。また、孔子の尊称。さらに孔子の理想とした政治家周公と孔子のこと。
泉石膏肓 せんせきこうこう
自然や山水の中で暮らしたいという気持ちが非常に強いこと。(1級)
戦戦恐恐 せんせんきょうきょう
恐れてびくびくするさま。おそれつつしむさま。兢兢とも書く。(1級)頻出語。
善戦健闘 ぜんせんけんとう
力を尽くしてよく戦うこと。
宣戦布告 せんせんふこく
戦争開始を内外に知らせること。
戦戦慄慄 せんせんりつりつ
びくびくして震えおののく様子。恐れ慎むさま。(1級)
蝉噪蛙鳴 せんそうあめい
セミが鳴き騒ぎ、カエルがやかましく鳴くこと。転じて、やかましいだけで何の役に立たない議論や、内容に乏しく下手な文章。(1級)
翦草除根 せんそうじょこん
草を刈り、根を取り除いて二度とはえてこないようにすることから、禍をもとから断ち切り、問題を解決すること。(1級)
先祖伝来 せんぞでんらい
先祖から代々伝わっていること。
吮疽之仁 せんそのじん
上に立つものが、下のものを手厚くいたわること。中国戦国時代、呉起(ゴキ)が部下の腫れ物の膿(う)みを吸い取ったという故事から。(1級)
千村万落 せんそんばんらく
多くの村村。
千態万状 せんたいばんじょう
種々さまざまな状態。いろいろな姿やかたち。
前代未聞 ぜんだいみもん
これまでに聞いたこともないような珍しく変わったこと。また、たいへんな出来事。
千朶万朶 せんだばんだ
桜の枝のように、無数の葉をつけた枝の意。 沢山の花が咲き乱れているさま。(1級)
栴檀双葉 せんだんのふたば
栴檀は双葉より芳し。二葉とも書く。白壇は発芽の頃から早くも香気があるように、大成する人物は、幼いときから人並みはずれて優れたところがあることのたとえ。
先知先覚 せんちせんがく
衆人よりも先に道理を知ることができること。また、その人。
全知全能 ぜんちぜんのう
知らないことは一つもなく、できないことは何もないということ。すべてのことを知り尽くし、行える完全無欠の能力のこと。
千緒万端 せんちょばんたん
→せんしょばんたん
扇枕温衾 せんちんおんきん
夏は枕元で扇であおぎ、冬は自分で布団を温めてから親を寝かせるの意。 親孝行の例え。(1級)
前程万里 ぜんていばんり
これから先の道のりが非常に長く遠いこと。また、その人物の前途に大きな可能性が広がっていること。前途が明るいこと。
先手必勝 せんてひっしょう
戦いの局面で相手よりも先に攻撃を仕掛ければ、必ず勝てるということ。
旋転囲繞 せんてんいじょう
相手を取り囲むこと。(1級)
仙洞御所 せんとうごしょ
上皇・法皇の御所。
前途多難 ぜんとたなん
これから先多くの困難や災難が待っているさま。また、待っているだろうことが予期されること。
前途有望 ぜんとゆうぼう
将来成功する可能性を大いに秘めているさま。
前途洋洋 ぜんとようよう
今後の人生が大きく開けていて、希望に満ちあふれているさま。
前途遼遠 ぜんとりょうえん
目的達成までの道のりや時間が、まだ長く残っているさま。今後の道のりがまだ遠くて困難なさま。
千成瓢箪 せんなりびょうたん
豊臣秀吉が戦場で自らの存在を示すために用いたとされる馬印。縁起物とされる。
先難後獲 せんなんこうかく
困難なことをまず行ない、自分の利益になることは後回しにすること。 まず人のためになることをし、その後で自分のためになることをすること。
善男善女 ぜんなんぜんにょ
仏道の教えに帰依した人々。後に広く仏教を信仰する人々のこと。
漸入佳境 ぜんにゅうかきょう
漸く佳境に入る。話や状況などがだんだん興味深い部分にさしかかってくること。
阡陌交通 せんぱくこうつう
田のあぜ道が四方に通じていること。あぜ道が縦横に通っていること。
前跋後疐 ぜんばつこうち (ちは環境依存文字で十ワ田疋 。)
進むことも退くことも困難な状況。(1級)
千波万波 せんぱばんぱ
次から次へと絶え間なく押し寄せてくる波。
千万無量 せんばんむりょう・せんまんむりょう
推し量ることもできないほどに数・量の多いこと。せんまん、とも読む。
鮮美透涼 せんびとうりょう
鮮やかで美しく、清らかに澄んでいること。
全豹一斑 ぜんぴょういっぱん
一斑を見て全豹を卜すの略。もののごく一部を見て、全体を推測したり批評したりすることのたとえ。見識がきわめて狭いことのたとえ。
仙風道骨 せんぷうどうこつ
凡人とはまるで違う、世俗を超越したすぐれた人の容貌 ようぼう の形容。仙人や道士の風采 ふうさい 資質の意から。
前覆後戒 ぜんぷくこうかい
前車の覆轍は後車の戒め、の略。前を行ってひっくり返った車の轍。先人の失敗の意で、それは後人の戒めになるというたとえ。覆轍。殷鑑。
前仆後継 ぜんふこうけい
先人の屍を乗り越えて後に続く。
煎餅蒲団 せんべいぶとん
煎餅のように綿の薄いふとん。
穿壁引光 せんぺきいんこう
貧しい生活をしながら勉学に励むこと。苦学のたとえ。
千篇一律 せんぺんいちりつ
多くの詩がみな同じ調子で作られていること。転じて,どれをとっても皆同じようで面白みのないこと。また,そのさま。千編とも書く。
千変万化 せんぺんばんか
局面や状況などがさまざまに変化してきわまることがないこと。
瞻望咨嗟 せんぼうしさ
はるかに望み見てうらやみ、ため息をつくこと。高貴な人を非常にうらやむこと。(1級)
羨望嫉妬 せんぼうしっと
うらやんでねたむこと。
千方百計 せんぽうひゃっけい
いろいろと方法などを思いはかること。
先憂後楽 せんゆうこうらく
常に民に先立って国のことを心配し、民が楽しんだ後に自分が楽しむこと。北宋の忠臣范仲淹 はんちゅうえん が為政者の心得を述べた言葉。転じて、先に苦労・苦難を体験した者は、後に安楽になれるということ。
先用後利 せんようこうり
先に使ってもらい、後でその分の代金を受け取って利益をうること。
吮癰舐痔 せんようしじ
癰は悪質の腫物。腫物の膿を吸い、痔をなめる。ひどくへつらいこびること。
千里一曲 せんりいっきょく
スケールの大きな立派な人は、多少の欠点があっても問題にする事はないという意味。
千里一跳 せんりいっちょう
大きな鳥か゛一気に千里を飛ぶ。一挙に遠くまで飛ぶこと。転じて、遠い道のりを短い時間で行くこと。たちまちに成功をおさめることのたとえ。
千里同風 せんりどうふう
世の中がよく治まっていて平和であること。逆に世の中全体が混乱していることをいうときもある。
千里之外 せんりのそと
千里も遠い所。
千里比隣 せんりひりん
交通の便が良くて、千里の遠方も隣のように思われる。
千里無烟 せんりむえん
千里四方もの広大な土地に炊事の煙が昇らない意から、民衆の生活が窮乏を極めていること。(1級)
千里命駕 せんりめいが
遥かな遠方よりおいでになること。遠くの友人知人に対する思いが厚いさま。 千里を遠しとせず、車を準備させて出掛けて行く意から。
千両役者 せんりょうやくしゃ
演技の優れた俳優。一般に芸の優れた人。
千慮一失 せんりょ(の)いっしつ
どんな知者でも、多くの考えのうちには一つぐらいは誤りもあるということ。十分に考えていても、思いがけない失敗があること。
千慮一得 せんりょ(の)いっとく
愚かな者でも、多くの考えの中には一つぐらいよい考えがあるということ。愚者も千慮に一得あり。
善隣外交 ぜんりんがいこう
隣国との親善をはかって協調関係を築いていこうとする外交政策。
善隣友好 ぜんりんゆうこう
隣国と友好関係を結ぶこと。
千里結言 せんり(の)けつげん
遠方にいる友人と約束した言葉。
賤斂貴発 せんれんきはつ
物価が安いときに買い入れて、物価が高騰したときに売り出す物価安定策のこと。(1級)
前狼後虎 ぜんろうこうこ
一つの災難を逃れても、またもう一つの災難が襲ってくることのたとえ。つぎつぎと災難や危難が襲ってくること。